衆議院

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第42号 平成21年6月11日(木曜日)

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平成二十一年六月十一日(木曜日)

    午後零時一分開議

 出席委員

   委員長 小坂 憲次君

   理事 小此木八郎君 理事 今井  宏君

   理事 平沢 勝栄君 理事 渡辺 博道君

   理事 高木  毅君 理事 小野寺五典君

   理事 玄葉光一郎君 理事 渡辺  周君

   理事 遠藤 乙彦君

      あかま二郎君    井脇ノブ子君

      大塚 高司君    奥野 信亮君

      亀岡 偉民君    清水清一朗君

      谷  公一君    福岡 資麿君

      藤井 勇治君    近藤 洋介君

      高山 智司君    伊藤  渉君

      佐々木憲昭君    保坂 展人君

      糸川 正晃君

    …………………………………

   議長           河野 洋平君

   副議長          横路 孝弘君

   事務総長         駒崎 義弘君

    ―――――――――――――

委員の異動

六月十一日

 辞任         補欠選任

  若宮 健嗣君     福岡 資麿君

同日

 辞任         補欠選任

  福岡 資麿君     若宮 健嗣君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 衆議院憲法審査会規程案起草の件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

小坂委員長 これより会議を開きます。

 まず、衆議院憲法審査会規程制定の件についてでありますが、去る四月二十三日、小此木八郎君外一名から、お手元に配付の衆議院憲法審査会規程案の起草案を成案とし、本委員会提出の規程案として決定すべしとの動議が提出されております。

 本件について発言を求められておりますので、順次これを許します。玄葉光一郎君。

玄葉委員 この憲法審査会規程を委員会提出の規程案にすることについて、あるいは本会議に緊急上程することについて反対でございます。

 というのは、この憲法の改正は、言うまでもないことでありますけれども、与野党の広範な合意が必要であります。共同作業でないと、あり得ないあるいはなし得ない話でございます。にもかかわらず、信頼関係を崩したまま政治的けじめがない、そのことが一つ。総合的に見てタイミングでない。三つ目は、参議院で十八項目にわたって附帯決議がつきましたけれども、それについて明確な回答がない。

 そういった点を踏まえると、私たちとしては、委員会提出規程案とすることについて反対でございます。

小坂委員長 佐々木憲昭君。

佐々木(憲)委員 私は、憲法審査会規程の制定の動議に反対です。

 与党は、憲法に改正規定があるから手続法がないのは立法不作為だと、その改正手続法ができると、規程がないのは立法不作為だということを繰り返しているわけですけれども、しかし、審査会規程がないということが、何か国民の権利を侵害したことになるのかどうか。私は立法不作為論というのは全く成り立たないと思いますし、もともと改憲手続法のねらいというのが九条を改憲する条件づくりでありますので、我々は反対でございます。

 与野党の合意がないままこの国会で強行するというのは、運営上も全く道理がありません。そして、憲法審査会は始動させるのではなくて、むしろ根拠法である改憲手続法の廃止ということこそ今必要だということを主張して、反対討論を終わります。

小坂委員長 保坂展人君。

保坂委員 憲法は、我が国の最高法規であり、国民の立場から為政者を拘束するものであって、これが立憲主義の根本であります。これを覆すような理解、すなわち、国家統治権力が国民を拘束するような解釈は断じて排除されなければなりません。

 中山会長また枝野会長代理、そして我が党の辻元議員、あるいは笠井議員の話にもあったように、憲法の議論の仕方は、国民を代表する各党が対等、平等に発言を確保し、また真摯に向き合って積み上げていくというものでなければならないというふうに報告がありました。

 私たちは、憲法審査会規程の制定に、衆議院のみで先行するということに反対の立場です。しかしながら、この議運委員会あるいは本会議で、与党多数ですから、どうしてもこういった議論が進むのであれば、憲法の話なので、やはり憲法調査会や特別委員会でやったように、与党そして野党、党の大小にかかわらず、それぞれの党、それぞれの会派がしっかり意見を述べるという提案をいたします。そのことが実現をしたことには、感謝を申し上げておきたいと思います。

 しかしながら、この議論だけではやはり足りない、憲法の議論はしっかり大切にしていこうという意味で、きょうの議案に上げること、あるいは採決をすることに対しては反対という立場で意見を表明します。

小坂委員長 小此木八郎君。

小此木委員 発言をさせていただきます。自民党の小此木八郎でございます。

 この議運の委員会を通じて、憲法審査会の規程を本会議において制定するということについて、何度か意見交換、議論をさせていただきました。私どもは、百六十六回の憲法改正手続法にのっとってそれを進めたかったというわけでございます。

 先ほど、共産党さん、社民党さんの話もございました。私どもは、憲法の議論そのものに反対をされているという印象を持っております。

 民主党の発言につきましては、これまでも、衆議院での不正常な採決について何らけじめがついていないと。けじめがついていなければ、なぜ民主党は参議院での議論に応じたのか、ここについての明確な答えがないということでございます。

 私ども与党とすれば、合意に基づいて本会議での議論に進みたかったわけでありますけれども、自分で言うのもおかしゅうございますけれども、私自身もその努力はいたしたつもりでございますので、そのことが実らなかったということで、大変残念ではありますけれども、憲法の規程をこの本会議で制定することについて諮っていただきたいと思います。

 以上です。

小坂委員長 それでは、衆議院憲法審査会規程制定の件につきましては、小此木八郎君外一名提出の動議のとおり、お手元に配付の衆議院憲法審査会規程案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出の規程案とするに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

小坂委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、ただいま本委員会提出とするに決定いたしました衆議院憲法審査会規程案は、本日の本会議において緊急上程するに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

小坂委員長 挙手多数。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、ただいま緊急上程するに決しました規程案に対し、自由民主党の今井宏君、民主党・無所属クラブの園田康博君、公明党の大口善徳君、日本共産党の笠井亮君、社会民主党・市民連合の辻元清美君から、それぞれ討論の通告があります。

 討論時間は、今井宏君、園田康博君、大口善徳君はおのおの十分以内、笠井亮君は五分以内、辻元清美君は三分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小坂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、本日沖縄及び北方問題に関する特別委員会の審査を終了する予定の沖縄科学技術大学院大学学園法案、同委員会から提出される予定の北方領土問題等の解決の促進のための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案の両法律案について、委員長から緊急上程の申し出があります。

 両法律案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小坂委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長の説明を求めます。

駒崎事務総長 まず最初に、日程第一につき、望月国土交通委員長の報告がございまして、全会一致であります。

 次に、日程第二につき、渡辺内閣委員長の報告がございまして、全会一致であります。

 次に、日程第三及び第四につき、東経済産業委員長の報告がございます。両案を一括して採決いたしまして、共産党及び社民党が反対でございます。

 次に、日程第五ないし第八につき、河野外務委員長の報告がございます。採決は二回になります。一回目は日程第五及び第六で、両件を一括して採決いたしまして、全会一致であります。二回目は日程第七及び第八で、両件を一括して採決いたしまして、共産党が反対でございます。

 次に、動議により、ただいま御決定いただきました衆議院憲法審査会規程案を緊急上程いたしまして、小坂議院運営委員長の趣旨弁明がございます。次いで五人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりであります。民主党、共産党、社民党及び国民新党が反対でございます。

 次に、沖縄及び北方問題に関する特別委員会の二法律案を緊急上程いたしまして、前原沖縄及び北方問題に関する特別委員長の報告及び趣旨弁明がございます。採決は二回になります。一回目は沖縄科学技術大学院大学学園法案で、全会一致であります。二回目は北方領土問題等の解決促進のための特別措置法の一部改正案で、全会一致であります。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 議事日程 第二十五号

  平成二十一年六月十一日

    午後一時開議

 第一 特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法案(内閣提出)

 第二 公文書等の管理に関する法律案(内閣提出)

 第三 エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律案(内閣提出)

 第四 石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出)

 第五 刑事に関する共助に関する日本国と中華人民共和国香港特別行政区との間の協定の締結について承認を求めるの件(第百七十回国会、内閣提出)

 第六 領事関係に関する日本国と中華人民共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件

 第七 国際通貨基金における投票権及び参加を強化するための国際通貨基金協定の改正及び国際通貨基金の投資権限を拡大するための国際通貨基金協定の改正の受諾について承認を求めるの件

 第八 国際復興開発銀行協定の改正の受諾について承認を求めるの件

    ―――――――――――――

 一、衆議院憲法審査会規程制定の件

  衆議院憲法審査会規程案(議院運営委員長提出)

   討論通告

      反 対    園田 康博君(民主)

      賛 成    今井  宏君(自民)

      反 対    笠井  亮君(共産)

      賛 成    大口 善徳君(公明)

      反 対    辻元 清美君(社民)

    ―――――――――――――

小坂委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

小坂委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時十一分散会


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