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第7号 平成23年11月10日(木曜日)

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平成二十三年十一月十日(木曜日)

    午後零時二十六分開議

 出席委員

   委員長 小平 忠正君

   理事 松野 頼久君 理事 山井 和則君

   理事 笠  浩史君 理事 田名部匡代君

   理事 糸川 正晃君 理事 鷲尾英一郎君

   理事 佐藤  勉君 理事 高木  毅君

   理事 遠藤 乙彦君

      岡田 康裕君    川内 博史君

      小室 寿明君    坂口 岳洋君

      浜本  宏君    水野 智彦君

      本村賢太郎君    森山 浩行君

      伊東 良孝君    齋藤  健君

      塩崎 恭久君    丹羽 秀樹君

      佐々木憲昭君    服部 良一君

      中島 正純君

    …………………………………

   議長           横路 孝弘君

   副議長          衛藤征士郎君

   事務総長         鬼塚  誠君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月九日

 辞任         補欠選任

  吉井 英勝君     佐々木憲昭君

同月十日

 辞任         補欠選任

  相原 史乃君     小室 寿明君

  太田 和美君     本村賢太郎君

  小泉進次郎君     丹羽 秀樹君

同日

 辞任         補欠選任

  小室 寿明君     相原 史乃君

  本村賢太郎君     太田 和美君

  丹羽 秀樹君     小泉進次郎君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 APECの場での「TPP交渉協議への参加表明」に反対する決議案(小野寺五典君外十七名提出)の取扱いに関する件

 本日の本会議の議事等に関する件


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     ――――◇―――――

小平委員長 これより会議を開きます。

 まず、本日予算委員会の審査を終了した平成二十三年度一般会計補正予算(第3号)、平成二十三年度特別会計補正予算(特第3号)及び平成二十三年度政府関係機関補正予算(機第2号)について、委員長から緊急上程の申し出があります。

 各案は、本日の本会議において緊急上程するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、ただいま緊急上程するに決しました補正予算三案に対し、民主党・無所属クラブの西村智奈美君、自由民主党・無所属の会の金田勝年君、公明党の高木陽介君、日本共産党の笠井亮君、社会民主党・市民連合の中島隆利君から、それぞれ討論の通告があります。

 討論時間は、西村智奈美君、金田勝年君、高木陽介君はおのおの十分以内、笠井亮君は五分以内、中島隆利君は三分以内とするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小平委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、決議案の取扱いに関する件についてでありますが、本日、小野寺五典君外十七名から、自由民主党・無所属の会、公明党、社会民主党・市民連合、国民新党・新党日本、国益と国民の生活を守る会の五会派及び無所属の松木けんこう君の共同提案によるAPECの場での「TPP交渉協議への参加表明」に反対する決議案が提出されました。

 この際、高木毅君から発言を求められておりますので、これを許します。高木毅君。

高木(毅)委員 今、委員長からも御発言がございましたが、本決議案につきましては、自民、公明、社民、国民新党、国益と国民の生活を守る会、そして無所属の松木君を含めて、そろって共同提出しているわけでございまして、大変重いものだというふうに思います。

 また、あわせて、有志議員による署名というものも行われておりますけれども、聞くところによりますと、この署名が議員の過半数を超えているというようなことも聞いているわけでございまして、これも非常に重いものだというふうに思います。

 よって、本決議案をぜひとも本会議にかけていただいて、速やかに可決していただきたい、そのように望むところでございます。

 よろしくお願いいたします。

小平委員長 松野頼久君。

松野(頼)委員 私は、APECの場での「TPP交渉協議への参加表明」に反対する決議案を本会議に上程することについて、反対の立場で意見を申し述べます。

 今週末のAPEC首脳会議を控え、現在、TPPをめぐる議論で国論が二分しています。

 我が国がTPPに参加した場合、農業を初めとして、医療や金融などさまざまな分野で重大な問題が発生することは明らかでありますが、政府の情報開示が十分とは言えないこともあり、論議が尽くされたとは言えない状況にあります。多くの国民が抱いている不安材料にどう対応するのか、引き続き政府はしっかりと国民に説明する責任があります。

 また、APEC加盟国とTPP加盟国が異なる中で、なぜAPECの場で参加を表明するのかも、甚だ疑問があります。

 我が党は、昨日、政府に対して、慎重に判断するべきという提言を取りまとめました。本決議案がそのような趣旨であれば賛同することも可能であったのですが、その点については残念であります。

 しかしながら、日本国憲法第七十三条により、外交は内閣の専権事項とされており、立法府が内閣の専権事項である外交権を事前に制約することは避けるべきだと考えます。

 以上のとおり、本決議案は本会議への上程を見合わせるべきと申し上げ、私の意見表明といたします。

小平委員長 遠藤乙彦君。

遠藤(乙)委員 公明党といたしまして、本決議案をぜひとも本会議に上程し、採決していただきたいと思っております。

 このTPPの問題は、極めて重大な問題であり、しかも、いまだに十分議論が尽くされたとは言えません。特に、情報提供が極めて不十分であり、TPPが産業や国民生活全体に与えるメリット、デメリットについて、ほとんど十分な情報が得られておりません。

 つい最近行われました世論調査によりましても、国民として政府が十分説明責任を果たしているという意見は一・一%しかありません。ある程度果たしているという意見を含めましても一八%しかない状態でありまして、こういった状況におきまして参加を表明することは、極めて時期尚早であると考えております。

 また、各党においてもまだ十分な議論がまとまっておりませんし、そういった状況において参加を表明することは国益にも反するであろうと思いまして、ぜひとも、そういった意味でこの決議を採決していただきたいと思います。

 以上です。

小平委員長 佐々木憲昭君。

佐々木(憲)委員 提案されたAPECの場での「TPP交渉協議への参加表明」に反対する決議案を本会議の議題とすることについて、意見を述べたいと思います。

 私どもはきょうの理事会で初めて案文を見たのでありますが、決議案は、内容上は賛同できるものであります。

 日本共産党は、日本がTPPに参加すれば、被災地の復興の最大の妨げとなり、食料の安定供給を土台から壊し、食の安全や医療など、米国の対日要求が押しつけられ、雇用と内需、日本経済全体への深刻な打撃となると考えております。

 したがって、TPPへの参加自体に、日本共産党は断固反対であります。

 その上で、本来、国会決議は全会派一致で行うべきものであります。そのため、各党が案文について事前にすり合わせを行い、また、各党の党内手続を経て本会議での議題とすべきであります。全会一致を目指し、それが実現してこそ、立法府としての院の総意となり、政府への有効な縛りとなるのであります。

 その点から見て、今回の決議案は本会議の議題とすべきではないと考えております。

小平委員長 服部良一君。

服部委員 私は、社会民主党・市民連合を代表して、本決議案を本会議の議題とすることに賛成する立場から討論を行います。

 TPPをめぐっては、国論を二分する状態となっております。それ以前に、TPPが何なのかよくわからないというのが多くの国民の実感です。実際、TPP交渉に関する情報開示が余りに不十分であることが、この間、明らかになってまいりました。

 十分な情報に基づく熟議がなされていないまま、そして、国会議員、野党のみならず与党内にも多くの慎重意見がある中で、野田総理がAPECでTPP交渉協議への参加表明をするのは問題です。日本の経済、社会、国民生活の行方を大きく左右するのがTPPであり、交渉から途中離脱することは、理論的に可能であっても、外交上困難です。

 よって、交渉参加表明をするか否かは、極めて重大な決断となります。その決断に先立ち、立法府としてその意思を表明することは当然のことです。

 よって、私は、この決議案を本会議の議題とすることを強く求め、賛成討論といたします。

小平委員長 それでは、本決議案は、本日の本会議において議題とするに賛成の諸君の挙手を求めます。

    〔賛成者挙手〕

小平委員長 挙手少数。よって、本決議案は、本日の本会議において議題としないことに決定いたしました。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、本日の本会議の議事について、事務総長の説明を求めます。

鬼塚事務総長 まず、動議により、補正予算三案を緊急上程いたしまして、中井予算委員長の報告がございます。次いで三案に対しまして、五人の方々からそれぞれ討論が行われますが、順序は印刷物のとおりであります。次いで三案を一括して採決いたしまして、共産党が反対でございます。

 本日の議事は、以上でございます。

    ―――――――――――――

 一、緊急上程申出議案

   予算委員会 委員長 中井  洽君

  平成二十三年度一般会計補正予算(第3号)

  平成二十三年度特別会計補正予算(特第3号)

  平成二十三年度政府関係機関補正予算(機第2号)

   討論通告

      反 対    笠井  亮君(共産)

      賛 成    西村智奈美君(民主)

      賛 成    金田 勝年君(自民)

      賛 成    高木 陽介君(公明)

      賛 成    中島 隆利君(社民)

    ―――――――――――――

小平委員長 それでは、本日の本会議は、午後零時五十分予鈴、午後一時から開会いたします。

    ―――――――――――――

小平委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、追って公報をもってお知らせいたします。

 なお、来る十四日月曜日午後四時から理事会を開会いたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時三十五分散会


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