第2号 平成18年8月29日(火曜日)
平成十八年八月二十九日(火曜日)午後二時四十七分開議
出席小委員
小委員長 中川 正春君
あかま二郎君 遠藤 利明君
亀岡 偉民君 清水鴻一郎君
清水清一朗君 渡部 篤君
三井 辨雄君 大口 善徳君
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議院運営委員 穀田 恵二君
国立国会図書館長 黒澤 隆雄君
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八月二十九日
小委員あかま二郎君及び渡部篤君三月二十三日委員辞任につき、その補欠としてあかま二郎君及び渡部篤君が委員長の指名で小委員に選任された。
同日
小委員清水鴻一郎君五月九日委員辞任につき、その補欠として清水鴻一郎君が委員長の指名で小委員に選任された。
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本日の会議に付した案件
平成十九年度国立国会図書館予算概算要求の件
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○中川小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。
本日は、平成十九年度国立国会図書館予算概算要求の件について御協議願うことといたします。
まず、黒澤図書館長の説明を求めます。
○黒澤国立国会図書館長 国立国会図書館の平成十九年度予算概算要求案について御説明申し上げます。
お手元の資料をごらんください。
平成十九年度概算要求額は二百五十七億五千百万円となっております。これは、平成十八年度予算額と比較いたしますと、二十五億八千五百万円の増額でございます。昨年とほぼ同様に、人件費及び義務的経費を除いて、要求額を増額するとの政府の方針によるものでございます。
以下、重点要求の諸点について御説明申し上げます。
第一は、国会サービスの拡充強化に必要な経費でございます。
その内訳の第一は、国会への電子情報提供の拡充でございます。国会向けホームページ「調査の窓」の機能を改善し、調査及び立法考査局の刊行物や立法活動に有用な情報を一層効果的に国会に提供できるようにいたします。
内訳の第二は、帝国議会会議録データベースの構築でございます。平成十七年度から二十一年度までの五カ年計画で、順次会議録データを投入いたします。戦後分については、既にホームページで公開いたしております。
第二は、電子図書館の基盤整備に必要な経費でございます。
その内訳の第一は、デジタルアーカイブの構築でございます。これは、インターネット上の情報などの電子情報を収集、蓄積、提供するもので、平成十七年度に本格的構築に着手いたしました。国会審議に資するとともに、国民共有の情報資源となるものであり、十九年度も引き続きその構築を進めます。
内訳の第二は、電子図書館コンテンツの構築でございます。明治期刊行図書を順次電子化してまいりましたが、十八年度に大正期刊行図書に着手いたしました。十九年度も引き続き進めます。
内訳の第三は、電子ジャーナルの拡充等でございます。最新の学術情報を迅速に提供するために、インターネット上で配信される外国の主要雑誌の契約タイトル数を拡充いたします。
第三は、施設整備に必要な経費でございます。
その内訳の第一は、新館改修工事に必要な経費でございます。東京本館の新館は、竣工後約二十年を経過し、経年による劣化が進行しております。そのため、平成十六年度から改修工事を行っております。平成十九年度は、第一期建築・電気設備・機械設備改修を進めますが、これは三カ年度の国庫債務負担行為の二年目であります。
内訳の第二は、東京本館書庫入退室管理設備設置工事に必要な経費でございます。書庫の防災管理体制を強化し、安全で効率的な書庫管理を行うため、書庫棟への立ち入りを管理する書庫入退室管理設備を整備いたします。
内訳の第三は、関西館第二期建設用地を計画的に取得するために必要な経費でございます。これで予定地すべてを取得することになります。
なお、従来からの施策につきましては、基本的に平成十八年度予算を踏まえ、所要の額を要求いたしたいと存じます。
以上でございますが、今後は、当小委員会の御議論を踏まえ、小委員長の御指示のもとにさらに精査し、当館概算要求として提出してまいりたいと存じます。
よろしく御審議のほどをお願いいたします。
なお、国立国会図書館の定員削減については、既に平成十八年度に六名純減したところでございますが、平成十九年度以降四年間で四十四名純減し、平成十七年度末定員九百四十名に対し、合計五十名の純減、五・三二%の削減率を達成する所存でございます。
○中川小委員長 これより懇談に入ります。
〔午後二時五十一分懇談に入る〕
〔午後二時五十二分懇談を終わる〕
○中川小委員長 これにて懇談を閉じます。
それでは、平成十九年度国立国会図書館予算概算要求の件につきましては、ただいま御協議いただきました方針に基づいて処理することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中川小委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
午後二時五十三分散会