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第1号 平成14年10月30日(水曜日)

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本国会召集日(平成十四年十月十八日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。
   委員長 森  英介君
   理事 長勢 甚遠君 理事 野田 聖子君
   理事 釘宮  磐君 理事 山井 和則君
   理事 福島  豊君 理事 佐藤 公治君
      岡下 信子君    奥谷  通君
      熊代 昭彦君    後藤田正純君
      佐藤  勉君    坂井 隆憲君
      田村 憲久君    竹下  亘君
      棚橋 泰文君    西川 京子君
      平井 卓也君    松島みどり君
      三ッ林隆志君    宮腰 光寛君
      宮澤 洋一君    谷津 義男君
      山本 幸三君    吉田 幸弘君
      吉野 正芳君    渡辺 具能君
      家西  悟君    大島  敦君
      加藤 公一君    鍵田 節哉君
      金田 誠一君    五島 正規君
      土肥 隆一君    三井 辨雄君
      水島 広子君    江田 康幸君
      桝屋 敬悟君    武山百合子君
      小沢 和秋君    山口 富男君
      阿部 知子君    中川 智子君
      野田  毅君    川田 悦子君
    ―――――――――――――
十月十八日
 森英介君委員長辞任につき、その補欠として坂井隆憲君が議院において、委員長に選任された。
平成十四年十月三十日(水曜日)
    午前十時開議
 出席委員
   委員長 坂井 隆憲君
   理事 長勢 甚遠君 理事 野田 聖子君
   理事 宮腰 光寛君 理事 釘宮  磐君
   理事 山井 和則君 理事 福島  豊君
   理事 佐藤 公治君 理事 武山百合子君
      岡下 信子君    奥谷  通君
      金子 恭之君    後藤田正純君
      佐藤  勉君    田村 憲久君
      竹下  亘君    棚橋 泰文君
      西川 京子君    松島みどり君
      三ッ林隆志君    宮澤 洋一君
      森  英介君    谷津 義男君
      山本 幸三君    吉田 幸弘君
      吉野 正芳君    渡辺 具能君
      家西  悟君    大島  敦君
      加藤 公一君    鍵田 節哉君
      金田 誠一君    五島 正規君
      土肥 隆一君    三井 辨雄君
      水島 広子君    江田 康幸君
      桝屋 敬悟君    小沢 和秋君
      山口 富男君    阿部 知子君
      中川 智子君    野田  毅君
      川田 悦子君
    …………………………………
   厚生労働大臣       坂口  力君
   厚生労働副大臣      鴨下 一郎君
   厚生労働副大臣      木村 義雄君
   厚生労働大臣政務官    渡辺 具能君
   厚生労働大臣政務官    森田 次夫君
   厚生労働委員会専門員   宮武 太郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
十月三十日
 辞任         補欠選任
  平井 卓也君     金子 恭之君
同日
 辞任         補欠選任
  金子 恭之君     平井 卓也君
同日
 理事鈴木俊一君九月三十日委員辞任につき、その補欠として宮腰光寛君が理事に当選した。
同日
 理事鴨下一郎君同月二日委員辞任につき、その補欠として熊代昭彦君が理事に当選した。
同日
 理事佐藤公治君同日理事辞任につき、その補欠として武山百合子君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
十月十八日
 医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法の一部を改正する法律案(中川智子君外八名提出、第百五十一回国会衆法第一三号)
 医療法の一部を改正する法律案(今野東君外十二名提出、第百五十一回国会衆法第五五号)
 医療の信頼性の確保向上のための医療情報の提供の促進、医療に係る体制の整備等に関する法律案(山井和則君外三名提出、第百五十四回国会衆法第一一号)
 健康保険法等の一部を改正する法律案(五島正規君外三名提出、第百五十四回国会衆法第一三号)
 ゆとりのある生活の実現に資するための長期休暇制度の創設及び年次有給休暇の取得の促進に関する法律案(枝野幸男君外五名提出、第百五十四回国会衆法第四七号)
 母子及び寡婦福祉法等の一部を改正する法律案(内閣提出、第百五十四回国会閣法第六六号)
 独立行政法人国立病院機構法案(内閣提出、第百五十四回国会閣法第八三号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の辞任及び補欠選任
 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――
坂井委員長 これより会議を開きます。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび、厚生労働委員長に就任いたしました坂井隆憲でございます。
 御承知のとおり、我が国は、急速に少子高齢化社会を迎えつつあり、医療、年金等社会保障制度の抜本的な改革が喫緊の課題となっております。また、長期にわたる経済の低迷に伴い、雇用失業情勢は依然として厳しい状況にあり、間断のない対策が求められているなど、国民の生活に密接に関連した重要な課題が山積しております。
 このような状況のもと、委員長の重責を担うに当たり、改めて責任の重大さを痛感いたしております。
 ここに委員各位の御指導と御協力をいただき、公平かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
     ――――◇―――――
坂井委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。
 理事佐藤公治君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
坂井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
 ただいまの理事辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が三名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
坂井委員長 御異議なしと認めます。
 それでは、理事に
      熊代 昭彦君    宮腰 光寛君
   及び 武山百合子君
を指名いたします。
     ――――◇―――――
坂井委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 厚生労働関係の基本施策に関する事項
 社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項
 労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する事項
以上の各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。
 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
坂井委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
     ――――◇―――――
坂井委員長 この際、坂口厚生労働大臣、木村厚生労働副大臣、鴨下厚生労働副大臣、渡辺厚生労働大臣政務官及び森田厚生労働大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。坂口厚生労働大臣。
坂口国務大臣 このたび、引き続いて厚生労働大臣を命じられました。厚生労働行政の当面する諸課題につきまして、引き続き、委員長、委員各位を初め、国民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 厚生労働委員会の御審議に際し、一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。
 現下の雇用失業情勢は、完全失業率が高水準で推移するなど依然として厳しい状況にあると認識しております。景気については、米国経済への先行き懸念が高まる中で、株価がバブル崩壊後最安値を更新するなど、環境は厳しさを増しており、今後不良債権処理による金融システムの安定化の取り組みが進められる過程においては、雇用への影響が一層懸念されるところであります。
 こうした中で、雇用情勢の変化に機動的、弾力的に対応し、国民の雇用不安を払拭することができるよう、地域のニーズに応じた臨時的な雇用機会の創出、キャリアコンサルタントの活用等によるミスマッチの解消、インターネットを通じた求人企業名等の提供等に全力で取り組むとともに、不良債権処理の加速化に伴う雇用への影響についても細心の注意を払いながら、雇用面でのセーフティーネットに万全を期してまいります。
 また、若年者については、新規高卒の求人倍率が過去最低となるなど、まことに憂慮すべき事態が続いております。彼らが二十一世紀の我が国の担い手として、しっかりとした職業意識を持ち、働く場が確実に確保されるよう、在学中からの職業体験機会の充実、若年者トライアル雇用、新規学卒者に対する求人確保等を積極的に推進してまいります。
 さらに、雇用の構造改革を着実に進める観点から、雇用保険制度について安定的に運営確保をするための給付、負担の両面にわたる制度の見直し、民間の創意や活力を生かし、労働力需給の迅速、円滑、的確な結合を図るための労働者派遣法、職業安定法の見直し、労働者が多様な働き方を選択できる環境の整備、働き方に応じた適正な労働条件の確保等を図るための労働契約や労働時間など今後の労働条件に関する制度のあり方の見直しについて、次期通常国会の法案提出も念頭に置いて、精力的に検討を進めてまいります。
 あわせて、これからの我が国経済のあり方を考えた場合、例えば正社員とパート労働者の均衡処遇のあり方の検討や、多様就業型ワークシェアリングの推進等、多様な働き方の選択肢を拡大する等の中長期的な観点からも、雇用の安定、確保を図るための対策を考えていく必要があり、今後関係省庁、民間による対応を含め、広い視野から検討してまいります。
 本格的な少子高齢社会の到来を迎え、国民の安心と生活の安定を支える社会保障制度については、国民に信頼される持続可能な制度としていくための改革を行っていく必要があります。
 まず、公的年金につきましては、老後生活の支えにふさわしい価値のある年金の保障という役割を果たし続けられるよう、長期的に安定した制度を確立し、若い世代の年金に対する不安を払拭していくことが求められています。このため、保険料収納対策の徹底した取り組み等により制度運営に万全を期すとともに、平成十六年の次期制度改正に向けて、年内にも年金改革の基本的方向性と論点を明らかにし、これをもとに、基礎年金の国庫負担割合の引き上げや給付と負担の水準などについて、国民的な御議論をいただきながら検討を進めてまいります。
 医療制度につきましては、国民皆保険を守り、将来にわたり良質で効率的な医療を国民が享受できるよう、さきの国会において、各制度、世代を通じた給付と負担の見直し、後期高齢者への施策の重点化等を内容とする健康保険法等の改正を行ったところであります。今後は、改正法の円滑な施行に努めるとともに、保険料の徴収事務の一元化等を通じ、事務の効率的な執行を推進してまいります。
 なお、改正法の附則に規定されております医療保険制度の体系のあり方や診療報酬体系の見直し等の諸課題につきましては、先般、私案を公表いたしました。今後、厚生労働省としてのたたき台をお示しし、それをもとに御議論をいただき、平成十四年度中に基本方針を策定してまいります。また、平成十六年度の医師臨床研修必修化に向けまして、その人格を涵養し、プライマリーケアを中心に幅広い診療能力を身につけることができるよう、先般、臨床研修病院の指定基準などの具体案を策定したところであり、今後とも適切な医療提供体制の確立に努めてまいります。
 介護保険につきましては、利用者やサービス量も増加し、全体としてはおおむね順調に推移していると考えております。来年四月からは新たな事業計画期間が始まりますが、制度の一層の定着と、新たな事業計画期間における着実な実施に向け、介護報酬についてこれからの介護のあるべき姿を念頭に置きつつ見直しを行うなど、介護サービスの質の向上や基盤整備に取り組んでまいります。
 急速な少子化の進展は、今後、我が国の社会経済全体にこれまで予測した以上に急速な構造的変化をもたらすと考えられます。このため、先般、少子化の流れを変えるためのもう一段の取り組みとして、少子化対策プラスワンを取りまとめたところです。今後は、引き続き、待機児童ゼロ作戦を推進するとともに、育児休業取得率の目標達成に向けたさまざまな取り組みや、多様な働き方の選択肢を拡大する多様就業型ワークシェアリングの推進を初めとした働き方の見直し、地域における子育て支援などにも重点を置いて、総合的な少子化対策を一層推進すべく、関係省庁等とも連携を図りながら、その実現に向けて最善を尽くしてまいります。
 また、継続審議となっております母子及び寡婦福祉法等の改正法案について、就労・子育て支援等総合的母子家庭対策の推進のため、一日も早い成立をお願いいたします。
 国民の生命と健康を守ることは、厚生労働行政の原点の一つであり、最新の科学的知見に基づき、予防原則に立って最大限の努力を重ねていくことが重要であると考えております。
 食の安全につきましては、BSEの発生などを契機とした国民の食品の安全に対する不安感を解消することが最重要課題であります。次期通常国会においては、包括的な食品の安全を確保するための食品安全基本法案等の提出が予定されておりますが、厚生労働省としましても、食品の安全にかかわる新たな問題に対応できるよう、食品衛生法の抜本的改正を行う法案を提出したいと考えております。これらの取り組みを通じ、関係省庁とも連携しながら、食品の安全と国民の安心の確保に万全を期してまいります。
 医薬品、医療機器等につきましては、HIV感染問題やクロイツフェルト・ヤコブ病感染問題等の経験も踏まえ、国際的な整合性、科学技術の進展、企業行動の多様化等の情勢の変化に対応し、より安全、有効な製品をより早く国民に提供できる体制を整備する必要があります。このため、さきの通常国会で成立しました薬事法・血液法改正法の円滑な実施を図りますとともに、今国会に提出している独立行政法人医薬品医療機器総合機構法案に承認審査や安全対策の実施体制の整備、生物由来製品による感染被害救済制度の創設等を盛り込んでいるところであります。
 肝炎対策につきましては、本年度より、検査の実施、新たな治療法、新薬の研究開発、普及啓発などの施策を実施しているところであり、引き続き感染された方々の健康の保持や増進に取り組んでまいります。
 健康づくりにつきましては、先般成立しました健康増進法に基づく基本方針の策定など、その円滑な施行に向けて鋭意取り組んでまいります。
 また、中央省庁の改革の一環として、さきの通常国会に提出し、継続審議となっております独立行政法人国立病院機構法案につきましても、一日も早い成立をお願い申し上げたいと存じます。
 その他の重要課題といたしまして、障害者施策につきましては、来年度以降の新しい障害者基本計画と障害者プランの策定に向けて、政府として検討を進めるとともに、障害者福祉サービスの新たな利用の仕組みであります支援費制度について、来年四月からの円滑な施行に向けた準備を進めております。また、障害者の厳しい雇用情勢に対応すべく、障害者雇用の促進、安定対策の強化を進めております。さらに、法務省とともに提出しました心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案につきまして、前国会で継続審議とされており、一日も早い成立をお願い申し上げます。
 なお、特殊法人等改革につきましては、昨年十二月に取りまとめられました特殊法人等整理合理化計画に盛り込まれた事項を実施するため、先ほど申しました独立行政法人医薬品医療機器総合機構法案を含め、厚生労働省所管の法人についての九本の法案を今国会に提出しているところであります。
 厚生労働行政には、このほかにも多くの課題が山積をいたしております。私は、これら諸課題の解決に向けて全力を尽くしてまいりますので、委員長を初め皆様方の一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
坂井委員長 次に、木村厚生労働副大臣。
木村副大臣 厚生委員の皆様、おはようございます。このたび、厚生労働副大臣に就任いたしました木村義雄でございます。
 お隣にいる鴨下先生ともどもに、ちょっと前まで皆さん方の席に座っておりましたので、きょうはこちらからごあいさつをできる、大変光栄に思っているような次第でございます。
 もとより皆様方とは同じ考えではございますが、すばらしい社会保障制度をこれからも一層充実したものにしていくべく頑張ってまいりたい。その責任の重さを非常に痛感しているような次第でございます。
 これからも委員の先生方の御理解と御協力をいただきながら、坂口大臣を支え、鴨下副大臣とともに、また渡辺、森田両政務官ともども頑張って、皆様方と一致協力して、これからのすばらしい厚生行政の発展のために頑張ってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
坂井委員長 次に、鴨下厚生労働副大臣。
鴨下副大臣 おはようございます。
 木村副大臣とともに厚生労働副大臣を拝命いたしました鴨下一郎でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 申し上げるまでもありませんが、厚生労働行政そのものは、本格的な少子高齢化、そしてそれに伴う経済の問題も含めて活力を保つように、こういうようなことで、一人一人が心豊かに安心して暮らせるような、こういう展望を推進することが厚生労働行政の本質だというふうに思っておりまして、そのために全力を尽くしたい、このように思っております。
 厚生労働委員会の皆様とともに、木村副大臣、そして渡辺、森田両大臣政務官とともに一生懸命頑張りますので、御指導をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)
坂井委員長 次に、渡辺厚生労働大臣政務官。
渡辺(具)大臣政務官 厚生労働大臣政務官の渡辺具能でございます。主として厚生の方を担当させていただきます。
 最善の努力をいたします。委員長初め委員の皆さん、どうぞよろしくお願いします。(拍手)
坂井委員長 次に、森田厚生労働大臣政務官。
森田大臣政務官 このたび厚生労働大臣政務官を拝命いたしました森田次夫でございます。そうそうたる先生方を前に緊張をいたしております。
 木村、鴨下両副大臣の御指導をいただきながら、渡辺政務官とともに坂口大臣を補佐すべく全力を尽くしてまいりたいと思いますので、どうかよろしく御指導、御鞭撻のほどをお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
坂井委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午前十時十八分散会


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