衆議院

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第2号 平成23年10月21日(金曜日)

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平成二十三年十月二十一日(金曜日)

    午後三時十分開議

 出席委員

   委員長 福井  照君

   理事 大谷 信盛君 理事 吉良 州司君

   理事 瑞慶覧長敏君 理事 玉城デニー君

   理事 秋葉 賢也君 理事 伊東 良孝君

   理事 遠山 清彦君

      浅野 貴博君    小原  舞君

      岡本 英子君    笠原多見子君

      川島智太郎君    木内 孝胤君

      木村たけつか君    黒田  雄君

      杉本かずみ君    福嶋健一郎君

      井上 信治君    岸田 文雄君

      宮腰 光寛君    赤嶺 政賢君

      照屋 寛徳君

    …………………………………

   国務大臣

   (沖縄及び北方対策担当) 川端 達夫君

   外務大臣         玄葉光一郎君

   外務副大臣        山口  壯君

   外務副大臣        山根 隆治君

   内閣府大臣政務官     園田 康博君

   外務大臣政務官      中野  譲君

   外務大臣政務官      加藤 敏幸君

   外務大臣政務官      浜田 和幸君

   衆議院調査局第一特別調査室長           横尾 平次君


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     ――――◇―――――

福井委員長 これより会議を開きます。

 この際、川端沖縄及び北方対策担当大臣及び玄葉外務大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。川端沖縄及び北方対策担当大臣。

川端国務大臣 沖縄及び北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の川端達夫でございます。

 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄政策について申し上げます。

 現行沖縄振興特別措置法の期限は、残り半年を切りました。

 私は、今月十一日から十二日にかけて沖縄を訪問し、知事、県議会議長、首長代表等から直接、沖縄の現状及び御意見等を伺いました。現在、新たな沖縄振興のあり方について鋭意検討を進めておりますが、沖縄政策協議会や沖縄振興審議会等での議論を踏まえつつ、法制上及び税制、財政上の措置について、具体化を図ってまいります。

 平成二十四年度は、新たな沖縄振興のスタートを切る極めて重要な年であり、沖縄振興予算について、前年度を上回る額を概算要求いたしました。沖縄の優位性を生かした民間主導の自立型経済の発展、並びに我が国及びアジア太平洋地域の発展に寄与する二十一世紀の万国津梁の形成が重要であるとの考え方のもと、各種産業の一層の振興、人材の育成、雇用の安定、重点的、戦略的な社会資本整備などに全力を尽くしてまいります。

 なお、沖縄振興のための新たな交付金については、より自由度の高い沖縄の一括交付金を創設することとし、年末にかけて、地元の意見も踏まえつつ、全国制度をさらに深掘りする形で検討してまいります。

 沖縄におけるリーディング産業である観光は、我が国の成長戦略においても大きな柱の一つであり、成長著しいアジアとの近接性や、豊かな自然、独特の文化といった沖縄の特性を最大限に活用し、付加価値の高い観光・リゾート地の形成に取り組んでまいります。

 観光と並ぶリーディング産業である情報通信関連産業につきましては、近年、ソフト開発企業など、より付加価値の高い業態への拡大が始まっており、沖縄IT津梁パークを初め、これまでに整備した産業基盤を積極的に活用しつつ、技術の高度化や人材育成などの支援を充実してまいります。

 このほか、国際物流拠点を活用した産業の集積に向けた取り組み、バイオ、環境を初めとするベンチャー企業育成等の産業イノベーションの促進、亜熱帯気候の特色を生かした農林水産業の振興など、各種振興策を進めてまいります。また、中長期的な沖縄経済の自立を見据えた取り組みとして、沖縄の将来を担う人材の育成に引き続き積極的に取り組んでまいります。

 沖縄科学技術大学院大学につきましては、本年三月、大学設置等認可申請を行い、来年秋の開学に向け、開学準備の仕上げという段階に入っております。この大学院大学が、世界最高水準の教育研究の拠点として、また研究機関や民間企業が集積する知的クラスターの核として、成果を着実に生み出し、沖縄の振興に資するよう、適切かつ積極的に支援してまいります。

 県土の均衡ある発展を図る観点から、離島地域の活性化や基礎的な生活条件の整備など、きめ細かな離島対策を講じるとともに、本島北部地域につきましても、引き続き、産業の振興や定住条件の整備を行ってまいります。

 沖縄県における不発弾等対策につきましては、重要な課題と認識し、対策の一層の加速化を図りつつ、着実に取り組みを進めてまいります。

 沖縄には在日米軍施設・区域が集中し、基地の存在に起因する事件、事故を含め、県民の皆様に大きな御負担をおかけしております。この基地負担を軽減すべく、その整理、統合、縮小に向けて取り組むことが重要な課題であると認識しております。普天間飛行場の移設問題につきましては、沖縄県民の皆様の思いを受けとめながら、政府方針のもと、関係閣僚と連携し、真摯に取り組んでまいる所存です。また、基地返還後の跡地の利用につきましても、来年の通常国会への所要の法案の提出を含め、しっかりと対応してまいります。

 次に、北方領土問題について申し上げます。

 私は、北方対策担当大臣として、北方四島の帰属の問題を最終的に解決して日ロ平和条約を締結するという我が国の一貫した基本方針のもと、この問題が一日も早く解決されるよう、関係団体と緊密に連携しつつ、北方領土返還に向けた環境整備に取り組み、外交交渉を全力で後押ししてまいる所存です。

 私は、国会議員となる以前より、北方領土返還要求運動の全国集会に参加し、納沙布岬から北方領土を間近に臨み、領土返還の声を上げた経験があります。

 それから二十数年がたち、生まれ故郷を追われた元島民の方々の高齢化が進む中、北方四島の返還を目指す強い思いが世代を超えて国民全体に共有されるよう、取り組みを強化することが重要であると考えます。このため、次代を担う青少年に対する北方領土教育や後継者育成支援等を通じた国民世論の一層の啓発に取り組んでまいります。

 また、ことしで二十年を迎えた四島交流につきましては、来年度から後継船舶を供用開始するなど着実な実施に努めるとともに、元島民の方々への援護措置の充実にも取り組んでまいる所存です。

 福井委員長を初め理事、委員の皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。よろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。(拍手)

福井委員長 次に、玄葉外務大臣。

玄葉国務大臣 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつを申し上げます。

 まず、沖縄に関する事項について述べます。

 日米同盟は我が国の外交、安全保障の基軸であり、特に、日米安保体制はその中核をなしております。アジア太平洋地域には依然として不安定、不確実な要素が存在をしており、在沖縄米軍を含む在日米軍は、我が国の安全を確保する上で重要な役割を果たしています。

 普天間飛行場の移設問題を含む在日米軍の再編については、昨年五月及び本年六月の日米合意に従って進めていく方針に変わりはありません。同時に、沖縄に集中した負担の軽減についても引き続き最大限の努力を傾け、沖縄の皆様に誠実に説明し御理解を求めながら、この問題に全力で取り組んでまいります。

 私自身、十八日から二十日まで沖縄県を訪問し、これまで沖縄がたどってきた歴史の重み、そして米軍基地が集中している現状を改めて実感してまいりました。また、仲井真沖縄県知事を初め、地元の方々の御意見を直接伺うことができました。今回の沖縄訪問を通じて、普天間飛行場の危険性を一刻も早く除去するとともに、沖縄の負担を少しでも軽減しなければならないとの思いを強くしたところであります。

 また、来年度以降の沖縄振興策がよいものとなるよう、外務省としても積極的に関与していく考えであります。

 次に、日ロ関係及び北方領土問題について述べます。

 アジア太平洋地域の戦略環境が変わりつつある中で、ロシアとの間では、アジア太平洋地域におけるパートナーとしてふさわしい関係の構築に努めていきたいと考えます。

 残念ながら、日ロ関係はその潜在力に見合うほど十分に発展していないのが現状でありますが、その背景に北方領土問題があることは明白です。戦後六十六年が経過し、御高齢になられている元島民の方々のお気持ちをお察しいたしますと、この問題を一日も早く解決する必要があるとの思いを強くするばかりであります。

 外務大臣就任以来、ロシアのラブロフ外務大臣との間では既に電話会談及び国連総会の機会を利用した外相会談を行いました。残念ながら、領土問題に関する日ロ両国政府の立場は大きくかけ離れておりますが、法と正義を重視して、静かな環境で協議を継続していくことで一致しました。

 今後とも、政府としては、両国の間で合意の上作成された、諸合意及び諸文書、並びに法と正義の原則を基礎として、日ロ間の最大の懸案である北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針にのっとり、粘り強くロシア側と交渉を行っていく考えです。領土問題は、国民全体の力強い支持があって初めて解決可能です。旧島民、北方四島隣接地域の関係者の方々のみならず、全国民レベルで政府の取り組みに対する理解、支持をいただくことで、強力な交渉を展開することができると考えています。

 以上の諸問題に取り組むに当たり、福井委員長を初め委員各位の御指導と御協力を賜りますように切にお願いを申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。(拍手)

福井委員長 次に、山口外務副大臣、山根外務副大臣、園田内閣府大臣政務官、加藤外務大臣政務官、中野外務大臣政務官及び浜田外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。山口外務副大臣。

山口副大臣 外務副大臣を拝命いたしました山口壯でございます。

 本委員会において扱われる沖縄及び北方四島に関する問題は、我が国の外交にとって極めて重要な問題であります。

 外務副大臣として、玄葉外務大臣を補佐し、沖縄及び北方領土問題に全力で、全身全霊、取り組んでまいります。

 なお、きょう一緒に来ております山根副大臣が参議院の方を担当して、衆議院の方では私が本委員会を担当させていただくことになっております。

 福井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

福井委員長 次に、山根外務副大臣。

山根副大臣 外務副大臣の山根隆治でございます。

 本委員会において扱われる沖縄及び北方四島に関する問題は、我が国の外交にとって極めて重要な問題であります。

 外務副大臣として、玄葉外務大臣を補佐し、沖縄及び北方領土問題に全力で取り組んでいく決意でございます。

 福井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げまして、ごあいさつにかえさせていただきます。

 ありがとうございます。(拍手)

福井委員長 次に、園田内閣府大臣政務官。

園田大臣政務官 内閣府大臣政務官を務めさせていただいております園田康博でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 川端大臣、石田副大臣の御指導のもと、沖縄政策及び北方領土問題の解決に向け、全力で取り組んでまいる所存でございます。

 福井委員長を初め理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますことをどうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)

福井委員長 次に、加藤外務大臣政務官。

加藤大臣政務官 外務大臣政務官の加藤敏幸でございます。

 外務大臣政務官としての責任を果たすべく、玄葉外務大臣を補佐してまいりたいと思います。

 福井委員長を初め本委員会の皆様の御指導と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

福井委員長 次に、中野外務大臣政務官。

中野大臣政務官 外務大臣政務官の中野譲でございます。

 外務大臣政務官としての責任を果たすべく、しっかりと玄葉外務大臣を補佐してまいります。

 福井委員長そしてこの委員会の皆様の御指導と御協力、心よりよろしくお願い申し上げます。(拍手)

福井委員長 次に、浜田外務大臣政務官。

浜田大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしております浜田和幸と申します。

 玄葉大臣を補佐して、日本の外交、特に沖縄・北方領土の問題に関して全力で取り組んでいく覚悟でございます。

 三人の政務官の中では私がこの委員会を担当することになっておりますので、福井委員長初めメンバーの皆様方に、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 ありがとうございます。(拍手)

福井委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後三時二十三分散会


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