衆議院

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第45号 平成19年6月19日(火曜日)

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平成十九年六月十九日(火曜日)

    午後四時四十一分開議

 出席委員

   委員長 逢沢 一郎君

   理事 原田 義昭君 理事 小此木八郎君

   理事 竹本 直一君 理事 江渡 聡徳君

   理事 西川 京子君 理事 三ッ林隆志君

   理事 松野 頼久君 理事 加藤 公一君

   理事 佐藤 茂樹君

      あかま二郎君    井脇ノブ子君

      大塚 高司君    加藤 勝信君

      亀岡 偉民君    清水鴻一郎君

      清水清一朗君    御法川信英君

      若宮 健嗣君    石関 貴史君

      小川 淳也君    伊藤  渉君

      穀田 恵二君    日森 文尋君

      糸川 正晃君

    …………………………………

   議長           河野 洋平君

   副議長          横路 孝弘君

   事務総長         駒崎 義弘君

    ―――――――――――――

委員の異動

六月十九日

 辞任         補欠選任

  萩生田光一君     御法川信英君

同日

 辞任         補欠選任

  御法川信英君     萩生田光一君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 国家公務員等任命につき同意を求めるの件

 国会議員の資産等の公開に関する規程の一部改正の件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

逢沢委員長 これより会議を開きます。

 この際、本日の議事日程第一について、加藤公一君から発言を求められておりますので、これを許します。加藤公一君。

加藤(公)委員 本日の議事日程第一、議員内山晃君懲罰事犯の件を無期限に延期すべしとの動議を提出いたします。

 その理由を以下申し述べます。

 与党は、昨日十一時三十分から開かれた懲罰委員会理事会に、突然、横光懲罰委員長の不信任動議を提出し、午後の委員会でこれを可決いたしました。横光委員長の権限を事実上簒奪した上で、自分たちの思いどおりの委員会運営を行おうとしたもので、断じて容認できません。

 その上、与党は、懲罰委員会で横光委員長の不信任動議を可決した後も、島村委員長代理のもとで委員会審議を続行し、与党議員のみで我が党の内山晃君に対する三十日間の登院停止を内容とする懲罰動議を可決したのであります。これが国権の最高機関としての立法府のあり方とすれば、極めて情けない、恥ずべき姿であります。憲政史上まれに見る暴挙に対して、満身の怒りを込めて、強く抗議するものであります。

 横光懲罰委員長は、議員の身分に関する件を審議する懲罰委員会であるだけに、与野党合意のもとで慎重に議論すべきであると、常に公平公正、中立な委員会運営を心がけてこられました。その横光委員長にいきなり委員長不信任動議を突きつけ、委員会運営の権限を奪った上、内山君の登院停止処分まで決めるなど、言語道断であり、到底認めることはできません。

 昨日の懲罰委員会の速記録によりますと、島村委員長代理は、横光委員長の不信任動議を処理した後、「理事各位の協議に基づき、私が引き続き委員長の職務を行います。」と宣言していますが、だれが、どのような権限に基づいて理事会を招集したのでありましょうか。与野党の理事はそろっていたのでしょうか。野党の理事には理事会の呼びかけをせず、委員長席周辺に与党理事だけが集まって、その場で正式な手続が調ったなどとは到底認められません。今後の国会運営は与党だけで行うということなのでしょうか。極めて重大な事態であります。

 さらに申し上げれば、内山君に対する懲罰の処分内容が登院停止三十日であり、衆議院の本会議場で演壇から議席に向かってコップの水を振りまいた松浪健四郎君の登院停止二十五日よりも重いという理由が全く理解できません。内山君の行為は、議員に向かって本会議場でコップの水をかけるという愚劣な行為より本当に重い懲罰事案なんでしょうか。少数野党に対するこそくな恫喝は厳に慎むべきであります。

 もともと、内山君の五月三十日の厚生労働委員会における行動は、国民の年金に対する不信と不安の増大、社会保険庁のずさんな年金管理とそれによって失われた年金に対する国民の強い怒り、自分たちの年金を何とか守ってほしいという国民の切実な願いを背景にしたものであります。この行動に懲罰が科せられることの方が異常だと考えます。

 社会保険庁による年金のずさんな管理から始まったいわゆる消えた年金問題では、各地の社会保険事務所にみずからの年金についての確認を求める国民が殺到する事態となり、二十四時間受け付けの社保庁の専用電話は着信が多く、対応し切れない事態ともなっております。国民の年金に対する不信と不安は、それほどまでに高まっております。この事態を放置してきた責任は、与党にこそあるのではないでしょうか。今政府がやっているようなつけ焼き刃、その場しのぎの対応では、国民の怒りは決しておさまることはありません。

 与党の皆さんは、昨日の懲罰委員会における暴挙を真摯に反省し、衆議院で七割を超える巨大与党であるみずからの姿を省みて、議会制民主主義の本旨にのっとって、少数意見を尊重し、多数の横暴に陥ることのないよう、肝に銘じるべきであります。何度も申し上げますが、数を持つ者こそが謙虚であるべきであります。このような暴挙がまかり通るのであれば、我が国の議会制民主主義は死滅しかねません。改めて、与党の皆さんに猛省を促したいと思います。

 以上が、議員内山晃君懲罰事犯の件を無期限に延期すべしとの動議提出の理由であります。

 委員各位の御賛同をお願い申し上げます。

 以上です。

逢沢委員長 それでは、加藤公一君の動議に賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

逢沢委員長 挙手少数。よって、加藤公一君提出の動議は否決されました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、本日の議事日程第一、議員内山晃君懲罰事犯の件について、内山晃君から、弁明のため発言の通告があります。

 本発言は、議長において許可すべきものと答申するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、本日の議事日程第一に対し、民主党・無所属クラブの中川正春君から、討論の通告があります。

 討論時間は、十分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、国家公務員等任命につき同意を求めるの件についてでありますが、証券取引等監視委員会委員長及び同委員、預金保険機構理事、電気通信事業紛争処理委員会委員、公害等調整委員会委員長及び同委員、日本放送協会経営委員会委員、宇宙開発委員会委員、労働保険審査会委員、中央社会保険医療協議会委員、社会保険審査会委員、航空・鉄道事故調査委員会委員に、お手元の印刷物にあります諸君を任命するについて、内閣から本院の同意を求めてまいっております。

    ―――――――――――――

 一、国家公務員等任命につき同意を求めるの件

  証券取引等監視委員会委員長及び同委員

   委員長 佐渡 賢一君 高橋武生君七、一九任期満了につきその後任

   委 員 福田 眞也君 野田晃子君七、一九任期満了につきその後任

       熊野 祥三君 水城武彦君七、一九任期満了につきその後任

  預金保険機構理事

   田邉 昌徳君 九、三〇任期満了につき再任

   波多野睦夫君 九、七任期満了につき再任

   廣瀬  權君 九、七任期満了につき再任

  電気通信事業紛争処理委員会委員

   龍岡 資晃君 香城敏麿君二、一四辞職につきその後任

  公害等調整委員会委員長及び同委員

   委員長 大内 捷司君 加藤和夫君六、三〇任期満了につきその後任

   委 員 堺  宣道君 六、三〇任期満了につき再任

       小玉喜三郎君 平石次郎君六、三〇任期満了につきその後任

  日本放送協会経営委員会委員

   古森 重隆君 石原邦夫君辞任予定につきその後任

   飛田 稔章君 小柴正則君六、一八任期満了につきその後任

   岩崎 芳史君 小林緑君六、一八任期満了につきその後任

   小丸 成洋君 六、一八任期満了につき再任

   小林 英明君 佐々木涼子君六、一八任期満了につきその後任

   野間光輪子君 武田國男君六、一八任期満了につきその後任

  宇宙開発委員会委員

   青江  茂君 八、二三任期満了につき再任

  労働保険審査会委員

   畠中 信夫君 角野敬明君八、一四任期満了につきその後任

   中嶋士元也君 金平隆弘君六、三〇任期満了につきその後任

  中央社会保険医療協議会委員

   小林 麻理君 六、一〇任期満了につき再任

  社会保険審査会委員

   粥川 正敏君 六、一八任期満了につき再任

  航空・鉄道事故調査委員会委員

   松本  陽君 佐藤泰生君九、三〇任期満了につきその後任

   豊岡  昇君 九、三〇任期満了につき再任

   中川 聡子君 九、三〇任期満了につき再任

   宮本 昌幸君 九、三〇任期満了につき再任

   富井 規雄君 山口浩一君九、三〇任期満了につきその後任

    ―――――――――――――

逢沢委員長 本件は、本日の本会議において議題とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、本日北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会から提出された拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律の一部を改正する法律案について、委員長から緊急上程の申し出があります。

 本法律案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、国会議員の資産等の公開に関する規程の一部改正の件についてでありますが、事務総長の説明を求めます。

    ―――――――――――――

 国会議員の資産等の公開に関する規程の一部を改正する規程案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

駒崎事務総長 国会議員の資産等の公開に関する規程の一部改正の件につきまして御説明申し上げます。

 これは、郵政民営化法等の制定や証券取引法の全面改正に伴い、資産公開法が改正されたこと等により、下部法規である資産公開規程について所要の規定の整備を行おうとするものであり、その主たる改正部分は、議員の資産報告の書式中、郵便貯金欄、金銭信託欄を削除し、有価証券の報告の種別に金銭信託を加えるものであります。

 なお、この規程は、証券取引法改正関連部分は同法施行の日から、郵政民営化法関連部分は本年十月一日から、それぞれ施行することとしております。

 よろしく御承認のほどお願い申し上げます。

逢沢委員長 それでは、国会議員の資産等の公開に関する規程の一部改正の件につきましては、お手元に配付の案のとおり決定すべきものと議長に答申するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

逢沢委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

駒崎事務総長 まず最初に、議長が、日程第一、議員内山晃君懲罰事犯の件を議題とする旨を宣告いたします。次いで内山晃さんから身上の弁明がございます。その後、議長は、御本人の退席を求めます。次いで島村懲罰委員会理事から、委員会の報告がございます。次いで討論が行われまして、起立採決いたします。その後、議長は、御本人の入場を許します。次いで議長が、議決に基づきまして懲罰の宣告をいたします。

 次に、国家公務員等任命につき同意を求めるの件についてお諮りをいたします。採決は九回になりますが、順序は印刷物のとおりであります。

 次に、日程第二及び第三につき、櫻田厚生労働委員長の報告がございます。両案を一括して採決いたしまして、全会一致であります。

 次に、日程第四ないし第六につき、山口外務委員長の報告がございます。三件を一括して採決いたしまして、全会一致であります。

 次に、動議により、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の法律案を緊急上程いたします。小島北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長の趣旨弁明がございまして、共産党及び社民党が反対でございます。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 議事日程 第三十八号

  平成十九年六月十九日

    午後一時開議

 第一 議員内山晃君懲罰事犯の件

 第二 社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案(内閣提出、参議院送付)

 第三 救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法案(参議院提出)

 第四 適合性評価手続の結果の相互承認に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)

 第五 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(参議院送付)

 第六 二千六年の国際熱帯木材協定の締結について承認を求めるの件(参議院送付)

    ―――――――――――――

       採決順序

 1(反対 民主、社民)

  証券取引等監視委員会委員長

                佐渡 賢一君

 2(反対 民主)

  証券取引等監視委員会委員

      福田 眞也君    熊野 祥三君

  預金保険機構理事

                波多野睦夫君

 3(反対 民主、共産)

  預金保険機構理事

                田邉 昌徳君

 4(反対 民主、共産、社民)

  預金保険機構理事

                廣瀬  權君

 5(全会一致)

  電気通信事業紛争処理委員会委員

                龍岡 資晃君

  公害等調整委員会委員長及び同委員

   委員長 大内 捷司君

   委 員 堺  宣道君

  労働保険審査会委員

      畠中 信夫君    中嶋士元也君

  中央社会保険医療協議会委員

                小林 麻理君

  航空・鉄道事故調査委員会委員

      松本  陽君    豊岡  昇君

      中川 聡子君    宮本 昌幸君

      富井 規雄君

 6(反対 社民)

  公害等調整委員会委員

                小玉喜三郎君

  日本放送協会経営委員会委員

      飛田 稔章君    岩崎 芳史君

      小丸 成洋君    小林 英明君

      野間光輪子君

 7(反対 民主、共産、社民、国民)

  日本放送協会経営委員会委員

                古森 重隆君

 8(反対 共産、社民)

  宇宙開発委員会委員

                青江  茂君

 9(反対 社民、国民)

  社会保険審査会委員

                粥川 正敏君

    ―――――――――――――

逢沢委員長 それでは、本日の本会議は、午後五時予鈴、午後五時十分から開会いたします。

    ―――――――――――――

逢沢委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、来る二十一日木曜日午後一時から開会することといたします。

 また、同日午前十一時理事会、正午から委員会を開会いたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後四時五十一分散会


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