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第8号 平成21年11月30日(月曜日)

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平成二十一年十一月三十日(月曜日)

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  平成二十一年十一月三十日

    午後一時 本会議

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本日の会議に付した案件

 会期延長の件


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    午後一時四分開議

議長(横路孝弘君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 会期延長の件

議長(横路孝弘君) 会期延長の件につきお諮りいたします。

 本国会の会期を十二月一日から四日まで四日間延長いたしたいと存じ、これを発議いたします。

 本件につき討論の通告があります。これを許します。稲津久君。

    〔稲津久君登壇〕

稲津久君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました四日間の会期延長につきまして、反対の立場から討論いたします。(拍手)

 今臨時国会の召集に当たり、公明党は、政権交代後初の本格的な論戦の舞台となる国会であり、新政権の政権運営の基本方針並びに懸案の内外の重要政策課題について十分な審議が行われるよう、必要な日程をとるよう主張してまいりました。

 ところが、政府・与党は、何を思ってか、会期を十月二十六日から十一月三十日の三十六日間と決められました。土日祝日を除けば、実質二十四日間しかない。その間、宮中行事や外交行事もあり、実質の審議期間はさらに短いものとなりました。

 その中で、閣法十三本、条約三本の審議を内閣が求めてきたこと自体、極めて異常としか言えないものでありました。案の定、与党の同意人事等の不手際もあり、審議予定が狂い、山岡国会対策委員長も、会期まで三週間残して十一月六日には、今の状況では延長せざるを得ないと発言をしてきました。

 ところが、その後、会期延長なし、全法案を通すとの方針に急転換し、強引に採決日程を進めようとしてきました。財務金融委員会を初めに、我々が与党のときに考えもしないような乱暴な国会審議を強行したのであります。総務委員会では、理事も決定していない、大臣所信もやっていない段階から、午前中に二つの法案を審議、採決、そして緊急上程しようという暴挙を行おうとしたのであります。このような強引な手法は、まさに議会制民主主義の否定であります。

 衆議院議長の厳しい指導もあってか、その後、与党は反省をし、丁寧な審議を約束し、正常化したものの、我々野党が求めている党首討論や予算委員会での集中審議等に応じてきませんでした。けさも、与党から、会期延長後の党首討論や予算委員会の集中審議に応じる明快な回答はありませんでした。

 そもそも、鳩山総理は本会議で、「大いに議論しようじゃありませんか、皆さん。」と大見えを切っておきながら、みずからの巨額の政治資金疑惑が次々明らかになるにつれ、野党の追及を恐れ、党首討論や予算委員会の集中審議を避け続けてきたのであります。

 会期延長をするなら、どうして先週二十七日の金曜日にしなかったのでしょうか。慣例から、二十七日に会期の延長が決定すれば、十二月二日の党首討論が可能となったのではないでしょうか。それをわざわざきょうにずらしたのは、まさに党首討論逃れのためではないでしょうか。もしそうでないというなら、慣例にとらわれず、今週中に党首討論を開くと約束をしていただきたいのであります。

 我々は、鳩山不況と呼ばれる現下の日本経済の現状を極めて憂慮しております。漫然とデフレ宣言を出したものの何も対策を示せない、第二次補正予算も規模、内容、時期とも全く決められず、閣僚の意見が対立したままで、鳩山総理のリーダーシップはみじんも感じられません。ドバイの信用不安や米国経済の先行き不信感から、先週、一時八十四円台という急激な円高にただ呆然として、決めたのは株価を見守るという方針だけで、何も手を打てないのが今の鳩山内閣であります。

 我々は、国会でこうした日本経済の危機打開の方策を徹底的に議論しようではありませんか。そのことを私どもは主張しています。今国会を大幅延長して、第二次補正予算についても徹底的に議論しようじゃありませんか。さらに、沖縄・普天間基地移転問題などの外交安全保障問題などを議論しようじゃありませんか。さらにまた、政治資金疑惑を解明し、国民の政治不信を解消しようではありませんか。

 公明党は、政治資金収支報告書の虚偽記載の根絶のため、秘書など会計責任者が収支報告書に虚偽記載を行った場合、国会議員の公民権を停止するなどの罰則強化を内容とする政治資金規正法改正案を提出しております。この法案を成立しようではありませんか。

 こうした今日の重大な政治課題を真剣に議論していくことこそ、まさに国会に課せられた使命にほかなりません。ただいま提案されたわずか四日間の延長では話になりません。何のための延長なのか全く不明であります。将来像なき郵政民営化株式売却凍結法案などは急ぐ話では全くありません。国会に課せられた国民の負託にこたえるためには、しかるべき十分な日程を確保できるよう、大幅に国会を延長するよう主張して、私の反対討論といたします。(拍手)

議長(横路孝弘君) これにて討論は終局いたしました。

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議長(横路孝弘君) 採決いたします。

 会期を十二月一日から四日まで四日間延長するに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(横路孝弘君) 起立多数。よって、会期は四日間延長することに決まりました。

     ――――◇―――――

議長(横路孝弘君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後一時十一分散会


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