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第2号 平成15年4月18日(金曜日)

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平成十五年四月十八日(金曜日)
    午後零時十分開議
 出席委員
   委員長 青山 二三君
   理事 馳   浩君 理事 林田  彪君
   理事 松宮  勲君 理事 森田 健作君
   理事 水島 広子君 理事 山口  壯君
   理事 福島  豊君 理事 達増 拓也君
      小野 晋也君    小渕 優子君
      太田 誠一君    岡下 信子君
      上川 陽子君    川崎 二郎君
      保利 耕輔君    大石 尚子君
      小林  守君    中村 哲治君
      肥田美代子君    石井 郁子君
      保坂 展人君    山谷えり子君
    …………………………………
   国務大臣
   (内閣官房長官)     福田 康夫君
   内閣府副大臣       米田 建三君
   内閣府大臣政務官     阿南 一成君
   衆議院調査局青少年問題に
   関する特別調査室長    石田 俊彦君
    ―――――――――――――
委員の異動
四月十八日
 辞任         補欠選任
  鎌田さゆり君     中村 哲治君
  山元  勉君     小林  守君
同日
 辞任         補欠選任
  小林  守君     山元  勉君
  中村 哲治君     鎌田さゆり君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 青少年問題に関する件


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     ――――◇―――――
青山委員長 これより会議を開きます。
 青少年問題に関する件について調査を進めます。
 この際、福田内閣官房長官から所信を聴取いたします。福田内閣官房長官。
福田国務大臣 青少年問題に関する特別委員会の開催に当たり、内閣府において青少年の健全育成に関する事務を担当する大臣として、所信の一端を申し上げます。
 現在、我が国社会は、少子化、都市化、情報化等の進展や価値観の多様化などの社会情勢の変化を踏まえた国づくりが求められており、大きな改革の時期にあります。
 小泉内閣総理大臣の本国会における施政方針演説にあるように、「新しい時代を切り開くのは、いつの時代でも、自助自律の精神のもと、他者への思いやりと高い志を持つ青年たち」です。長期的な視野で我が国の未来を考えるならば、青少年の健全な育成は、政府はもちろんのこと、社会を挙げて取り組むべき国政上の最重要課題の一つであります。
 ところが、青少年が日々を充実して過ごし、社会における責任を担う一人前の大人へと成長していく上で、さまざまな問題が発生しています。
 例えば、小さい子供にとっては、保護者が安心して子育てができる環境にあることが重要ですが、周囲や地域からの支援が受けにくい状況の中で、親が子育ての悩みを抱え込んでいる問題があります。
 また、子供が伸び伸びとした時間を過ごし、集団での遊びや活動の中から社会性などの多くのことを学ぶ機会が減っています。社会の不確実性が増して、将来の目標が定めにくいために、勉強離れを起こしている青少年もいます。
 さらに、社会構造の変化等を反映して、青少年の就労の不安定化、親への依存の長期化、公共への参画に対する意識の変化なども見られます。
 青少年をめぐる深刻な問題も、これらと無関係ではありません。痛ましい児童虐待事件も引き続き起こっています。出会い系サイトなどを利用した児童買春事件も後を絶ちません。また、刑法犯で検挙される少年も高い水準にあります。このような問題は、大人や社会全体のひずみが投影されているという側面もあり、我が国社会のあり方そのものが問われているものととらえ、不断の対応を行っていかなければなりません。
 一方で、積極的にボランティア活動などの社会参加活動を行ったり、新しいIT文化の担い手となったり、社会に役立ちたいという志を持ってNPO活動の創始者になるなど、さまざまな分野で活躍している青少年がたくさんおり、これらの若い力は我が国の活力となっています。また、すぐれた行動力と国際感覚によって、海外で社会貢献を行っている若者も少なくありません。
 このような状況を踏まえ、特に困難を抱える青少年にきちんと焦点を当てた取り組みを行うとともに、あらゆる青少年が社会的な自立に向けて成長し、幅広く活躍できるようにすることが求められています。青少年が夢や希望を持って成長していけるような社会を築いていくことは、国や私たち大人一人一人の責任であります。そのためには、広範な国民の理解と協力を得ながら、多くの分野にかかわる青少年施策を総合的に推進していくことが必要であります。
 今週の十五日には、私が主宰する青少年の育成に関する有識者懇談会で、一年にわたる審議を経て報告書を取りまとめました。
 報告書においては、多くのデータに裏づけられた青少年の現状についての分析とともに、年齢期ごとの特性に着目した重要課題や、今後の青少年育成の基本的な対応の方向が盛り込まれております。
 基本的な対応の方向としては、受動的な青少年観からより能動的な青少年観への転換、ライフコースが多様化し、大人への移行があいまいになっていることを踏まえた、乳幼児期から青年期までの連続性のある社会的自立の支援、保健・福祉・教育・雇用・保護等の分野を超えた総合的な施策推進などが提言されています。
 今後、政府としては、この有識者懇談会報告書で提言された内容も踏まえた幅広い検討を行い、本年夏ごろまでに、青少年育成の基本理念や中長期ビジョンなどを示す青少年プラン(仮称)を作成してまいります。そのプランに基づき、青少年の育成のための諸施策を、関係府省が協力して政府一体となって推進してまいりたいと考えております。
 私は、これらの重要課題に力を尽くしてまいりますので、委員長を初め、理事、委員の皆様の格段の御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手)
青山委員長 次回は、来る二十三日水曜日午前八時五十分理事会、午前九時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後零時十五分散会


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