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第7号 平成24年9月7日(金曜日)

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平成二十四年九月七日(金曜日)

    午前九時開議

 出席委員

   委員長 新藤 義孝君

   理事 階   猛君 理事 玉木 朝子君

   理事 松本 大輔君 理事 向山 好一君

   理事 木村 太郎君 理事 平  将明君

   理事 加藤  学君 理事 遠山 清彦君

      稲富 修二君    小野塚勝俊君

      岡田 康裕君    奥野総一郎君

      神山 洋介君    川口  浩君

      阪口 直人君    辻   惠君

      野木  実君    松岡 広隆君

      宮崎 岳志君    村井 宗明君

      森岡洋一郎君    森本 和義君

      山崎 摩耶君    吉田 統彦君

      伊吹 文明君    小野寺五典君

      城内  実君    小泉 龍司君

      後藤田正純君    河野 太郎君

      坂本 哲志君    中村喜四郎君

      黒田  雄君    樋高  剛君

      村上 史好君    石井 啓一君

      鳩山 邦夫君

    …………………………………

   国務大臣

   (内閣官房長官)     藤村  修君

   決算行政監視委員会専門員 平川 素行君

    ―――――――――――――

委員の異動

八月二日

 辞任         補欠選任

  初鹿 明博君     勝又恒一郎君

  森岡洋一郎君     花咲 宏基君

  坂本 哲志君     下村 博文君

同日

 辞任         補欠選任

  勝又恒一郎君     初鹿 明博君

  花咲 宏基君     森岡洋一郎君

  下村 博文君     坂本 哲志君

九月七日

 辞任         補欠選任

  初鹿 明博君     山崎 摩耶君

  柳田 和己君     川口  浩君

  古賀  誠君     小野寺五典君

  細田 博之君     城内  実君

  村上誠一郎君     後藤田正純君

同日

 辞任         補欠選任

  川口  浩君     柳田 和己君

  山崎 摩耶君     初鹿 明博君

  小野寺五典君     古賀  誠君

  城内  実君     細田 博之君

  後藤田正純君     村上誠一郎君

    ―――――――――――――

九月六日

 平成二十三年度一般会計東日本大震災復旧・復興予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度特別会計予算総則第十七条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その1)(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度一般会計東日本大震災復旧・復興予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)

 平成二十三年度特別会計予算総則第十七条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その2)(承諾を求めるの件)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 閉会中審査に関する件

 「行政監視に基づく事業の見直しに関する決議」のフォローアップに基づく決議の件


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     ――――◇―――――

新藤委員長 これより会議を開きます。

 行政監視に関する件について調査を進めます。

 この際、「行政監視に基づく事業の見直しに関する決議」のフォローアップに基づく決議を行いたいと存じます。

 去る八月二日の行政監視に関する小委員会において、行政監視に基づく事業の見直しに関する決議に対して政府が講じた措置について、政府等に対する自由質疑及び小委員間における自由討議を行いました。

 本件につきましては、小委員会における質疑及び自由討議を踏まえ、理事会等におきまして、各会派間で御協議いただいたところ、お手元に配付いたしておりますとおりの案文がまとまりました。

 便宜、委員長から案文を朗読し、その趣旨の説明にかえたいと存じます。

    「行政監視に基づく事業の見直しに関する決議」のフォローアップに基づく決議(案)

  本委員会は、予算の計上及び執行の適正について徹底した検証を行うために行政監視に関する小委員会を設置し、昨年十一月十六日及び十七日に同小委員会において有識者の意見を求めつつ集中的に討議して評価を行った結果、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築、医療費レセプト審査事務、公務員宿舎建設・維持管理等に必要な経費並びに原子力関連予算の独立行政法人及び公益法人への支出について、改善を求めるべき事項を指摘し、予算編成及び執行に十分に反映させるなどの対応を求めるとともに、反映状況につき講じた措置について、本委員会に対し六箇月以内に報告するよう求める決議を十二月八日に行ったところである。

  今国会に設置した行政監視に関する小委員会において、去る六月十三日に報告を聴取し、八月二日に集中的に討議してその内容を精査したところ、政府の対応、また、これを説明する資料の提出について十分でないものがあった。改善が不十分な点があったことは極めて遺憾である。

  よって、本委員会は、これらの事項を今後も質疑等で適宜取り扱い、行政監視を行っていくため、政府に対し、以下について速やかに対応するよう求める。

 一 革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築

   決議では、スーパーコンピュータ「京」の技術選択の過程、特に当初のスカラー・ベクトル混合型からの方針転換について国民に明確に説明することを求めたが、今回の討議においても十分に説明されたとは言い難い。改めて国民に向けて論理的かつ合理的な説明を行うよう求める。

   また、決議では、スーパーコンピュータ「京」の完成後のスーパーコンピュータの開発戦略を早急に検討して公表することを求めたが、文部科学省の回答は平成二十六年三月頃の最終報告に向けて検討中というもので、スピード感を欠いている。検討を加速するよう求める。

 二 医療費レセプト審査事務

   決議では、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会のレセプト審査事務の質の向上とコスト削減について、競争による改善が期待できないのであれば、統合に向けた検討を進めることを求めたが、今回の討議においては厚生労働省が中途半端な対応をしていることが明らかになった。競争原理が働かない障壁を取り除く努力を真剣に行うことを求める。

   また、昨年の小委員会において統合効果に否定的な試算が提出されたことに対して、決議において、既存の統合コスト試算を抜本的に見直し、統合による長期的なコスト削減効果を明確に示すことを求めたところ、厚生労働省からは統合効果に肯定的な新たな試算が提出されたが、その結果、当初の試算が不適切であり、結果として、議論を一方向に誘導するものであった。このような問題について責任が明確になる体制を整備し、再発の防止に努めるよう求める。

   誤ったレセプトを多数提出する医療機関については、指導を徹底し、なおも改善が見られない場合にはその名称を国民に公表することも検討するなど、医療費請求のより一層の適正化を図るよう求める。

   また、労災医療費のレセプト審査事務の支払基金等への委託についての検討を求めたが、厚生労働省は、「労災診療費のレセプト審査事務に関する検討会」の報告書で「国が直接一括して審査する現在の方式が妥当」としたことを受け、「現在の方式の中で業務改善を行い、更なる経費の縮減に努めていく」と回答しているが、今回の討議において、検討会が業務改善等についての議論を尽くしていないことが明らかになった。検討会を再開するなどして、その具体策を十分に検討することを求める。

 三 公務員宿舎建設・維持管理等に必要な経費

   決議では、公務員宿舎について、職務上、真に公務員宿舎を必要とする職員のためのものであるかどうかを精査し仕分けすることを求め、財務省からは五類型に限定し、各省庁が当該類型に基づいて戸数を精査した旨の回答があったが、今回の討議においては、残存させる宿舎が五類型のいずれに該当するかについての議論があった。五類型の意義及び各類型に該当する戸数の根拠について、国民の理解を得られるように説明する努力が必要である。

   また、真に保有すべきとされた戸数に係る予算縮減に関しては、老朽化宿舎についてコスト比較等を行うことにより建替を抑制するとしているが、宿舎保有のコストについて、金利想定や賃料水準を見直すことにより、国民負担を極小化することを求める。

 四 原子力関連予算の独立行政法人及び公益法人への支出

   決議では、原子力関連予算の独立行政法人及び公益法人への支出の妥当性及び有効性を検証し、特に天下りや利権を生み出すことについては厳しく検証して、独立行政法人及び公益法人の整理統廃合を進めることを求めたが、今回の討議においても、法人の整理統廃合を実行しようとする姿勢が各省庁に見られなかった。決議において求めた原子力関連予算の力点の移動に対応して既存組織の業務内容を見直し、スクラップ・アンド・ビルドを行うことを求める。決議以降の事業見直しの予算への反映状況を、審議対象としたすべての独立行政法人及び公益法人について明らかにするよう求める。

   また、核燃料サイクル計画については、再処理工場の立地を受け入れた地域に配慮しつつ、再検証を行うよう求めたが、高速増殖炉の実用化、高レベル放射性廃棄物の最終処分と引き上げ時期について、現実的な見通しを、当該地域に適宜説明することを求める。

  右決議する。

以上であります。

 何とぞ委員各位の御賛同をお願いいたします。

 お諮りいたします。

 ただいま読み上げました案文を本委員会の決議とするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

新藤委員長 起立総員。よって、本件は本委員会の決議とすることに決定いたしました。

 この際、ただいまの決議につきまして内閣官房長官から発言を求められておりますので、これを許します。藤村内閣官房長官。

藤村国務大臣 行政監視に基づく事業の見直しにつきましては、昨年十二月八日の御決議につきまして、その趣旨を踏まえて取り組みを進めてまいりましたが、ただいま御決議いただきました行政監視に基づく事業の見直しに関する決議のフォローアップについての趣旨を踏まえて、さらに政府として適切に対処してまいる所存であります。

 このうち、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築につきましては、決議の趣旨を踏まえ、スーパーコンピューター「京」の技術選択の過程について、改めて国民に向けた論理的かつ合理的な説明を行うとともに、将来のスーパーコンピューターの開発戦略について、現在進めている検討を加速し、平成二十六年三月を待たずに、可能な限り早期に方針が示せるよう努めてまいります。

 医療費レセプト審査事務につきましては、診療報酬の適正かつ迅速な審査と支払いが行われるよう審査支払い機関に対する指導等に努めてきたところではありますが、審査事務の質の向上とコスト削減、医療費請求の適正化について、決議の趣旨を踏まえ、今後とも一層努力してまいります。

 公務員宿舎建設・維持管理等に必要な経費につきましては、昨年十二月に策定した国家公務員宿舎の削減計画に基づき、順次宿舎削減を進めているところでありますが、決議の趣旨を踏まえ、削減計画の実施に当たって宿舎の必要戸数等について国民の理解を得られるよう、さらに説明に努めるとともに、コスト比較や宿舎使用料の見直しにより、国民負担の極小化に努めてまいります。

 原子力関連予算の独立行政法人及び公益法人への支出につきましては、本年一月に閣議決定された、平成二十四年末を目途に原子力関連の独立行政法人の将来的な統合等も含めたあり方について成案を得るとの基本方針に沿って、今後のエネルギー、原子力政策見直しの議論の状況を踏まえながら検討してまいります。

 また、決議以降の事業見直しについては、独立行政法人及び公益法人への支出の妥当性、有効性等の検証を行っており、その具体的な反映状況をどのように示すか検討してまいります。

 核燃料サイクル計画は、立地地域の御理解と御協力のもとに国策として進められてきたものであり、引き続き立地地域の方々の思いをしっかり受けとめるとともに、エネルギー、原子力政策見直しの議論を踏まえながら、御指摘について検討をしてまいります。

 以上でございます。

新藤委員長 ありがとうございました。御退席いただいて結構です。御苦労さまでした。

 お諮りいたします。

 ただいまの決議についての議長に対する報告及び関係各方面への参考送付の取り扱いにつきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

     ――――◇―――――

新藤委員長 この際、御報告いたします。

 お手元に配付してありますとおり、本会期中、当委員会に参考送付されました地方自治法第九十九条の規定に基づく意見書は、仮称不正経理防止法の早期成立を求める意見書一件であります。念のため御報告いたします。

     ――――◇―――――

新藤委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。

 決算の適正を期し、行政監視の機能を果たすため、お手元の印刷物にありますとおり

 平成二十一年度決算外二件

 平成二十二年度決算外二件

 平成二十三年度一般会計東日本大震災復旧・復興予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外六件の承諾を求めるの件

 歳入歳出の実況に関する件外五件

以上の各件について、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。

 まず、今会期中設置いたしました行政監視に関する小委員会につきましては、閉会中も存置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 なお、小委員、小委員長の辞任の許可及び補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、小委員会において参考人及び政府参考人の出席を求める必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣の承認申請を行うこととし、派遣委員、派遣期間、派遣地等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

 次に、閉会中審査におきまして、参考人より意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

新藤委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

     ――――◇―――――

新藤委員長 最後に、皆様方に大変御協力いただきまして、理事の方々、委員の皆さんのおかげさまで立派な運営ができたというふうに思っております。

 きょうこれで委員会を閉じるわけでございますが、今後もまたしっかりと私たちの職責を果たしていけるように頑張ってまいりたいと思います。大変ありがとうございました。(拍手)

 本日は、これにて散会いたします。

    午前九時十二分散会


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