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第1号 平成15年12月18日(木曜日)

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本小委員会は平成十五年十一月二十日(木曜日)委員会において、設置することに決した。

十一月二十一日

 本小委員は委員長の指名で、次のとおり選任された。

      江渡 聡徳君    小渕 優子君

      鈴木 恒夫君    谷川 弥一君

      谷本 龍哉君    永田 寿康君

      長浜 博行君    三井 辨雄君

      漆原 良夫君

十一月二十一日

 鈴木恒夫君が委員長の指名で、小委員長に選任された。

平成十五年十二月十八日(木曜日)

    午後三時開議

 出席小委員

   小委員長 鈴木 恒夫君

      江渡 聡徳君    小渕 優子君

      谷川 弥一君    谷本 龍哉君

      安住  淳君    大谷 信盛君

      永田 寿康君    漆原 良夫君

    …………………………………

   議院運営委員       穀田 恵二君

   警務部長         齊藤  正君

   管理部長         奥村 卓石君

    ―――――――――――――

十二月十八日

 小委員長浜博行君及び三井辨雄君同月十七日委員辞任につき、その補欠として安住淳君及び大谷信盛君が委員長の指名で小委員に選任された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 国会関連施設の警備強化の件




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     ――――◇―――――

鈴木小委員長 これより院内の警察及び秩序に関する小委員会を開会いたします。

 私は、この小委員長に選任されております鈴木恒夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本日、お集まりいただきましたのは、昨今、国際テロ組織の脅威が増している現状を踏まえ、院内及び議員会館の警備強化について御協議願うためであります。

 まず、事務当局から、院内における警備の現状と今後の対策案について、説明を求めます。警務部長。

齊藤参事 警務部長でございます。

 私の方からは、議長警察権の範囲内、いわゆる国会議事堂の警備につきまして、お手元の資料に沿って、現状及び対策案について説明させていただきます。

 まず、お手元の資料の一枚目でございますが、これは現在の警備の現状でございまして、九・一一米国同時多発テロ以降の国会の警備を次のとおり強化しているところでございます。

 まず、各出入口における記章・帯用カードの厳重な点検を行っております。

 次に、正門及び南門における点検は、車両を一時停止させ、車両のステッカー及び中に乗っている方の記章・帯用カードを確認の上、構内に入れるということを行っております。

 三番目に、正門及び南門にバリケードシステム、ボラードと申しますが、これを設置しております。これはお手元の資料の四枚目に写真がついてございます。その鉄柱の防護柵がボラードでございまして、左の黄色い斜線のものが車止めでございます。

 四番目に、金属探知器を増設いたしました。現在は、議員面会所、参観者ホール、両議員会館で使用しております。

 五番目に、監視カメラを増設いたしました。これは国会議事堂の門柵、構内で全体で二十三台ございます。これですべてカバーできております。

 また、参観・傍聴につきましては、九・一一テロ以降、一般傍聴を取りやめて、議員の紹介を得た方のみに行っております。

 これが現在の警備の現状でございます。

 今回、今、小委員長から申されました状況を踏まえまして、警備体制をもう一段強化したいというのが私どもの考え方でございまして、それを二枚目に対策案としてお示し申し上げております。

 まず、各出入口における記章・帯用カードの点検をさらに一層厳重に行いたいと存じます。

 それから、二番、三番は一緒に説明させていただきますが、先生方の同乗する車両を含めまして、正門及び南門については、先ほどの写真に示しましたボラード、バリケードシステムを常時原則上げておきまして、そこで車両を確実に一たん停止させ、車両ステッカー及び記章・帯用カードの点検を行った上で、ボラードを下げて構内に入れる、こういうことを考えております。

 また、四番目に、車両の入構及び駐車場の管理を一層徹底したいと考えております。

 これが院内の警備対策案でございますが、これを実施する上では先生方の御理解と御協力がぜひ必要であろうかと存じます。それにつきましては、先生方に理解と協力を得る上で、そのお知らせ、文書を配付する必要があろうかと存じます。それが三枚目にお示ししました「国会(衆議院)警備強化に御協力を」でございまして、ちょっと読ませていただきます。

  九・一一米国同時多発テロ以降の国会における警備につきましては、衛視による入構車両及び記章・帯用カードの厳重な点検を行い万全を期しているところでございます。

  しかしながら、国際テロ組織の脅威が増している現状から、一層の警備強化を講ずることが求められております。

  この対策として、国会構内に入構する車両につきましては、議員車両を含め、全ての車両を厳しく点検する必要があります。

  議員各位の御理解のもと、下記のとおりの警備強化を実施いたしますので、御協力をお願いいたします。

          記

  議員の同乗する車両を含め正門及び南門では、鉄柱バリケードシステム(ボラード)を使用して、車両を一時停止させ、記章・帯用カードの点検を行います。

  ただし、南門につきましては、基本的に正門と同様の点検を行いますが、混雑時に混乱の起こらないようできる限り配慮いたします。

 以上でございます。

 よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

鈴木小委員長 次に、衆議院議員会館の管理・警備体制についての現状と今後の強化対策案について、説明を求めます。管理部長。

奥村参事 管理部長でございます。

 私の方からは、衆議院議員会館の管理・警備の関係につきましてお願いしたいと思います。

 お手元の配付資料に基づきまして、まず、議員会館管理・警備の現状につきまして、その概要を御説明申し上げます。

 議員会館の管理・警備につきましては、常日ごろ、議員活動に支障のないよう運用し、安全確保に努めておりますが、まず、重要な入館者対策といたしまして、議員面会者につきましては、受付から議員事務室に連絡し、先生方に確認の上、議員事務室または議員面談室まで通行する面会証または通行証を発行しております。

 この議員面会者を初め宅配業者、工事業者につきましては、表玄関では、入館のチェックとしまして、金属探知器による検査の実施、また、特に注意を要する挙動不審者等につきましては、衛視が個別に対応注視しております。

 また、裏玄関では、宅配業者は通行証等で確認の上、各議員事務室あての配達荷物につきましても、金属探知器による検査を実施しております。

 次に、車両通行及び駐車場管理でありますが、会館内地下駐車場に関しましては、入口では、管理要員を配しまして、駐車場使用証の確認、場内の巡視及び管理を行っているほか、場内では、監視カメラの作動、また、別途に自動車両ナンバー読み取り装置を運用して、防犯に努めている現状でございます。

 また、構内駐車場に関しましては、管理要員により、議員専用と来館者用の駐車管理、車両通行の管理等をあわせて行っているところであります。

 また、会館の内部及び構内につきましては、毎日定期的に巡視しておるほか、会期中は、麹町警察署へ警察官の派遣を要請し、会館の警備に当たってもらっているところでございます。

 現状につきましては、以上でございます。

 続きまして、次のページになりますが、「衆議院議員会館管理・警備体制の強化について(案)」であります。

 現在の管理・警備の状況を踏まえ、特に車両による危険物及び爆発物等の持ち込みを阻止し、テロを防止し、一層のセキュリティーを確保するため、その強化案について御説明いたします。

 まず、当面実施可能な管理・警備対策でありますが、第一次的な対策としまして、会館構内の通行車両及び駐車に関しましては、車両各入口では、議員車両及び各省庁公用車は、衆議院発行の駐車場使用証または通行ステッカー等の掲示の確認を行い、一般来館者の車両は、一時停止を願い、通行の整理と検問を実施することとしております。

 また、車両出入口には、不審車両、不審者の進入または事件、事故に対処するため非常通報装置を整備し、会館内関係部署に通報するシステムを設けることとしているほか、車両入口には、通行車両を対象にして防犯カメラを設置する計画であります。

 次に、会館地下駐車場につきましては、不審車両の入場は絶対に阻止する必要があるわけでありますが、駐車場入口では、議員車両の一時停止を願い、駐車場使用証の確認、あわせて、運転手、これは秘書さんになりますが、記章及び帯用カード等の点検を確実に行うことにしたいと思います。

 また、同入口には、非常時または緊急時に車両を規制するため、伸縮式門扉を設置する計画であります。

 次に、会館裏玄関になりますが、宅配業者から各議員事務室あての配達荷物は、金属探知器による検査をさらに強化することとしております。

 以上のほか、中長期的な観点からの管理・警備対策につきましては、会館地下駐車場入口は、自動車両ナンバー読み取り装置に連動した通行遮断機を整備しまして、専用カード方式により通行するシステム化を図ることとするほか、各会館には、宅配業者からの配達荷物を一元的に扱う管理センターを設置し、そこで一括受領し、安全確認の上、各議員室に配送する形態を検討してまいりたいと考えております。

 以上が強化策でございます。

 今申し上げました対策につきましては、何分にも、利用する先生方、秘書さんに御協力を願わなければいけませんので、次のページになりますが、「議員会館の管理・警備強化に御協力を」ということで、議運委員長からお願いするように文書を用意してございます。

 ちょっと要旨を読み上げます。

 最近の社会情勢にかんがみ、テロ対策等の一環として議員会館の一層の管理・警備を強化することが求められております。

 議員会館構内の通行及び駐車する車両につきましては、議員車両を含め、すべての車両を厳しく点検・確認する必要があります。

 つきましては、下記のとおり車両の管理・警備強化を実施しますので、御協力をお願いいたします。

 内容につきましては、会館構内車両入口では、次のとおり通行車両の際に点検・確認を行います。

 議員車両及び公用車は、衆議院発行の駐車場使用証または通行ステッカー等の掲示の確認を行います。

 一般来館車両につきましては、入口で一時停止を求めまして、通行の整理と検問を行います。当該車両に議員または秘書が同乗の場合は、議員記章または秘書には記章及び帯用カードの点検を行いたいと思います。

 次に、会館地下駐車場の車両入庫に際しては、一時停止を求めまして、駐車場使用証の確認、あわせて、運転手(秘書)には記章及び帯用カードの点検を行いたいと思います。

 なお、会館構内駐車場及び地下駐車場は、終夜駐車が禁止されておりますので、厳に遵守していただきたいこともあわせてお願いしたいと思います。

 これらの対策につきましては、年明けの一月五日から順次実施したいと考えております。

 何分よろしく御協力をお願いしたいと思います。

鈴木小委員長 ありがとうございました。

 それでは、これより御協議願いますが、警備強化については、できるだけ早急に実施することが望まれます。ただいまの警務部長並びに管理部長の説明をもとに、御協議いただきたいと思います。

 これより懇談に入ります。

    〔午後三時十三分懇談に入る〕

    〔午後三時二十七分懇談を終わる〕

鈴木小委員長 これにて懇談を閉じます。

 お諮りいたします。

 警備強化につきましては、ただいまの御意見をもとに、できる限り混乱が生じないよう配慮することとし、事務当局から提案された対策案を実施することで了承したいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 なお、議員各位に対しましては、議院運営委員長名による警備強化に協力を願う旨の文書を配付することとし、その案文については、小委員長において取りまとめ、お手元に配付してございます。これに公印をつけます。各部屋に全部手配りで、きょうから、この後、配らせていただくことにいたします。

 そのとおり了承するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

鈴木小委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 なお、念のために申し上げますが、院内の警備につきましては、即刻実施することといたします。また、議員会館につきましては、平成十六年一月五日から順次実施いたします。これは、門扉の製作から監視カメラの手配とか、さまざま時間がかかるものでございますから、御了解いただきたいと存じます。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後三時二十九分散会




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