衆議院

メインへスキップ



第1号 平成21年3月4日(水曜日)

会議録本文へ
本国会召集日(平成二十一年一月五日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 田村 憲久君

   理事 上川 陽子君 理事 鴨下 一郎君

   理事 後藤 茂之君 理事 西川 京子君

   理事 三ッ林隆志君 理事 山井 和則君

   理事 桝屋 敬悟君

      赤池 誠章君    新井 悦二君

      井澤 京子君    井上 信治君

      遠藤 宣彦君    大野 松茂君

      金子善次郎君    川条 志嘉君

      木原 誠二君    木村 義雄君

      清水鴻一郎君    杉村 太蔵君

      高鳥 修一君    谷畑  孝君

      とかしきなおみ君   戸井田とおる君

      冨岡  勉君    長崎幸太郎君

      西本 勝子君    萩原 誠司君

      林   潤君    福岡 資麿君

      内山  晃君    岡本 充功君

      菊田真紀子君    郡  和子君

      園田 康博君    長妻  昭君

      藤村  修君    細川 律夫君

      三井 辨雄君    柚木 道義君

      福島  豊君    古屋 範子君

      高橋千鶴子君    阿部 知子君

      糸川 正晃君

平成二十一年三月四日(水曜日)委員長の指名で、次のとおり小委員及び小委員長を選任した。

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案審査小委員

      井上 信治君    上川 陽子君

      鴨下 一郎君    川条 志嘉君

      後藤 茂之君    清水鴻一郎君

      西川 京子君    林   潤君

      福岡 資麿君    三ッ林隆志君

      郡  和子君    園田 康博君

      藤村  修君    山井 和則君

      桝屋 敬悟君    高橋千鶴子君

      阿部 知子君    糸川 正晃君

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案審査小委員長        三ッ林隆志君

平成二十一年三月四日(水曜日)

    午前九時三十分開議

 出席委員

   委員長 田村 憲久君

   理事 上川 陽子君 理事 鴨下 一郎君

   理事 後藤 茂之君 理事 西川 京子君

   理事 三ッ林隆志君 理事 藤村  修君

   理事 山井 和則君 理事 桝屋 敬悟君

      赤池 誠章君    新井 悦二君

      井澤 京子君    井上 信治君

      稲田 朋美君    遠藤 宣彦君

      大野 松茂君    金子善次郎君

      川条 志嘉君    木原 誠二君

      木村 義雄君    清水鴻一郎君

      杉村 太蔵君    谷畑  孝君

      とかしきなおみ君   戸井田とおる君

      冨岡  勉君    長崎幸太郎君

      西本 勝子君    萩原 誠司君

      林   潤君    福岡 資麿君

      内山  晃君    岡本 充功君

      菊田真紀子君    郡  和子君

      園田 康博君    長妻  昭君

      細川 律夫君    三井 辨雄君

      柚木 道義君    福島  豊君

      古屋 範子君    高橋千鶴子君

      阿部 知子君    糸川 正晃君

    …………………………………

   厚生労働大臣       舛添 要一君

   厚生労働副大臣      大村 秀章君

   厚生労働副大臣      渡辺 孝男君

   厚生労働大臣政務官    金子善次郎君

   厚生労働大臣政務官   戸井田とおる君

   厚生労働委員会専門員   榊原 志俊君

    ―――――――――――――

委員の異動

三月四日

 辞任         補欠選任

  高鳥 修一君     稲田 朋美君

同日

 辞任         補欠選任

  稲田 朋美君     高鳥 修一君

同日

 理事山田正彦君平成二十年十二月二十六日委員辞任につき、その補欠として藤村修君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

一月五日

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(中山太郎君外五名提出、第百六十四回国会衆法第一四号)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(石井啓一君外一名提出、第百六十四回国会衆法第一五号)

 国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(後藤茂之君外二名提出、第百六十八回国会衆法第六号)

 肝炎対策基本法案(川崎二郎君外九名提出、第百六十八回国会衆法第八号)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(金田誠一君外二名提出、第百六十八回国会衆法第一八号)

 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律等の一部を改正する法律案(後藤茂之君外三名提出、第百六十九回国会衆法第五号)

 基礎年金番号を用いての把握がされていない年金個人情報に係る本人の特定に関する調査の実施等に関する法律案(長妻昭君外四名提出、第百六十九回国会衆法第一〇号)

 国民年金の任意加入被保険者であった者が納付した超過分保険料の額に相当する金額の還付のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(長妻昭君外四名提出、第百六十九回国会衆法第一一号)

 国等による障害者就労施設からの物品等の調達の推進等に関する法律案(谷畑孝君外七名提出、第百六十九回国会衆法第二〇号)

 国民年金法等の一部を改正する法律案(長勢甚遠君外三名提出、第百六十九回国会衆法第二三号)

 国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案(参議院提出、第百六十八回国会参法第一号)

 後期高齢者医療制度の廃止等及び医療に係る高齢者の負担の軽減等のために緊急に講ずべき措置に関する法律案(参議院提出、第百六十九回国会参法第一七号)

 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、第百六十六回国会閣法第九五号)

 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する法律案(内閣提出、第百七十回国会閣法第一一号)

同月二十六日

 介護労働者の処遇改善を初め介護保険制度の抜本的改善を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第九号)

 同(石井郁子君紹介)(第一〇号)

 同(笠井亮君紹介)(第一一号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一二号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第一三号)

 同(志位和夫君紹介)(第一四号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一五号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一六号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一七号)

 同(笠井亮君紹介)(第四四号)

 国の責任で、安心・信頼できる年金制度の確立を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一八号)

 同(石井郁子君紹介)(第一九号)

 同(笠井亮君紹介)(第二〇号)

 同(穀田恵二君紹介)(第二一号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第二二号)

 同(志位和夫君紹介)(第二三号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第二四号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二五号)

 同(吉井英勝君紹介)(第二六号)

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での速やかな審議と可決を求めることに関する請願(笠井亮君紹介)(第二七号)

 同(志位和夫君紹介)(第九六号)

 同(志位和夫君紹介)(第一二八号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第一五六号)

 同(石井郁子君紹介)(第一五七号)

 同(笠井亮君紹介)(第一五八号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一五九号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第一六〇号)

 同(志位和夫君紹介)(第一六一号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一六二号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一六三号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一六四号)

 医師・看護師不足など医療の危機打開に関する請願(穀田恵二君紹介)(第四〇号)

 同(志位和夫君紹介)(第四一号)

 同(吉井英勝君紹介)(第四二号)

 同(志位和夫君紹介)(第九七号)

 国の医療に回すお金をふやし、医療の危機打開と患者負担の軽減を求めることに関する請願(塩川鉄也君紹介)(第四三号)

 救済対象外のウイルス性肝炎患者に対する治療医療費助成制度の創設に関する請願(藤村修君紹介)(第八七号)

 後期高齢者医療制度の廃止など暮らしを守ることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第八八号)

 同(石井郁子君紹介)(第八九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第九〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第九一号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第九二号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第九三号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一二九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一三〇号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一三一号)

 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めることに関する請願(志位和夫君紹介)(第九四号)

 同(志位和夫君紹介)(第一三二号)

 同(山井和則君紹介)(第一六五号)

 社会保障の拡充等に関する請願(志位和夫君紹介)(第九五号)

 社会保障の充実を求めることに関する請願(志位和夫君紹介)(第一二四号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一二五号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一二六号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一二七号)

 最低保障年金制度の実現を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一四七号)

 同(石井郁子君紹介)(第一四八号)

 同(笠井亮君紹介)(第一四九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一五〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第一五一号)

 同(志位和夫君紹介)(第一五二号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一五三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一五四号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一五五号)

二月九日

 看護師をふやし、命を大切にする国に関する請願(岡本充功君紹介)(第一八九号)

 介護労働者の処遇改善を初め介護保険制度の抜本的改善を求めることに関する請願(池田元久君紹介)(第二〇一号)

 同(阿部知子君紹介)(第二〇五号)

 同(柚木道義君紹介)(第二二三号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第三〇〇号)

 同(石井郁子君紹介)(第三〇一号)

 同(笠井亮君紹介)(第三〇二号)

 同(穀田恵二君紹介)(第三〇三号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第三〇四号)

 同(志位和夫君紹介)(第三〇五号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第三〇六号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三〇七号)

 同(吉井英勝君紹介)(第三〇八号)

 将来にわたっての安定・充実した社会保障制度の維持を求めることに関する請願(篠原孝君紹介)(第二五七号)

 同(近藤洋介君紹介)(第三一〇号)

 同(原田令嗣君紹介)(第三一一号)

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での速やかな審議と可決を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二五八号)

 同(笠井亮君紹介)(第二五九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第二六〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第二六一号)

 同(志位和夫君紹介)(第二六二号)

 同(篠原孝君紹介)(第二六三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二六四号)

 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めることに関する請願(石井郁子君紹介)(第二六五号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第二六六号)

 同(吉井英勝君紹介)(第二六七号)

 同(羽田孜君紹介)(第三〇九号)

 身近な地域で、安心して産める場所の確保に関する請願(福島豊君紹介)(第二九九号)

同月十八日

 介護労働者の処遇改善を初め介護保険制度の抜本的改善を求めることに関する請願(内山晃君紹介)(第三二八号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三九五号)

 国の医療に回すお金をふやし、医療の危機打開と患者負担の軽減に関する請願(志位和夫君紹介)(第三四四号)

 じん肺とアスベスト根絶を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第三四五号)

 同(石井郁子君紹介)(第三四六号)

 同(笠井亮君紹介)(第三四七号)

 同(穀田恵二君紹介)(第三四八号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第三四九号)

 同(志位和夫君紹介)(第三五〇号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第三五一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三五二号)

 同(照屋寛徳君紹介)(第三五三号)

 同(日森文尋君紹介)(第三五四号)

 同(吉井英勝君紹介)(第三五五号)

 同(菅野哲雄君紹介)(第四〇一号)

 同(辻元清美君紹介)(第四〇二号)

 同(阿部知子君紹介)(第四五三号)

 難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患の総合対策を求めることに関する請願(西野あきら君紹介)(第三五六号)

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での速やかな審議と可決を求めることに関する請願(加藤公一君紹介)(第三五七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第三五八号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三五九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第三九六号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第三九七号)

 同(滝実君紹介)(第四五一号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第五〇七号)

 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めることに関する請願(滝実君紹介)(第三六〇号)

 同(穀田恵二君紹介)(第三九八号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三九九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第四二二号)

 将来にわたっての安定・充実した社会保障制度の維持を求めることに関する請願(照屋寛徳君紹介)(第三六一号)

 同(横光克彦君紹介)(第四〇〇号)

 介護・福祉職場の人材確保、職員の待遇改善を求めることに関する請願(石川知裕君紹介)(第三九三号)

 同(石川知裕君紹介)(第四二三号)

 同(石川知裕君紹介)(第四五四号)

 後期高齢者医療制度の撤回を求めることに関する請願(塩川鉄也君紹介)(第三九四号)

 肝炎患者救済に関する恒久対策協議会への参加に関する請願(中山泰秀君紹介)(第四五〇号)

 身近な地域で、安心して産める場所の確保に関する請願(中山泰秀君紹介)(第四五二号)

同月二十五日

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での速やかな審議と可決を求めることに関する請願(市村浩一郎君紹介)(第五三五号)

 同(重野安正君紹介)(第五三六号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第六〇三号)

 同(志位和夫君紹介)(第六〇四号)

 同(吉井英勝君紹介)(第六〇五号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六四六号)

 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めることに関する請願(重野安正君紹介)(第五三七号)

 同(鈴木克昌君紹介)(第六四七号)

 じん肺とアスベスト根絶を求めることに関する請願(重野安正君紹介)(第五三八号)

 同(金田誠一君紹介)(第五五四号)

 介護・福祉職場の人材確保、職員の待遇改善を求めることに関する請願(石川知裕君紹介)(第五三九号)

 同(石川知裕君紹介)(第五五五号)

 同(石川知裕君紹介)(第五六九号)

 社会保障の二千二百億円削減計画を撤回し、安全・安心の医療を保障するよう求めることに関する請願(辻元清美君紹介)(第五五三号)

 同(照屋寛徳君紹介)(第五七〇号)

 パーキンソン病患者・家族の生活の質の向上を求めることに関する請願(衛藤征士郎君紹介)(第五六七号)

 将来にわたっての安定・充実した社会保障制度の維持を求めることに関する請願(平野博文君紹介)(第五六八号)

 命と暮らしを守り、社会保障の充実を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第五八五号)

 同(石井郁子君紹介)(第五八六号)

 同(笠井亮君紹介)(第五八七号)

 同(穀田恵二君紹介)(第五八八号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第五八九号)

 同(志位和夫君紹介)(第五九〇号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第五九一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第五九二号)

 同(吉井英勝君紹介)(第五九三号)

 肝炎対策基本法の制定に関する請願(徳田毅君紹介)(第五九四号)

 同(保岡興治君紹介)(第五九五号)

 後期高齢者医療制度の廃止など国民の暮らしを守ることに関する請願(筒井信隆君紹介)(第五九六号)

 同(古賀一成君紹介)(第六四八号)

 同(志位和夫君紹介)(第六四九号)

 同(鈴木克昌君紹介)(第六五〇号)

 同(日森文尋君紹介)(第六五一号)

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での審議と可決を求めることに関する請願(石井郁子君紹介)(第五九七号)

 同(笠井亮君紹介)(第五九八号)

 同(穀田恵二君紹介)(第五九九号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六〇〇号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第六〇一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六〇二号)

 国民健康保険の充実を求めることに関する請願(古賀一成君紹介)(第六三一号)

 大量解雇の中止・撤回、緊急の生活支援と労働者派遣法の抜本改正を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六三二号)

 同(石井郁子君紹介)(第六三三号)

 同(笠井亮君紹介)(第六三四号)

 同(穀田恵二君紹介)(第六三五号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六三六号)

 労働者派遣法の抜本改正を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六三七号)

 同(石井郁子君紹介)(第六三八号)

 同(笠井亮君紹介)(第六三九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第六四〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六四一号)

 同(志位和夫君紹介)(第六四二号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第六四三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六四四号)

 同(吉井英勝君紹介)(第六四五号)

三月三日

 建設労働者の労働条件向上を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六八一号)

 同(石井郁子君紹介)(第六八二号)

 同(笠井亮君紹介)(第六八三号)

 介護労働者の処遇改善を初め介護保険制度の抜本的改善を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六八四号)

 同(石井郁子君紹介)(第六八五号)

 同(笠井亮君紹介)(第六八六号)

 同(穀田恵二君紹介)(第六八七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六八八号)

 同(志位和夫君紹介)(第六八九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第六九〇号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第六九一号)

 同(吉井英勝君紹介)(第六九二号)

 社会保障の充実を求めることに関する請願(吉井英勝君紹介)(第六九三号)

 後期高齢者医療制度の廃止など国民の暮らしを守ることに関する請願(穀田恵二君紹介)(第六九四号)

 同(近藤昭一君紹介)(第八〇一号)

 同(松本龍君紹介)(第八〇二号)

 子育ての充実に関する請願(志位和夫君紹介)(第七三八号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第七三九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第七四〇号)

 同(吉井英勝君紹介)(第七四一号)

 同(笠井亮君紹介)(第八〇三号)

 無認可保育所への公的助成等に関する請願(細川律夫君紹介)(第七四二号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第八〇四号)

 同(石井郁子君紹介)(第八〇五号)

 同(笠井亮君紹介)(第八〇六号)

 同(穀田恵二君紹介)(第八〇七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第八〇八号)

 同(志位和夫君紹介)(第八〇九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第八一〇号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第八一一号)

 同(三井辨雄君紹介)(第八一二号)

 同(吉井英勝君紹介)(第八一三号)

 後期高齢者医療制度廃止法案の衆議院での速やかな審議と可決を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第七四三号)

 同(石井郁子君紹介)(第七四四号)

 同(笠井亮君紹介)(第七四五号)

 同(穀田恵二君紹介)(第七四六号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第七四七号)

 同(志位和夫君紹介)(第七四八号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第七四九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第七五〇号)

 同(吉井英勝君紹介)(第七五一号)

 医師・看護師不足など医療の危機打開に関する請願(塩川鉄也君紹介)(第七五二号)

 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めることに関する請願(笠井亮君紹介)(第七五三号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第七五四号)

 同(松本剛明君紹介)(第七五五号)

 大量解雇の中止・撤回、緊急の生活支援と労働者派遣法の抜本改正を求めることに関する請願(塩川鉄也君紹介)(第七五六号)

 介護保険制度の見直し・改善を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第七九二号)

 同(石井郁子君紹介)(第七九三号)

 同(笠井亮君紹介)(第七九四号)

 同(穀田恵二君紹介)(第七九五号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第七九六号)

 同(志位和夫君紹介)(第七九七号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第七九八号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第七九九号)

 同(吉井英勝君紹介)(第八〇〇号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の補欠選任

 国政調査承認要求に関する件

 小委員会設置に関する件

 小委員会における政府参考人出頭要求に関する件

 小委員会における参考人出頭要求に関する件

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(中山太郎君外五名提出、第百六十四回国会衆法第一四号)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(石井啓一君外一名提出、第百六十四回国会衆法第一五号)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(金田誠一君外二名提出、第百六十八回国会衆法第一八号)

 厚生労働関係の基本施策に関する件

 健康保険組合への国家公務員の再就職状況に関する予備的調査についての報告


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

田村委員長 これより会議を開きます。

 理事補欠選任の件についてお諮りいたします。

 委員の異動に伴い、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田村委員長 御異議なしと認めます。

 それでは、理事に藤村修君を指名いたします。

     ――――◇―――――

田村委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 厚生労働関係の基本施策に関する事項

 社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項

 労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する事項

以上の各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

田村委員長 第百六十四回国会、中山太郎君外五名提出、臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案、第百六十四回国会、石井啓一君外一名提出、臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案及び第百六十八回国会、金田誠一君外二名提出、臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案の各案を一括して議題といたします。

 この際、お諮りいたします。

 各案につきましては、第百六十六回国会及び第百六十九回国会におきまして既に趣旨の説明を聴取しておりますので、これを省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(第百六十四回国会、中山太郎君外五名提出)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(第百六十四回国会、石井啓一君外一名提出)

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案(第百六十八回国会、金田誠一君外二名提出)

    〔本号末尾に掲載〕

     ――――◇―――――

田村委員長 次に、小委員会設置の件についてお諮りいたします。

 臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案を審査するため小委員十八名からなる臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律案審査小委員会を設置することとし、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長において指名することに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

田村委員長 起立多数。よって、そのように決しました。

 小委員及び小委員長は、追って指名の上、公報をもってお知らせいたします。

 次に、小委員、小委員長の辞任の許可及び補欠選任並びに小委員会において参考人及び政府参考人の出席を求める必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、日時、人選等につきましては、委員長に一任することに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

田村委員長 起立多数。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

田村委員長 厚生労働関係の基本施策に関する件について調査を進めます。

 この際、厚生労働大臣から所信を聴取いたします。舛添厚生労働大臣。

舛添国務大臣 厚生労働委員会の御審議に先立ち、厚生労働行政についての所信を申し述べ、委員各位を初め、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 厚生労働行政は、最も国民生活に密着した分野です。雇用対策、医療をめぐる課題、年金記録問題、食品の安全の問題など、待ったなしの課題を抱えており、国民の皆様から真に信頼を得られるよう、国民の目線に立ちながら、厚生労働行政の改革に引き続き取り組むとともに、さまざまな課題の解決に向け、今後とも全力で取り組んでまいる所存であります。

 現下の雇用失業情勢は、世界的な不況の影響を受けて、有効求人倍率が急速に低下しているほか、非正規労働者の大量離職が生じるなど厳しさが増しています。

 このため、生活防衛のための緊急対策などに基づき、雇用の場の拡大のための各般の施策を講ずるとともに、雇用の維持、再就職支援、離職された方の住宅の確保、生活保障など、雇用の安定に向けた対策を実施してまいります。

 具体的には、雇用の維持に努力する企業を支援する雇用調整助成金の拡充、内定を取り消された学生等への就職支援や企業名の公表を含む企業への指導の強化などとともに、都道府県に四千億円の基金を創設し、地域の求職者の雇用機会を創出する取り組みを支援するほか、年長フリーター、派遣労働者等を正規雇用した企業に対する助成、全国のハローワークを相談窓口とした雇用促進住宅への入居あっせん、賃貸住宅入居のための資金の貸し付けなどに取り組んでまいります。

 雇用保険制度については、非正規労働者に対するセーフティーネット機能等の強化を図るため、契約更新がされなかった有期契約労働者の受給資格要件の緩和等を内容とする雇用保険法の改正案を提出しました。継続審議となっている労働者派遣法の改正法案とともに、早期の成立をお願いいたします。

 また、第二次補正予算で創設した助成金等の活用を図りつつ、障害者の雇用維持、拡大を図るとともに、六十五歳までの継続雇用の着実な推進、六十五歳以上の者の雇用への支援などにより、高年齢者が幾つになっても安心して働ける社会の実現に向けた環境整備に取り組んでまいります。

 非正規労働者を中心とする解雇、雇いどめ等の事案に対しては、労働基準法や労働契約法等の指導に全力を挙げて取り組んでまいります。

 失業者の安定雇用の実現を図るため、今後、雇用の受け皿として期待できる介護分野等における職業訓練を大幅に拡充するとともに、長期間の訓練を新設する等、職業訓練について、質量ともに充実強化を図ってまいります。また、訓練期間中の生活保障給付制度について、着実に実施してまいります。

 さらに、ジョブカード制度を積極的に推進するとともに、ニート等の職業的自立の支援を図るため、地域若者サポートステーションの拡充強化や若者自立塾の運営に取り組んでまいります。

 厳しい雇用失業情勢という難局を乗り越えるためにも、引き続き、良好な労使関係の維持発展、政労使の意思疎通の促進に努めてまいります。

 我が国の社会保障は、世界に誇るべき国民皆保険、皆年金を初めとする各種の制度を整え、世界最高水準の長寿などの成果を上げてきました。しかし、国民の皆さんにとって社会保障に不安が生じているのも事実であり、セーフティーネットとしての安心感、信頼感を高めるためには、今後の社会保障に関する負担の増加や機能強化といった課題に対応していくことが必要です。

 昨年、社会保障国民会議において社会保障のあるべき姿と今後の改革の方向性についての議論の土台が示されるとともに、持続可能な社会保障制度の構築等に必要となる安定的な財源を確保するための中期プログラムが策定されたところです。

 社会保障の機能強化と安定財源の確保は車の両輪として対応を進めていくことが必要であり、国民から安心、信頼される社会保障制度を次の世代に引き継ぐことができるよう、全力で取り組んでまいります。

 年金制度につきましては、平成十六年改革によって構築された持続可能な制度の枠組みを確実に維持していくことが重要であります。基礎年金国庫負担割合の二分の一の実現が残された課題となっておりましたが、平成二十一年度よりこれを実施するための法律案を提出したところです。

 なお、その財源につきましては、平成二十一年度及び平成二十二年度は財政投融資特別会計からの繰入金を活用することとしております。また、その後、税制抜本改革により安定財源が確保されるまでの間についても、臨時の財源を確保することにより二分の一とすることとしております。

 さらに、年金制度を通じた国民の高齢期における所得の確保に係る自主的な努力を支援するため、企業型の確定拠出年金における加入者の掛金拠出を認める等を内容とする法律案を提出してまいります。

 長寿医療制度につきましては、来年度から保険料の支払いが口座振替と年金からとの選択ができるようにするなど、さまざまな改善策を着実に進めてまいりますが、さらに、高齢者の方々を初め、あらゆる世代の納得と共感がいただけるよう、よりよい制度に見直します。

 協会けんぽにつきましては、都道府県別の保険料率への円滑な移行が図られるよう、激変緩和措置を講じてまいります。

 国民健康保険につきましては、昨年末の法改正により、中学生までの方については、資格証明書を交付せず、短期被保険者証を交付することとなりました。円滑な施行とともに、資格証明書の運用について、引き続き、きめ細かな対応を行ってまいります。

 地域医療をめぐる問題につきましては、救急患者を確実に受け入れられる救急医療体制、周産期医療体制の充実、病院勤務医の勤務環境の改善などの対策を実効性ある形で具体化してまいります。また、医師養成数について、医師数抑制の方針を見直し、増員しました。さらに、臨床研修制度の見直しについても、文部科学省とともに進めてまいります。このような各般の取り組みを通じ、今後とも安心、信頼できる医療の確保に努めてまいります。また、診療行為に係る死因究明制度の検討を進めるなど、医療リスクに対応できる支援体制の整備を図ってまいります。

 高齢者の介護、福祉施策につきましては、本年四月の介護報酬の引き上げ等により介護従事者の処遇改善を図るとともに、認知症対策の推進、地域ケア体制の整備、介護従事者の人材確保のための施策などに取り組んでまいります。

 障害者施策につきましては、利用者負担のさらなる軽減や事業者の経営基盤の強化のための緊急措置を講じておりますが、本年四月より報酬の引き上げを行うとともに、障害者自立支援法の施行後三年の見直しに向けて、関係者の意見も踏まえつつ、さらに検討を進め、今国会に改正法案を提出してまいります。

 社会保障分野全体を通じた情報化の共通基盤となる社会保障カードの実現に向け、引き続き検討を進めてまいります。

 年金記録問題につきましては、昨年、すべての方にねんきん特別便を送付し、同年末までに六割強に当たる六千九百万人から回答をいただきました。引き続き、住所変更等により届いていない方に対する周知など、一人でも多くの方から御回答をいただくための取り組みを行ってまいります。また、正しい年金記録に基づく年金を早期にお支払いするために、大幅に体制を拡充するとともに、紙台帳とコンピューター記録の突き合わせ、標準報酬等の遡及訂正事案への対応等、着実に作業を進めてまいります。

 また、来年一月の日本年金機構の設立に向け、昨年七月に策定した基本計画に基づき、その準備を進めてまいります。

 急速に進行する少子化への対策につきましては、子どもと家族を応援する日本重点戦略に沿って、働き方の改革による仕事と生活の調和の実現と、多様な働き方に対応した保育サービスなど子育て支援の基盤充実を車の両輪として進めてまいります。

 そのため、安心こども基金の実施を初めとして新待機児童ゼロ作戦を着実に進めるとともに、次世代育成支援のための新たな制度体系の設計に係る検討をさらに進めてまいります。加えて、妊婦健診の公費負担の拡充を行ったところであり、また、本年十月からの出産育児一時金の四十二万円への引き上げなど、妊娠や出産費用の不安を解消し、安心、安全に妊娠、出産できる体制の整備を進めてまいります。

 さらに、育児期の短時間勤務制度の義務化や男性の育児休業の取得促進など、育児・介護休業制度の見直しに取り組んでまいります。

 なお、昨年、地域及び職場における仕事と家庭の両立支援の促進、虐待を受けた子供等への支援の強化などを内容とする児童福祉法、次世代育成支援対策推進法等の改正を行ったところであり、今後、その施行に万全を期してまいります。

 新型インフルエンザ対策につきましては、その発生が国際的にも予断を許さない状況になっており、今般改定いたしました行動計画等に基づき、抗インフルエンザウイルス薬の確保、ワクチンの開発能力の強化や地域における医療提供体制の整備の推進等、今後とも、関係省庁等と連携し、対策の一層の充実を図ってまいります。

 また、肝疾患研究の充実強化、診療体制の整備、インターフェロン治療の医療費助成など、肝炎総合対策に全力で取り組んでまいります。

 さらに、がん対策推進基本計画に掲げる目標の達成に向け、がん対策の充実を図るとともに、難病研究の大幅な拡充など難病対策の一層の推進を図ってまいります。

 食品の安全性の確保につきましては、輸入食品の監視体制を強化するとともに、問題事案発生時には、関係行政機関と連携しつつ迅速に対応するなど、国民の健康の保護を図るために全力を尽くしてまいります。

 薬害肝炎事件の反省に立ち、安全対策の体制強化など医薬品等による健康被害の再発防止のための取り組みを進めます。

 また、革新的医薬品・医療機器創出のための五カ年戦略に沿って、関係省庁との連携のもと、研究開発の促進、治験活性化、さらに昨年末に課題の採択を行った先端医療開発特区の推進などに総合的に取り組んでまいります。

 援護行政につきましては、戦没者の遺骨収集や慰霊事業、戦傷病者、戦没者遺族等に対する支援の拡充、中国残留邦人に対する支援策を適切に実施してまいります。また、戦没者等の御遺族に対する特別弔慰金について、特例的に支給するための法案を今国会に提出したところでございます。

 グローバル化の進展に伴い、厚生労働分野においても、国際社会の中で日本の果たすべき役割が増しております。昨年の北海道洞爺湖サミットにおける議論を踏まえ、地球規模の感染症対策や世界の保健システム強化に取り組むとともに、G8各国と協調し、世界規模での雇用状況の悪化への対策を進めてまいります。

 以上、御説明申し上げましたが、今国会において厚生労働省から提出及び現在継続審議となっている法案につきましては、早期の成立をお願いいたします。

 厚生労働行政には、このほかにも多くの課題が山積しております。

 私は、これら諸課題の解決に向けて全力を尽くしてまいりますので、委員長を初め、皆様方の一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

田村委員長 次に、平成二十一年度厚生労働省関係予算の概要について説明を聴取いたします。大村厚生労働副大臣。

大村副大臣 厚生労働副大臣の大村秀章でございます。

 渡辺副大臣並びに戸井田、金子両政務官とともに舛添大臣を支え、田村委員長を初め委員各位の御理解と御協力を得ながら厚生労働行政の推進に邁進してまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 お手元の資料に基づきまして、平成二十一年度厚生労働省関係予算案の概要について御説明申し上げます。

 まず、平成二十一年度厚生労働省所管一般会計予算の規模は、総額二十五兆千五百六十八億円、対前年度三兆三百四十六億円、一三・七%の増加となっております。

 次に、予算の主要施策について御説明申し上げます。

 第一は、五ページから十三ページにかけての、健康な生活と安心で質の高い医療の確保等のための施策の推進であります。地域において必要な医療が受けられるよう、安心と希望の医療確保ビジョンに基づき、医師等人材確保対策を初め、安心で質の高い医療提供体制の充実を図るとともに、新型インフルエンザ等の感染症対策や、がん等の生活習慣病対策、難病等の疾病対策を推進してまいります。

 また、医療保険制度につきましては、安定的で持続可能な制度の運営を確保してまいります。

 第二は、十四ページから二十三ページにかけての、厳しい経済環境のもとにおける雇用、生活安定の確保であります。現下の厳しい雇用情勢により、派遣労働者等の雇いどめ、解雇、新卒者の内定取り消しなど、深刻な問題が生じており、今後、雇用の大幅な調整につながることが懸念されます。このため、雇用機会創出のための各般の施策を講ずることとしております。特に、中小企業等の雇用維持支援などの労働者の雇用維持対策、派遣労働者、年長フリーター等を正規雇用した企業に対する助成や介護分野未経験者の雇い入れ助成などの再就職支援対策、住居を喪失した離職者等に対する住居入居初期費用等の資金融資等の住居、生活支援などの対策を強化してまいります。

 また、若者、女性、高齢者、障害者等を初めとするニーズに応じたきめ細やかな支援策、地域雇用対策の充実や人材面からの中小企業支援等を強力に進めてまいります。

 第三は、二十四ページから二十七ページにかけての、安心、納得して働くことのできる環境整備であります。将来にわたる安定した雇用、生活を実現するため、正社員以外の方々の正社員化を含む待遇の改善や、適正な雇用関係の構築などにより安心、納得して働ける環境の整備を図ってまいります。

 また、健康で豊かな生活のための時間の確保や、多様な働き方、生き方の選択などによる仕事と生活の調和の実現を推進してまいります。

 第四は、二十八ページから三十一ページにかけての、人口減少社会の到来を踏まえた少子化対策の推進であります。少子化や人口減少の進行は、経済産業や社会保障の問題にとどまらず、国や社会の存立基盤にかかわる問題であります。

 このため、新待機児童ゼロ作戦等を踏まえ、仕事と生活の調和の実現に向けた施策の推進や、地域の子育て支援の推進、児童虐待への対応など要保護児童対策等の充実、母子保健医療の充実、出産等に係る経済的負担の軽減など、少子化対策を総合的に推進してまいります。

 第五は、三十二ページから三十六ページにかけての、高齢者等が生き生きと安心して暮らせる福祉社会の実現であります。高齢者が生き生きと安心して暮らせる健康現役社会を実現するため、安定的、効率的な介護保険制度の運営や福祉・介護サービスを担う人材の確保を行うとともに、医療も含めた総合的な認知症対策や介護予防対策等の関連施策を推進してまいります。

 あわせて、高齢者等の雇用就業対策について、六十五歳までの継続雇用の着実な推進、七十歳まで働ける企業の実現に向けた取り組み等により、意欲と能力のある限り、幾つになっても働ける社会の実現に向けた環境整備を図ってまいります。

 年金制度につきましては、持続可能で安心できる制度を構築するため、平成二十一年四月から基礎年金国庫負担割合を二分の一といたします。

 また、生活保護制度については、生活保護受給者の自立支援、制度の適正実施を推進してまいります。

 第六は、三十七ページから三十九ページにかけての、障害者の自立支援の推進であります。障害者の自立生活を支援するため、良質な障害福祉サービスを確保するとともに、受け入れ条件が整えば退院可能な精神障害者の地域生活への移行支援の推進や、発達障害者支援施策のさらなる拡充を図ってまいります。

 さらに、福祉施設で働く障害者の一般就労への移行を促進するとともに、工賃水準の引き上げを図り、障害者の職業的自立に向けた就労支援を総合的に推進してまいります。

 第七は、四十ページから四十四ページにかけての、国民の安全と安心のための施策の推進であります。薬害再発防止のため、医薬品、医療機器の安全対策を強化するとともに、有効で安全な医薬品、医療機器を迅速に提供するための対策、血液対策、麻薬、覚せい剤対策などを推進してまいります。

 また、国民の健康危害防止のため、輸入食品の安全対策、残留農薬等ポジティブリスト制度の着実な実施、健康食品の安全性の確保など、食品安全対策を推進するほか、自殺対策、バイオテロリズム等の発生に備えた健康危機管理体制の強化、安全で良質な水の確保を推進してまいります。

 第八は、四十五ページから四十六ページにかけての、年金記録問題等への対応であります。年金記録問題への対応につきましては、年金記録の管理等に対する国民の皆様の不信感を払拭するため、平成十九年七月に政府・与党で決定した方針に基づき、引き続き、徹底して迅速かつ効率的に対策を進めてまいります。

 また、保険料収納率の向上、民間委託の拡大等の取り組みを徹底するとともに、日本年金機構を設立するなど、組織改革、業務改革の推進を図ってまいります。

 以上のほか、四十七ページから四十九ページにあるように、世界保健機関や国際労働機関等を通じた国際協力の推進、外国人労働問題等への適切な対応、社会保障カードの導入に向けた検討、戦傷病者、戦没者遺族、中国残留邦人等の援護、原爆被爆者対策等の諸施策を推進してまいります。

 以上、主な内容について御説明しましたが、お手元の資料のうち、一般会計予算案の主要経費別内訳及び特別会計予算案の概要につきましては、説明を省略させていただきます。

 どうぞよろしくお願いを申し上げます。

田村委員長 以上で大臣の所信表明並びに平成二十一年度厚生労働省関係予算の概要についての説明は終わりました。

     ――――◇―――――

田村委員長 この際、御報告いたします。

 昨年十二月二十四日、議長より本委員会に送付されました、議員長妻昭君外百十二名からの年金記録問題の実態等に関する予備的調査の要請につきましては、理事間の協議により、衆議院規則第五十六条の三第三項によって、同日、調査局長に対し、予備的調査を命じましたので、御報告いたします。

 また、昨年十一月二十八日、本委員会から調査局長に命じました健康保険組合への国家公務員の再就職状況に関する予備的調査につきまして、去る二月十七日、その報告書が提出されましたので、御報告いたします。

 なお、報告書につきましては、同日、議長に対し、その写しを提出いたしました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時五十二分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.