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第2号 平成22年8月4日(水曜日)

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平成二十二年八月四日(水曜日)

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 議事日程 第二号

  平成二十二年八月四日

    午後零時十分開議

 第一 独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案(厚生労働委員長提出)

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本日の会議に付した案件

 永年在職の議員鈴木宗男君に対し、院議をもって功労を表彰することとし、表彰文は議長に一任するの件(議長発議)

 日程第一 独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案(厚生労働委員長提出)

 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案(議院運営委員長提出)


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    午後零時十七分開議

議長(横路孝弘君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 永年在職議員の表彰の件

議長(横路孝弘君) お諮りいたします。

 本院議員として在職二十五年に達せられました鈴木宗男君に対し、先例により、院議をもってその功労を表彰いたしたいと存じます。

 表彰文は議長に一任されたいと存じます。これに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(横路孝弘君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。

 表彰文を朗読いたします。

 議員鈴木宗男君は衆議院議員に当選すること八回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    〔拍手〕

 この贈呈方は議長において取り計らいます。

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議長(横路孝弘君) この際、鈴木宗男君から発言を求められております。これを許します。鈴木宗男君。

    〔鈴木宗男君登壇〕

鈴木宗男君 私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信をしております。

 ただ、永年在職表彰のお話を伺ったとき、私の心の中で二つの声が交錯しました。

 一つは、あなたは刑事被告人だ、このような場で表彰を受けることは自粛した方がいいという声です。

 もう一つは、このことはあなたの個人的信条の話ではない、国会議員は国民によって選ばれた国民の代表である、二十五年間民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるなら、ここは淡々と受けるべきだという声であります。

 この二つの声とあわせて、私が今日あるのは、昭和五十八年十二月の初当選以来、いついかなるときでも私を支えてくださった、松山千春さん初めかけがえのない後援者、秘書初め事務所スタッフ、家族、友人のおかげであるということを考えたとき、政治家鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせていただくという結論に至りました。

 改めて、この機会を与えてくださった皆様方に心から感謝申し上げます。(拍手)

 この場をおかりして、私の率直な思いを述べさせていただきます。

 今、日本は、国家統合並びに民主主義の危機に直面しております。ここで私たちは、何よりも過去の歴史を振り返るべきです。

 昭和五年以降、我が国は急速に破滅への坂を転げ落ちていきました。その原因は、当時最大のエリートだった軍事官僚のひとりよがりの正義感、現実から遊離した情勢認識でした。今、一部官僚により、それが繰り返されています。

 外交面でも、日本は国際社会の中で孤立し始めております。

 私は、北方領土問題の解決に向け、政治生命をかけて取り組み、国益に即した活動をしてきたと自負するものです。しかし、一部の外務官僚の情報操作と、それと手を握った検察官僚によって失脚させられました。

 しかし、国民が私をもう一度この席に送り出してくれました。私の北方領土返還への取り組みを、民意が正しく理解してくれたのです。

 私は、北方領土問題とともに、竹島問題や沖縄の米軍基地問題、アイヌ民族の権利確立の問題の解決に努力してまいりました。それはまさに、日本国家を維持し、強化したいと考えていたからなのです。

 取り調べの可視化に取り組んでいるのも、検察官僚の小さな出世欲のために、密室における誘導や誤導、取引が常態化している病的な現状を何としても矯正しなくてはならないと考えるからなのであります。このことが実現されない限り、我が国の民主主義が根底から崩されるという危機を、自分自身の体験を踏まえ、痛切に感じております。

 冤罪は、あってはなりません。権力による国策捜査も、断じてあってはなりません。同僚議員の皆さん、時代のけじめをつけることは、国策捜査によって行うのではなく、国民によって選ばれた我々国会議員が、政治主導によって行うべきではないでしょうか。(拍手)

 我々国会議員も、党派的な問題、個人的な野心といった、本質から外れ、重要でない問題にエネルギーを注ぎ過ぎている現状を改めなくてはなりません。我々がこうしている間に、政治が民意から離れていくのです。そして、国家が弱っていくのです。

 私は、国民の英知を信じます。国民の声に耳を傾け、国民とともに進んでいくことにより、日本は現在の危機から脱出できると確信しております。

 最後に、いま一度、至らぬ私をいつも親身になって支えてくださった、松山千春さん初めかけがえのない選挙区並びに全国の後援会の皆様、秘書初め事務所スタッフ、そして、特に我が妻、息子、我が娘に心から感謝申し上げ、謝辞といたします。(拍手)

     ――――◇―――――

議長(横路孝弘君) 日程第一は、委員長提出の議案でありますから、委員会の審査を省略するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(横路孝弘君) 御異議なしと認めます。

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 日程第一 独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案(厚生労働委員長提出)

議長(横路孝弘君) 日程第一、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案を議題といたします。

 委員長の趣旨弁明を許します。厚生労働委員長鉢呂吉雄君。

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 独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

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    〔鉢呂吉雄君登壇〕

鉢呂吉雄君 ただいま議題となりました独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案について、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。

 本案は、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の存続期間を二年間延長し、平成二十四年九月三十日までとしようとするものであります。

 本案は、昨日の厚生労働委員会において、多数をもって委員会提出法律案とすることに決したものであります。

 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決いただきますようお願い申し上げます。(拍手)

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議長(横路孝弘君) 採決いたします。

 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(横路孝弘君) 起立多数。よって、本案は可決いたしました。

     ――――◇―――――

高山智司君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。

 議院運営委員長提出、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案は、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

議長(横路孝弘君) 高山智司君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(横路孝弘君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。

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 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案(議院運営委員長提出)

議長(横路孝弘君) 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。

 委員長の趣旨弁明を許します。議院運営委員長松本剛明君。

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 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

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    〔松本剛明君登壇〕

松本剛明君 ただいま議題となりました国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。

 本法律案は、歳費法の附則に一項を追加し、当分の間、本年七月分以降の歳費について、月の途中で議長、副議長もしくは議員となった者または月の途中で解散以外の事由により議長、副議長もしくは議員でなくなった者が、その事由が生じた月分の歳費として受けた額と、歳費を日割り計算することとした場合に受けることとなる額との差額の全部または一部を国庫に返納する場合には、公職選挙法の寄附禁止規定を適用しないこととするものであります。

 本法律案は、本日、議院運営委員会において起草し、提出したものであります。

 何とぞ御賛同くださいますようお願い申し上げます。(拍手)

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議長(横路孝弘君) 採決いたします。

 本案を可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(横路孝弘君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。

     ――――◇―――――

議長(横路孝弘君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十九分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       厚生労働大臣  長妻  昭君


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