衆議院

メインへスキップ



第1号 平成18年2月16日(木曜日)

会議録本文へ
本国会召集日(平成十八年一月二十日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 浜田 靖一君

   理事 赤城 徳彦君 理事 岩屋  毅君

   理事 寺田  稔君 理事 仲村 正治君

   理事 神風 英男君 理事 長島 昭久君

      安次富 修君    石破  茂君

      遠藤 利明君    大塚  拓君

      瓦   力君    北村 誠吾君

      高木  毅君    谷川 弥一君

      福田 良彦君    宮路 和明君

      山内 康一君    山崎  拓君

      吉川 貴盛君    内山  晃君

      細野 豪志君    前田 雄吉君

      渡辺  周君    佐藤 茂樹君

      田端 正広君    赤嶺 政賢君

      辻元 清美君    下地 幹郎君

      西村 真悟君

平成十八年二月十六日(木曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 浜田 靖一君

   理事 赤城 徳彦君 理事 岩屋  毅君

   理事 寺田  稔君 理事 仲村 正治君

   理事 吉川 貴盛君 理事 神風 英男君

   理事 長島 昭久君 理事 佐藤 茂樹君

      安次富 修君    石破  茂君

      小里 泰弘君    大塚  拓君

      北村 誠吾君    高木  毅君

      谷川 弥一君    福田 良彦君

      宮路 和明君    山内 康一君

      内山  晃君    細野 豪志君

      前田 雄吉君    田端 正広君

      赤嶺 政賢君    辻元 清美君

      下地 幹郎君    西村 真悟君

    …………………………………

   外務大臣         麻生 太郎君

   国務大臣

   (防衛庁長官)      額賀福志郎君

   防衛庁副長官       木村 太郎君

   外務副大臣        金田 勝年君

   防衛庁長官政務官     高木  毅君

   防衛庁長官政務官     愛知 治郎君

   外務大臣政務官      伊藤信太郎君

   外務大臣政務官      山中あき子君

   安全保障委員会専門員   三田村秀人君

    ―――――――――――――

委員の異動

二月一日

 辞任         補欠選任

  遠藤 利明君     小里 泰弘君

同月十六日

 理事高木毅君及び赤松正雄君平成十七年十一月二日委員辞任につき、その補欠として吉川貴盛君及び佐藤茂樹君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の補欠選任

 国政調査承認要求に関する件

 国の安全保障に関する件


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

浜田委員長 これより会議を開きます。

 理事の補欠選任についてお諮りいたします。

 委員の異動に伴いまして、現在理事が二名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

浜田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      吉川 貴盛君 及び 佐藤 茂樹君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

浜田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国政に関する調査を行うため、本会期中、国の安全保障に関する事項について、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対し、承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

浜田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

浜田委員長 国の安全保障に関する件について調査を進めます。

 防衛庁長官から防衛政策に関して説明を求めます。額賀防衛庁長官。

額賀国務大臣 防衛庁長官を拝命しております額賀福志郎であります。

 今後とも各先生方の御指導をよろしくお願いしたいと思います。浜田委員長を初め皆様方の御指導を心からお願い申し上げます。

 まず、委員の皆様方に対しまして、長官としての所信を申し上げさせていただきたいと思います。

 最初に、所信を申し上げる前に、去る一月三十日に防衛施設の建設競売入札妨害の容疑で防衛施設庁建設部の幹部職員らが逮捕され、翌三十一日に防衛施設庁本庁と東京防衛施設局が捜査を受けた事件につきまして、一言申し述べさせていただきます。

 今般の事件は、防衛庁に対する国民の信頼を著しく損なうものであり、私としては、まことにざんきにたえません。今回の事態を厳粛に受けとめ、行政上、組織上の問題点を洗い出し、国民の目線でいささかも疑惑の目で見られることがないように、防衛施設庁を解体、統合する中で新しい出発をすることが急務であると考えております。

 本事件を受けまして、事実関係の徹底究明を図るため、北原防衛施設庁長官を委員長とする防衛施設庁入札談合等に係る事案に対する調査委員会を防衛施設庁に設置するとともに、抜本的な再発防止策を検討するため、木村防衛庁副長官を委員長とする防衛施設庁入札談合等再発防止に係る抜本的対策に関する検討会を防衛庁に設置し、それぞれ活動を開始しているところであります。

 国民に信頼される政策官庁としての防衛庁の新しい体制をつくり上げることが私の使命と考え、全力を傾注して取り組んでまいりますので、各先生方の皆さんの御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げる次第であります。

 さて、今日の安全保障環境につきましては、二〇〇一年に発生した米国同時多発テロ以降、国際テロ組織などの非国家主体が新たな脅威の対象として注目されるようになっております。

 大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散の進展、国際テロ組織の活動など、新たな脅威や平和と安全に影響を与える多様な事態への対応が、今日の国際社会における差し迫った課題となっております。

 このような新たな安全保障環境のもとで、日米安全保障体制は、我が国の安全やアジア太平洋地域の安定のために引き続き重要な意義を有しております。昨年十月末の日米安全保障協議委員会、いわゆる2プラス2において、抑止力の維持と、沖縄等の地元の過重な負担の軽減の観点から、自衛隊と米軍の役割、任務、能力及び在日米軍の兵力構成見直しについての共同文書を発表いたしました。本年三月の最終取りまとめに向けまして、日米協議を加速し、具体的内容を詰めるとともに、関係地方公共団体の皆様に誠心誠意御説明をし、その御理解と御協力が得られるよう引き続き努めていきたいと思っております。

 我が国は、国際的な安全保障環境を改善するため、二国間、多国間の防衛交流や国際機関などが行う軍備管理・軍縮分野での取り組みへの協力を推進するとともに、国際平和協力活動に主体的かつ積極的に取り組んでおります。

 テロとの闘いに対する国際社会の取り組みは継続しており、テロ対策特措法に基づく自衛隊の活動については、国際的なテロリズムの防止及び根絶のため、引き続き積極的かつ主体的に取り組んでまいります。

 イラクにおいては、今後とも、イラク国民の要望や国際情勢を踏まえ、現地の状況をよく見きわめつつ、イラクの復興に主体的かつ積極的に貢献していく考えであります。

 新たな脅威や多様な事態に実効的に対応していくために、防衛大綱の多機能で弾力的な実効性のある防衛力の体制を整備していくことが重要であります。特に弾道ミサイル攻撃に対しましては、弾道ミサイル防衛システムの整備を含む必要な体制の確立に努力してまいります。また、体制整備の一環として、本年三月には、統合運用体制強化の観点から、統合幕僚監部を新設いたします。この体制移行を円滑に実施し、自衛隊を国民のために一層機能させるべく努力してまいります。

 防衛庁といたしましては、新たな安全保障環境に実効的に対応し得る体制を整備するため、施設行政に係る総合的な企画立案機能の強化、装備本部の新設、自衛隊地方連絡部の自衛隊地方協力本部への改編など所要の体制を整備することとし、そのための法案を本国会に提出しております。

 防衛庁の省移行につきましては、近年、防衛庁・自衛隊の任務、役割が拡大しており、国政の中で重要性を増している中、諸外国と同様に、防衛庁を省と位置づけ、専属の主任の大臣を置き、各種の事態に的確に対応していくことが必要であるとの国民的な支持が高まってきたことは、まことにありがたいことであります。しかしながら、今般の防衛施設庁の競売入札妨害事件は国民の皆様の期待を裏切っており、まず、入札談合等の再発防止策を樹立し、国民の安全を守る組織として国民の信頼が得られるよう最大限の努力をすることが求められていると考えております。その上で、長年の懸案であった省移行について、政治の場で積極的に議論をしていただき、国民的な御理解と御支持を得ていきたいと考えております。

 自衛隊が我が国の防衛という任務を適切に遂行するためには、主権者たる国民の皆様の理解と協力が不可欠であり、国民の皆様方に対しまして説明責任を果たしてまいる所存であります。

 浜田委員長初め委員各位の一層の御指導と御鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。(拍手)

浜田委員長 次に、外務大臣から、我が国の安全保障政策について説明を求めます。麻生外務大臣。

麻生国務大臣 衆議院安全保障委員会の開催に当たりまして、浜田委員長を初め本委員会の皆様方に謹んでごあいさつを申し上げると同時に、我が国の安全保障政策について所信の一端を申し述べさせていただきます。

 日本が安全と繁栄を確保していく上で外交のかなめとなりますのは、日米安全保障体制を基盤とした日米同盟であります。在日米軍の兵力態勢の再編につきましては、昨年十月、いわゆる2プラス2で日米が発表した共同文書を踏まえた具体的な案を三月までに作成するべく、引き続き米側との協議をしてまいります。

 同時に、沖縄県を初め地元の御理解と御協力を得るよう努めてまいります。また、世界の中の日米同盟に基づき、国際の平和と安定のために、日米で協力して取り組んでまいります。

 韓国及び中国は、一部の問題で意見の相違や対立がありましても、我が国にとって重要な隣国であります。我が国は大局的な視点から、未来へ向けた友好協力関係を一層強化してまいります。

 北朝鮮につきましては、日朝平壌宣言に従い、過去を清算し、諸懸案を包括的に解決した上で国交正常化を目指すのが我が国の方針であります。拉致問題、核、ミサイル問題等の諸懸案の包括的解決なくして国交正常化はありません。

 先日の日朝包括並行協議において、最優先課題である拉致問題を初め、我が方の懸念や要求を直接に伝えられたことは一定の意義がありました。具体的な進展が得られなかったことは遺憾でありますが、引き続き、対話と圧力の基本的考え方に立って、総合的に粘り強く対応してまいる所存です。

 同時に、核問題の平和的解決のために、昨年の六者会合の共同声明における合意を迅速かつ着実に実行に移すべく、同会合の早期再開を目指します。北朝鮮が条件を付すことなく早期に六者会合に復帰することを期待しております。

 中東地域の平和と安定に向けた協力を一層進めていくことは、我が国にとりまして戦略的に重要な課題であります。イラクの復興はいまだ途上にあり、また政治プロセスは正式政府樹立に向けた重要な局面に差しかかっております。

 このような状況のもと、我が国は、政治プロセスと復興の両面において、イラク人自身の建国努力に支援を惜しみません。今後も、ODAによる支援、自衛隊による支援などを適切に組み合わせながら、我が国にふさわしい活動をしてまいります。

 イランの核問題の平和的解決も、核不拡散の堅持及び中東地域の不安定化防止の観点から重要であります。我が国は、イランが二月四日に採択されたIAEA理事会決議を重く受けとめ、真摯に対応することを強く期待します。今月末のモッタキ外相の訪日を含め、問題解決のためにあらゆる機会をとらえ、イランに対して強く働きかけをしていく所存です。

 昨年も、世界各国で、アルカイダ初めその関連組織の関与が疑われますテロ事件が発生をしております。国際テロへの対応は依然喫緊の課題であり、国際社会はテロとの闘いを継続いたしております。

 政府は、こうした国際社会が一体となった取り組みに主体的かつ積極的に寄与してまいります。昨年テロ対策特措法の期限が延長されたことを受け、同法に基づく活動を継続してまいります。

 こうした安全保障面での外交を円滑に推進するに当たっては、そのための基盤も充実させなければなりません。特に、情報の収集・分析能力につきましては、能動的、戦略的な外交を展開していく上の礎として、引き続き強化に努めてまいります。

 以上のような諸課題に取り組みますために、国民の皆様の理解と支持は不可欠な条件であります。浜田委員長を初め本委員会の皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げる次第です。(拍手)

浜田委員長 以上で両大臣の説明は終わりました。

 この際、副大臣及び大臣政務官より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。木村防衛庁副長官。

木村副長官 防衛庁副長官を拝命しております木村太郎でございます。

 ただいまの額賀防衛庁長官の所信を共有しながら、高木、愛知両政務官の協力をいただきながら、長官を支え、副長官としての責務を果たしてまいりたいと思いますので、浜田委員長を初め委員皆様方の一層の御指導、御協力をお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。(拍手)

浜田委員長 次に、金田外務副大臣。

金田副大臣 外務副大臣の金田勝年でございます。

 浜田委員長を初め委員各位、皆様方に謹んでごあいさつを申し上げます。

 我が国が平和のうちに繁栄するためには、日々積極的な外交努力を重ねていくことが一層重要となっております。我が国の安全と繁栄を確保するため、外交、安全保障上の諸課題に取り組むに当たりまして、麻生外務大臣を補佐し、外務副大臣としての職務を全うするため、全身全霊を注ぐ所存であります。

 委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。(拍手)

浜田委員長 次に、高木防衛庁長官政務官。

高木長官政務官 防衛庁長官政務官の高木毅でございます。

 防衛行政には取り組むべき課題が山積しておりますが、長官政務官として、防衛庁の諸施策の企画立案に積極的にかかわり、我が国の防衛政策の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。

 浜田委員長を初め委員の皆様には、御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

浜田委員長 次に、愛知防衛庁長官政務官。

愛知長官政務官 防衛庁長官政務官の愛知治郎でございます。

 防衛、安全保障に対する国民の注目、期待がますます高まる中、その期待を裏切ることのないよう、気を引き締め、防衛政策のより一層の推進のため、長官政務官として引き続き全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。

 浜田委員長を初め委員の皆様におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻を賜るようお願いを申し上げます。(拍手)

浜田委員長 次に、伊藤外務大臣政務官。

伊藤大臣政務官 外務大臣政務官の伊藤信太郎でございます。

 浜田委員長を初め委員各位にごあいさつ申し上げます。

 国際情勢が依然として不透明な中、我が国の安全と繁栄を確保するため一層の努力が必要であります。私は、外務大臣政務官として、その責任を果たすべく、麻生外務大臣の御指導のもと、外交政策の推進に全力で努力する所存でございます。

 委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますように、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

浜田委員長 次に、山中外務大臣政務官。

山中大臣政務官 本委員会を担当させていただきます外務大臣政務官の山中あき子でございます。

 今、日本は、国際社会の平和と安定のためにいかに寄与できるか、そして、そのために安定的な経済発展を確保できるのかということが問われていると思います。麻生外務大臣を補佐し、温かい思考のできる日本の外交、安全保障政策を推進していくために全力を尽くす所存でございます。

 浜田委員長を初め本委員会の委員の先生方には、どうぞ御教示、御指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

浜田委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十五分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.