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第4号 平成22年12月3日(金曜日)

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平成二十二年十二月三日(金曜日)

    午前十一時四十分開議

 出席委員

   委員長 吉田おさむ君

   理事 梶原 康弘君 理事 古賀 敬章君

   理事 高橋 昭一君 理事 津島 恭一君

   理事 橋本 清仁君 理事 長島 忠美君

   理事 古川 禎久君 理事 石田 祝稔君

      網屋 信介君    石田 芳弘君

      石山 敬貴君    糸川 正晃君

      打越あかし君    江端 貴子君

      緒方林太郎君    大谷  啓君

      神山 洋介君    小山 展弘君

      斎藤やすのり君    空本 誠喜君

      橋本 博明君    平山 泰朗君

      皆吉 稲生君    森岡洋一郎君

      森本 和義君    森山 浩行君

      吉川 政重君    渡辺 義彦君

      秋葉 賢也君    伊東 良孝君

      佐藤  勉君    菅原 一秀君

      竹下  亘君    江田 康幸君

      高橋千鶴子君    重野 安正君

    …………………………………

   衆議院調査局第三特別調査室長           阿部  進君

    ―――――――――――――

委員の異動

十二月三日

 辞任         補欠選任

  岸本 周平君     渡辺 義彦君

  梶山 弘志君     菅原 一秀君

  谷  公一君     伊東 良孝君

同日

 辞任         補欠選任

  渡辺 義彦君     岸本 周平君

  伊東 良孝君     谷  公一君

  菅原 一秀君     梶山 弘志君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 閉会中審査に関する件

 災害対策に関する件

 派遣委員からの報告聴取


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     ――――◇―――――

吉田委員長 これより会議を開きます。

 災害対策に関する件について調査を進めます。

 この際、去る十一月十六日、鹿児島県奄美地方における大雨による被害状況等調査のため、鹿児島県に委員派遣を行いましたので、派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要について御報告申し上げます。

 派遣委員は、民主党・無所属クラブの高橋昭一君、津島恭一君、橋本清仁君、自由民主党・無所属の会の古川禎久君、公明党の石田祝稔君、日本共産党の高橋千鶴子君、そして私、吉田おさむの七名であります。

 また、民主党・無所属クラブの打越あかし君、自由民主党・無所属の会の徳田毅君が現地参加されました。

 まず、今般の大雨の状況及び被害の概況についてでありますが、十月十八日から二十一日にかけて、奄美地方に前線が停滞し、南から湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となりました。このため、二十日には、奄美地方で、所により一時間に百二十ミリ以上の猛烈な雨が降るとともに、期間降水量も八百ミリを超えるなど記録的な雨量となりました。

 奄美地方におきましては、この大雨による土砂災害や河川のはんらんにより、三名の方が亡くなられたほか、住家の全壊・半壊、浸水、交通や通信手段等のライフラインの途絶など、住民の方々の生活や地域経済に影響を及ぼす甚大な被害が発生いたしました。

 主な被害状況は、十一月二十六日十六時現在、人的被害が、死者三名、負傷者二名、住家被害が、全壊十棟、半壊四百七十九棟、一部損壊十一棟、床上浸水百十九棟、床下浸水七百六十七棟であります。

 この災害により、とうとい生命を失われた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災者の皆様に対し衷心よりお見舞いを申し上げます。

 それでは、調査の概要について御報告いたします。

 まず、鹿児島県大島支庁において、岡積鹿児島県副知事、松田大島支庁長、朝山奄美市長を初めとする関係市町村長から、それぞれ被害状況等の説明を聴取するとともに、激甚災害の早期指定、災害時における通信手段の確保等について要望を受けた後、被災者の心のケアにも配慮した復興対策、透析患者への対応策等について質疑応答を行いました。

 次に、奄美市内の被災地を視察いたしました。

 まず、地すべりのおそれがあるため、大型の土のうが積まれている国道五十八号線朝戸トンネルの被災現場を車中から視察した後に、住用町に向かい、奄美市役所住用総合支所の浸水被害現場を視察いたしました。

 同支所には濁流が流れ込み、ほぼ一階部分が浸水し、今でも泥まみれの書類が散乱した現場を目の当たりにして、改めて水害の恐ろしさを痛感した次第です。

 次に、入所女性二名の方が亡くなられたグループホームわだつみ苑及び特別養護老人ホーム住用の園の被害現場を視察いたしました。

 いずれの施設においても、浸水による内壁の剥離や土石流の痕跡など、今回の災害のつめ跡が生々しく残っておりました。

 次に、避難所になっている奄美体験交流館を訪問した後に龍郷町に向かいました。

 まず、斜面崩壊により河川が埋塞し、河川のはんらんや道路の路肩崩壊等の被害を引き起こしました戸口地区の中勝川の応急復旧工事現場を視察いたしました。

 最後に、浦地区において、山腹崩壊により二戸の住宅が全壊し、女性一人が亡くなられた土砂災害現場を視察いたしました。

 以上が調査の概要でありますが、私どもは、この調査を通じまして、今回の集中豪雨により道路の寸断や通信手段が途絶し、住民の避難状況や安否を確認する上での課題を残したことから、多様な通信手段の確保や災害時要援護者に対する支援の必要性を強く認識いたしました。

 また、現地の一日も早い復旧復興がなされるよう、力を尽くす決意を新たにしたところでございます。

 最後に、今回の調査に御協力をいただきました皆様に心から御礼を申し上げ、派遣の報告とさせていただきます。

 この際、お諮りいたします。

 派遣地からの要望事項につきましては、これを本日の委員会議録に参照掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

吉田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔要望事項は本号末尾に掲載〕

     ――――◇―――――

吉田委員長 この際、御報告いたします。

 今会期中、本委員会に参考のため送付されました陳情書及び意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、災害防止対策の推進に関する陳情書外一件、豪雨に係る災害復旧対策に関する意見書外六件であります。

     ――――◇―――――

吉田委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。

 第百七十四回国会、二階俊博君外六名提出、津波対策の推進に関する法律案

及び

 災害対策に関する件

以上の両案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

吉田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。

 まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣承認申請を行うこととし、派遣の目的、派遣委員、派遣期間、派遣地等所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

吉田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次に、閉会中審査におきまして、委員会に参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、人選及び日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

吉田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 年末に向かいまして、皆様、御多用かと存じますが、お体にお気をつけをいただきまして、本日は、これにて散会いたします。

    午前十一時四十七分散会


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