衆議院

メインへスキップ



第2号 平成20年12月10日(水曜日)

会議録本文へ
平成二十年十二月十日(水曜日)

    午後零時十一分開議

 出席委員

   委員長 藤村  修君

   理事 井上 信治君 理事 嘉数 知賢君

   理事 小島 敏男君 理事 仲村 正治君

   理事 西野あきら君 理事 松木 謙公君

   理事 三井 辨雄君 理事 江田 康幸君

      安次富 修君    岸田 文雄君

      清水清一朗君    篠田 陽介君

      中根 一幸君    西村 明宏君

      西本 勝子君    馬渡 龍治君

      安井潤一郎君    山崎  拓君

      若宮 健嗣君    市村浩一郎君

      加藤 公一君    仲野 博子君

      丸谷 佳織君    赤嶺 政賢君

    …………………………………

   外務大臣         中曽根弘文君

   国務大臣

   (沖縄及び北方対策担当) 佐藤  勉君

   内閣府副大臣       宮澤 洋一君

   外務副大臣        伊藤信太郎君

   外務副大臣        橋本 聖子君

   内閣府大臣政務官     松浪 健太君

   外務大臣政務官      柴山 昌彦君

   外務大臣政務官      御法川信英君

   衆議院調査局第一特別調査室長           大和田幸一君

    ―――――――――――――

委員の異動

十二月十日

 辞任         補欠選任

  飯島 夕雁君     安井潤一郎君

  橋本  岳君     篠田 陽介君

  平口  洋君     西本 勝子君

同日

 辞任         補欠選任

  篠田 陽介君     橋本  岳君

  西本 勝子君     平口  洋君

  安井潤一郎君     飯島 夕雁君


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

藤村委員長 これより会議を開きます。

 この際、佐藤沖縄及び北方対策担当大臣及び中曽根外務大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。佐藤沖縄及び北方対策担当大臣。

佐藤国務大臣 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の佐藤勉でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄政策について申し上げます。

 昭和四十七年の本土復帰以来、振興開発のための諸施策を積極的に講じてきた結果、社会資本整備面を中心に、次第に本土との格差は縮小し、また観光や情報通信産業の振興等においても一定の成果を上げております。しかしながら、今日なお沖縄の社会経済は、全国に比べて低い県民所得や高い失業率に示されるように厳しい状況にあります。

 こうした中で、沖縄振興計画の後期展望を踏まえ、自立的な発展をさらに進めていく必要があります。仲井眞知事が進める各般の意欲的な取り組みとも連携協力しながら、沖縄の魅力、優位性を生かし、自立型経済の構築に全力を尽くしてまいります。

 リーディング産業である観光業は、本年上半期の入域観光客数の累計が過去最高を更新するなど、現在好調に推移しております。引き続き通年型、滞在型の良質な観光・リゾート地の形成を進めることにより、さらなる振興を図ります。

 情報通信産業につきましては、高度人材の育成や、高度ソフトウエア開発など、より付加価値の高い分野の振興を図るとともに、沖縄IT津梁パークの中核施設整備など、構想の実現に向けた取り組みを進め、沖縄の特徴を生かした情報通信産業の高度化と集積を目指してまいります。

 沖縄科学技術大学院大学設立構想につきましては、独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構を中心に先行的研究事業に引き続き取り組むとともに、恩納村キャンパスの来年度中の一部供用開始を目指して研究施設等の建設を促進してまいります。また、大学院大学開学に向けて必要な法案について、次期通常国会への提出を念頭に検討を進めるなど、世界最高水準の大学院大学の実現のため、着実に取り組みを進めてまいります。

 なお、沖縄IT津梁パークや大学院大学キャンパス予定地は、十二月七日、八日に現地を視察しましたが、それぞれ順調に整備が進められているところであります。

 沖縄の離島につきましては、その自然や伝統文化は大変魅力的である一方、生活環境には厳しいものがあります。それぞれの島の持つ魅力を生かした取り組みや離島間の連携による活性化の取り組みの支援を進めるとともに、医療等の島の基礎的な生活条件の整備などを行い、活性化を図ってまいります。

 さらには、重点的、戦略的な社会資本整備を着実に進めるとともに、各種産業の一層の振興や、人材育成などに取り組んでまいります。また、世界的な景気後退等を踏まえ、先般取りまとめられた生活対策に基づき、沖縄の実情にも配慮し、必要な措置が講じられるべく関係省庁と連携して取り組んでまいります。

 沖縄における米軍の存在は、我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定に貢献する一方、在日米軍施設・区域の約七五%が沖縄に集中しており、基地の存在に起因する事件、事故を含め、県民の皆様に大きな御負担をおかけしております。

 この基地負担を軽減すべく、その整理、統合、縮小に向けて取り組んでまいります。普天間飛行場の移設、返還につきましても、代替施設建設予定地を十二月七日に視察したところですが、今後とも地元の意向をよく伺い、沖縄を担当する大臣として、沖縄との橋渡し役を務めたいと考えております。跡地対策や北部振興などにつきましても、地元の要望を踏まえながら着実に推進いたします。県民の皆様の御負担を軽減できるよう、引き続き、関係省庁とも連携しながら、誠心誠意取り組んでまいる所存です。

 次に、北方領土問題について申し上げます。

 私は、去る十一月二十二日に根室管内を訪問し、納沙布岬から貝殻島、水晶島を間近に見、北方領土が目と鼻の先にあることを実感し、我が国固有の領土である北方領土問題の解決に向けて決意を新たにしたところであります。

 北方四島が戦後六十年以上たった今日に至ってもロシアの不法な占拠下に置かれていることは、まことに遺憾なことであります。

 私としても、元島民を初めとする、四島返還を望む関係者の思いを重く受けとめるとともに、この問題の一日も早い解決に向けて、国民一人一人の関心と認識を深め、関係団体と連携しながら、返還要求運動の一層の発展を図り、外交交渉を後押ししていく所存です。

 これらの観点から、北方領土問題に対する関心がより一層高まるよう、広報啓発活動を積極的に展開し、とりわけ次代を担う青少年への啓発や後継者育成を重点的に進めます。さらに、元島民への援護措置や、後継船舶の確保を含めた四島交流等事業の推進に努めてまいります。

 藤村委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願いいたします。

 ありがとうございました。(拍手)

藤村委員長 次に、中曽根外務大臣。

中曽根国務大臣 外務大臣の中曽根弘文でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄に関する事項について申し上げます。

 アジア太平洋地域には依然として不安定性と不確実性が存在をしています。先般の米国大統領選挙におきましてオバマ次期大統領が選出されましたが、日米同盟は我が国外交のかなめであり、我が国の安全と地域の平和と安定のため幅広い分野で信頼関係の強化に努めていくことが今後とも不可欠でございます。弾道ミサイル防衛を初めとする日米安保・防衛協力を強化してまいります。一方、沖縄には在日米軍の施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をおかけしていることは十分に認識をしております。

 在日米軍の兵力態勢の再編は、抑止力を維持しつつ沖縄の負担の軽減を実現するものです。就任以来、仲井眞沖縄県知事を初めとする沖縄の関係者の方々から直接御要望を承りましたが、今後とも、地元の切実な声によく耳を傾けて地域の振興に全力を挙げて取り組みながら、着実に進めてまいります。

 次に、日ロ関係及び北方領土問題について述べます。

 ロシアは、アジア太平洋地域における重要な隣国であります。政府はこれまで、日ロ関係をアジア太平洋地域の安定と繁栄に資するような高い次元の関係に引き上げるため、領土交渉を促進するとともに、日ロ行動計画に基づき幅広い分野での関係の進展に努めてまいりました。

 本年におきましても、これまでに、四月、七月及び十一月の首脳会談、四月及び十一月の外相会談を含め、高いレベルの政治対話を頻繁に行ってきています。また、本年の両国の貿易額は三百億ドルに迫る情勢にあり、両国の貿易経済関係も発展をしております。

 しかしながら、日ロ間の最大の懸案である北方領土問題につきましては、依然として解決のめどが立っていません。こうした状況は、日ロ双方の利益に合致せず、現状を打破する必要があります。

 これに関しまして、先月五日の日ロ外相会談におきましては、私からラブロフ外務大臣に対し、領土交渉の現状についての率直な見解を述べるとともに、この交渉についても、経済分野等に見られる質的な進展に見合うような進展を図らなければならない旨述べました。その上で、私とラブロフ外務大臣は、七月の日ロ首脳会談で一致をいたしました平和条約締結交渉に関する共通の認識に従い、外相レベルにおいても北方領土の帰属の問題を最終的に解決するために前進する決意で一致をいたしました。

 また、先月二十二日に行われましたAPEC首脳会議の際の日ロ首脳会談では、メドベージェフ大統領から、領土問題の解決を次世代にゆだねることは考えていない、首脳の善意と政治的意思があればこの問題は解決できる旨の発言がありました。その上で、具体的な作業に入るよう事務方に指示をおろすことで一致をいたしました。

 私といたしましては、今後も政治対話の機会を十分に生かし、北方領土の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針に従い、先月行われました両会談の結果も踏まえ、領土問題の解決に向けて具体的進展を図るべく、強い意思を持ってロシア側との交渉を行っていく所存です。

 これらの諸問題に取り組むに際し、藤村修委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私のごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

藤村委員長 次に、宮澤内閣府副大臣、伊藤外務副大臣、橋本外務副大臣、松浪内閣府大臣政務官、御法川外務大臣政務官及び柴山外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。宮澤内閣府副大臣。

宮澤副大臣 内閣府副大臣の宮澤洋一でございます。

 沖縄の本土復帰後三十六年が経過いたしましたが、沖縄の新たな発展の基礎を築いていくためには、産業の振興や雇用の創出など、解決を要する多くの課題があります。また、北方領土問題を一日も早く解決させることは全国民の悲願であります。

 佐藤大臣の御指導のもと、沖縄政策及び北方領土問題の解決促進に全力を傾注してまいりたいと考えております。

 藤村委員長を初め理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻、よろしくお願いをいたします。(拍手)

藤村委員長 次に、伊藤外務副大臣。

伊藤副大臣 外務副大臣の伊藤信太郎でございます。

 本委員会において扱われる沖縄及び北方四島に関連する問題は、我が国の外交にとって極めて重要な問題でございます。

 外務副大臣として、中曽根外務大臣を補佐し、沖縄及び北方問題に全力で取り組んでいく覚悟でございます。

 藤村委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますように、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

藤村委員長 次に、橋本外務副大臣。

橋本副大臣 外務副大臣の橋本聖子でございます。

 本委員会におきましては、我が国の外交にとりまして極めて重要な沖縄及び北方四島の問題について取り扱うこととなっております。

 中曽根外務大臣をしっかりと補佐いたしまして、外務副大臣としての職責を全うすべく、全力で行ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 藤村委員長初め本委員会の皆様方の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、ごあいさつにかえます。ありがとうございます。(拍手)

藤村委員長 次に、松浪内閣府大臣政務官。

松浪大臣政務官 内閣府大臣政務官の松浪健太であります。

 佐藤大臣、宮澤副大臣の御指導のもと、沖縄政策及び北方領土問題の解決に向けて全力を尽くしてまいります。

 藤村委員長を初め委員、理事各位の皆様方の御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願いを申し上げます。(拍手)

藤村委員長 次に、御法川外務大臣政務官。

御法川大臣政務官 外務大臣政務官を賜っております御法川でございます。

 外務大臣政務官としての責任を果たすべく、中曽根外務大臣を補佐してまいります。

 藤村委員長初め本委員会の皆様の御指導、御協力を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

藤村委員長 次に、柴山外務大臣政務官。

柴山大臣政務官 柴山昌彦でございます。

 外務大臣政務官として、国民の皆様の御期待にこたえるべく、中曽根大臣の指導のもと、沖縄及び北方問題に全力で取り組む決意でございます。

 藤村委員長初め本委員会の先生方に御指導、御協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。(拍手)

藤村委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十七分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.