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第1号 平成21年11月11日(水曜日)

会議録本文へ
本国会召集日(平成二十一年十月二十六日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 藤村  修君

      相原 史乃君    青木  愛君

      石森 久嗣君    内山  晃君

      大西 健介君    岡本 英子君

      菊田真紀子君    黒田  雄君

      郡  和子君    斉藤  進君

      園田 康博君    田名部匡代君

      田中美絵子君    中根 康浩君

      長尾  敬君    仁木 博文君

      初鹿 明博君    樋口 俊一君

      福田衣里子君    藤田 一枝君

      細川 律夫君    三宅 雪子君

      水野 智彦君    宮崎 岳志君

      室井 秀子君    山口 和之君

      山崎 摩耶君    山井 和則君

      あべ 俊子君    大村 秀章君

      加藤 勝信君    菅原 一秀君

      田村 憲久君    武部  勤君

      棚橋 泰文君    長勢 甚遠君

      西村 康稔君    松浪 健太君

      松本  純君    坂口  力君

      古屋 範子君    高橋千鶴子君

      阿部 知子君    江田 憲司君

平成二十一年十一月十一日(水曜日)

    午前十時三十分開議

 出席委員

   委員長 藤村  修君

   理事 青木  愛君 理事 石森 久嗣君

   理事 内山  晃君 理事 黒田  雄君

   理事 中根 康浩君 理事 大村 秀章君

   理事 加藤 勝信君 理事 古屋 範子君

      相原 史乃君    大西 健介君

      岡本 英子君    後藤 祐一君

      郡  和子君    斉藤  進君

      園田 康博君    田名部匡代君

      田中美絵子君    長尾  敬君

      仁木 博文君    初鹿 明博君

      樋口 俊一君    福田衣里子君

      藤田 一枝君    細川 律夫君

      三宅 雪子君    水野 智彦君

      宮崎 岳志君    室井 秀子君

      山口 和之君    山崎 摩耶君

      山井 和則君    あべ 俊子君

      菅原 一秀君    田村 憲久君

      竹本 直一君    武部  勤君

      長勢 甚遠君    西村 康稔君

      松浪 健太君    松本  純君

      坂口  力君    高橋千鶴子君

      阿部 知子君    江田 憲司君

    …………………………………

   厚生労働大臣       長妻  昭君

   厚生労働副大臣      細川 律夫君

   厚生労働副大臣      長浜 博行君

   厚生労働大臣政務官    山井 和則君

   厚生労働大臣政務官    足立 信也君

   厚生労働委員会専門員   佐藤  治君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月十一日

 辞任         補欠選任

  菊田真紀子君     後藤 祐一君

  棚橋 泰文君     竹本 直一君

同日

 辞任         補欠選任

  後藤 祐一君     菊田真紀子君

  竹本 直一君     棚橋 泰文君

    ―――――――――――――

十一月十一日

      青木  愛君    石森 久嗣君

      内山  晃君    黒田  雄君

      中根 康浩君    大村 秀章君

      加藤 勝信君    古屋 範子君

 が理事に当選した。

    ―――――――――――――

十一月十一日

 介護労働者の処遇改善を初め介護保険制度の抜本的改善を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一八号)

 同(笠井亮君紹介)(第一九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第二〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第二一号)

 同(志位和夫君紹介)(第二二号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第二三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二四号)

 同(宮本岳志君紹介)(第二五号)

 同(吉井英勝君紹介)(第二六号)

 じん肺とアスベスト被害の根絶を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二七号)

 同(笠井亮君紹介)(第二八号)

 同(穀田恵二君紹介)(第二九号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第三〇号)

 同(志位和夫君紹介)(第三一号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第三二号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第三三号)

 同(宮本岳志君紹介)(第三四号)

 同(吉井英勝君紹介)(第三五号)

 同(中島隆利君紹介)(第一一五号)

 同(服部良一君紹介)(第一一六号)

 登録型・日雇い派遣禁止、労働者派遣法の抜本改正を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第三六号)

 同(笠井亮君紹介)(第三七号)

 同(穀田恵二君紹介)(第三八号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第三九号)

 同(志位和夫君紹介)(第四〇号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第四一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第四二号)

 同(宮本岳志君紹介)(第四三号)

 同(吉井英勝君紹介)(第四四号)

 人間らしい働き方と暮らしの実現を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第四五号)

 同(笠井亮君紹介)(第四六号)

 同(穀田恵二君紹介)(第四七号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第四八号)

 同(志位和夫君紹介)(第四九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第五〇号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第五一号)

 同(宮本岳志君紹介)(第五二号)

 同(吉井英勝君紹介)(第五三号)

 医療崩壊を食いとめ、患者負担の軽減により安心して医療が受けられることに関する請願(柿澤未途君紹介)(第六四号)

 同(竹田光明君紹介)(第一〇二号)

 同(牧義夫君紹介)(第一一七号)

 同(近藤昭一君紹介)(第一三八号)

 後期高齢者医療制度廃止や母子加算復活などを求めることに関する請願(畑浩治君紹介)(第六五号)

 同(赤嶺政賢君紹介)(第一一八号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一一九号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一二〇号)

 細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化の早期実現を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第六六号)

 同(笠井亮君紹介)(第六七号)

 同(穀田恵二君紹介)(第六八号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第六九号)

 同(志位和夫君紹介)(第七〇号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第七一号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第七二号)

 同(宮本岳志君紹介)(第七三号)

 同(吉井英勝君紹介)(第七四号)

 後期高齢者医療制度を廃止することに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第九二号)

 同(笠井亮君紹介)(第九三号)

 同(穀田恵二君紹介)(第九四号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第九五号)

 同(志位和夫君紹介)(第九六号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第九七号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第九八号)

 同(宮本岳志君紹介)(第九九号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一〇〇号)

 同(服部良一君紹介)(第一二一号)

 地域医療の再生を求めることに関する請願(石井登志郎君紹介)(第一〇一号)

 保険でよい歯科医療の実現を求めることに関する請願(牧義夫君紹介)(第一一四号)

 同(近藤昭一君紹介)(第一三九号)

 同(磯谷香代子君紹介)(第一五九号)

 医療・社会保障予算を大幅にふやし、医療・社会保障制度の再生を目指すことに関する請願(鉢呂吉雄君紹介)(第一三三号)

 化学物質過敏症・シックハウス症候群の診断判定・治療の病院設備・保全整備費と研究者への国庫補助金給付に関する請願(浜田靖一君紹介)(第一三四号)

 小規模作業所等成人期障害者施策に関する請願(竹田光明君紹介)(第一三五号)

 同(樋口俊一君紹介)(第一三六号)

 同(藤田一枝君紹介)(第一三七号)

 同(岡本充功君紹介)(第一六〇号)

 同(斉藤進君紹介)(第一六一号)

 同(園田康博君紹介)(第一六二号)

 同(玉木朝子君紹介)(第一六三号)

 同(宮崎岳志君紹介)(第一六四号)

 同(山口和之君紹介)(第一六五号)

 後期高齢者医療制度を中止し、廃止を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一四八号)

 同(笠井亮君紹介)(第一四九号)

 同(穀田恵二君紹介)(第一五〇号)

 同(佐々木憲昭君紹介)(第一五一号)

 同(志位和夫君紹介)(第一五二号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第一五三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第一五四号)

 同(宮本岳志君紹介)(第一五五号)

 同(吉井英勝君紹介)(第一五六号)

 細菌性髄膜炎関連ワクチンの定期接種化を求めることに関する請願(後藤田正純君紹介)(第一五七号)

 社会保険病院・厚生年金病院等を公的医療機関として存続させ、地域医療の確保を求めることに関する請願(太田和美君紹介)(第一五八号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の互選

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

藤村委員長 これより会議を開きます。

 この際、厚生労働委員長として、一言ごあいさつを申し上げます。

 厚生労働委員会は、年金、医療、介護、社会福祉、高齢化・少子化対策、そして雇用・労働問題など、国民生活に密着した課題を抱えております。

 特に、年金、医療、介護制度につきましては、国民の不安を解消し、信頼を回復することが喫緊の課題でございます。その上で、国民が将来に希望の持てる持続可能な社会保障制度を構築していかなければなりません。

 また、次代の社会を担う子供たちを持つ保護者が、ゆとりと責任を持って子育てができるよう、経済社会的な支援を総合的に充実させる必要がございます。

 さらに、依然厳しい雇用情勢や就労形態の多様化を踏まえ、すべての労働者が生涯にわたり生きがいを持って働き、豊かで安心して暮らせる労働環境の整備も重要でございます。

 これらを実現するに当たり、本委員会が果たすべき使命は極めて重大であり、委員長就任に当たり、改めてその責任の重さを痛感いたしております。

 ここに委員各位の御指導と御協力をいただき、公正な委員会運営に努めてまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

藤村委員長 これより理事の互選を行います。

 理事の員数は八名とし、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ございませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは

      青木  愛君    石森 久嗣君

      内山  晃君    黒田  雄君

      中根 康浩君    大村 秀章君

      加藤 勝信君    古屋 範子君

をそれぞれ理事に指名いたします。

     ――――◇―――――

藤村委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 厚生労働関係の基本施策に関する事項

 社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項

 労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する事項

以上の各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

藤村委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

藤村委員長 この際、長妻厚生労働大臣、細川厚生労働副大臣、長浜厚生労働副大臣、山井厚生労働大臣政務官及び足立厚生労働大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。長妻厚生労働大臣。

長妻国務大臣 皆様、おはようございます。

 このたび厚生労働大臣を拝命いたしました長妻昭でございます。

 藤村委員長を初め理事の皆様方、委員の皆様方、そして与党、野党関係なく、真摯に私は御意見を承って行政に反映させていきたい。そして、何よりも国民の皆様の御理解を得る努力も続けていきたいというふうに考えておりますので、今後ともの御指導を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。

 私は、厚生労働省の代表という立場であると同時に、国民の皆様から厚生労働省を指導監督するように送り込まれた立場でもあると自覚をしております。私自身、謙虚に国民の皆様の声を聞いて、生活者の立場に立った信用できる厚生労働行政をつくり上げてまいります。

 さきの総選挙において政権交代が実現をいたしました。とりわけ厚生労働行政に対する国民の皆様の期待は非常に高いものがございます。

 国家の礎は二つの保障です。安全保障、そして社会保障です。憲法でいえば、安全保障は九条、社会保障は二十五条に基本的規定がございます。

 憲法二十五条にはこうあります。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」国が国民の最低限の生活を保障することをうたっております。しかし、具体的に最低限度の生活とは何かという最低生活基準、つまりナショナルミニマムが各分野においてきちんと定められておりません。さらに、実際に最低限の生活を守る行政が実行されているのか、その検証も不十分だと考えております。今後、ナショナルミニマムを決める基準づくりに取り組んでまいります。

 これまでの厚生労働行政については、年金記録問題や保険料の浪費問題を初め、国民の信頼を失墜させる問題がございました。天下り団体への過剰な補助金の交付や不要不急の事業など、税金の使用において正すべき課題も見受けられます。

 また、厚生労働省は実態把握能力とコミュニケーション能力が不足していると感じております。

 例えば、新しい社会保障の制度や仕組みをつくっても、それが本当にねらいどおり機能しているのか、実態を把握しなければ制度は上滑りしてしまいます。世界と比べて日本はどのような状況なのか、だれが、どこで、なぜ困っているのかなど、現実に厚生労働行政に何が不足しているかを正確につかむことも重要です。これが実態把握能力です。

 厚生労働省は国民の皆様の身近な行政を担当している役所です。それだけに、だれが読んでもわかる通知など、的確な情報発信を心がけなければなりません。これがコミュニケーション能力です。

 私は、政権交代を機に、こうしたこれまでの厚生労働省の中にある問題の解決に取り組むと同時に、体質改善にも努めてまいります。国民の皆様から、心から評価され信頼される厚生労働行政を目指してまいります。

 そのためには、これまでの官僚主導ではなく、国民の負託を受けた政治主導が重要です。大臣、副大臣、大臣政務官の政務三役のチームが、志高く、改革意欲に富んだ職員の皆さんと力を合わせて、さまざまな難題に取り組む所存です。

 就任以来、平成二十二年度予算概算要求の見直しに取り組みました。子ども手当の創設、年金記録問題への対応、雇用対策など必要な経費を概算要求に盛り込む一方、天下り法人等への補助金等やシステム関係費の削除等を実施いたしました。

 今後は、平成二十二年度予算編成過程におきまして、概算要求に盛り込んだ政策を実現するために必要な予算を確保していくとともに、引き続き既存予算の見直しを実施してまいります。

 また、新型インフルエンザ対策につきましては、国民生活や経済への影響を最小限に抑えつつ、重症者や死亡者の発生をできる限り減らすためのワクチン接種事業や、患者の急激な増加に対応するための医療体制の整備、病原性の変化等に対するサーベイランスなどの各種の対策を総合的に実施しているところでございます。

 特に、新型インフルエンザワクチンの予防接種については、接種による健康被害の救済を図るとともに、特例承認を受けたワクチンの製造販売業者において健康被害に係る損害賠償等により生じた損失等を国が補償できるようにするための特別措置法案を提出させていただいたところでございます。

 現在、我が国は、急速に少子化が進行し、人口減少が進んでいます。これは、経済産業や社会保障の問題にとどまらず、国や社会の存立基盤にかかわる問題であります。

 少子化対策につきましては、子ども手当の創設の実現に向けて速やかに検討を進めていくとともに、保育所待機児童の解消に早急に取り組んでまいります。

 また、働き方の改革による仕事と生活の調和、ワーク・ライフ・バランスの実現と、子育て支援のサービス基盤の抜本的拡充を車の両輪として取り組みを進めてまいります。

 また、ことし六月に、育児期の短時間勤務制度の義務化や男性の育児休業の取得促進などを内容とする育児・介護休業法等の改正を行ったところであり、今後、改正法の円滑な施行等、仕事と家庭の両立支援を進めてまいります。

 さらに、児童虐待の防止、今私がこのリボンをしておりますけれども、児童虐待防止のシンボルマークでございます、虐待を受けた子供等への支援の拡充についても検討を進めてまいります。

 このほか、一人親家庭の自立を支援するため、就業支援など総合的な支援を実施するとともに、児童扶養手当の父子家庭への支給についても実現を図ってまいります。

 少子高齢化が進行する中で、医療、年金、介護、子育て、雇用などの不安をなくし、安心して暮らせる社会保障制度を構築することは極めて重要な課題であり、だれもが安心して暮らせる社会の実現に全力で取り組んでまいります。

 特に、経済雇用情勢が依然として厳しい状況のもと、格差、貧困の問題が顕在化してきています。

 貧困の問題については、先般、厚生労働省として初めて我が国の貧困率を示したところであり、今後、その改善に取り組んでまいります。

 さらに、連立政権合意を踏まえ、子供の貧困解消を図るため、生活保護の母子加算を復活させ、年内に支給することとし、そのため予備費等で財政措置を行いました。

 また、障害者自立支援法を廃止し、制度の谷間がなく、利用者の応能負担を基本とする総合的な制度をつくるため、今後、当事者等関係者の皆様の御意見も十分にお伺いしながら検討を進めます。当面の利用者負担の軽減についても、平成二十二年度予算編成過程において取り組んでまいります。

 医療制度につきましては、医師等の人材確保、救急医療、周産期医療の体制の確保など、国民に質の高い医療サービスを安定的に提供できるよう、医療提供体制の整備強化に取り組んでまいります。

 後期高齢者医療制度につきましては、これを廃止します。廃止後の新たな制度のあり方を検討するため、私が主宰する高齢者医療制度改革会議を設置いたしました。高齢者を初めさまざまな関係者の御意見をいただきながら、具体的な制度設計の議論を着実に進め、一期四年の中で、国民の皆様の信頼が得られる新たな制度への移行を実現します。

 また、制度本体の見直しに先行して、七十五歳以上という年齢に着目した診療報酬の見直し、資格証明書は原則として交付しないこととすること、健診受診率の向上や市町村での人間ドックの再開を図ることなど、現行制度の問題点を一つ一つ改めてまいります。

 また、国民皆保険の基盤となる国民健康保険や協会けんぽは、昨今の不況の影響により財政状況がさらに深刻となるなど、財政運営の基盤強化が必要となっており、このための具体的な措置について年末にかけて検討してまいります。

 さらに、次期診療報酬改定については、医療崩壊を防ぐため、地域医療を守る医療機関等に対する評価の充実を着実に図ってまいります。

 なお、社会保険病院、厚生年金病院及び船員保険病院につきましては、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の存続期限後においても、引き続き地域における医療等の重要な担い手としての役割を果たさせるため、これらの病院の運営を担う独立行政法人地域医療機能推進機構を設立することとし、そのための法律案を提出したところでございます。

 高齢者の介護、福祉施策につきましては、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるよう、地域における介護基盤の整備、介護人材の確保と賃金の引き上げを図り、地域における介護サービスの向上に取り組んでまいります。

 年金につきましては、まずは公的年金制度に対する国民の信頼を回復することが何よりも急務でございます。消えた年金問題については、国家プロジェクトと位置づけ、平成二十二年、二十三年度の二年間に集中的に対策を実施してまいります。

 また、熟慮の末、内定者が既に決定していることもあり、予定どおり発足させることとした日本年金機構につきましては、年金記録問題に着実に取り組み、国民に信頼される組織となるよう、来年一月の設立に向け、あらゆる努力をしてまいります。

 あわせて、雇用の流動化など時代に合った、透明でわかりやすい年金制度とするため、平成二十五年度までに新たな年金制度の法案を提出するべく、具体的な制度設計に向けた検討を進めてまいります。

 援護行政につきましては、戦没者の遺骨収集や慰霊事業、戦傷病者、戦没者遺族等に対する支援、中国残留邦人に対する支援策をきめ細やかに実施してまいります。

 現下の雇用失業情勢は、九月の完全失業率が五・三%、有効求人倍率が〇・四三倍となっており、依然として厳しい状況にあると認識をしております。失業率の改善は生産の回復におくれる傾向にあることなどを考慮しても、雇用失業情勢は引き続き厳しい状況が続くことが懸念されております。

 このため、先般、政府全体で取りまとめられた緊急雇用対策に盛り込まれている貧困・困窮者や新卒者などの方々への支援に最優先で取り組み、一人でも多くの方が安心して暮らすことができるようにするとともに、介護分野等における雇用創造に積極的に取り組んでまいります。さらに、今後の雇用情勢によっては、政治主導により果断に新たな雇用対策を進めてまいります。

 求職者支援につきましては、雇用保険を受給できない方に対する職業訓練と生活保障は第二のセーフティーネットとして必要不可欠であり、現在の緊急人材育成・就職支援基金による取り組みを着実に実施しつつ、平成二十三年度からの恒久制度化に向けて実現を図ってまいります。

 また、雇用保険制度に関し、非正規労働者への適用拡大や国庫負担の四分の一への回復などの課題や、労働者派遣制度に関し、製造業務派遣や登録型派遣の今後のあり方等について、労働政策審議会において議論を進めてまいります。

 最低賃金につきましては、まじめに働いている人が生計を立てられるようにするため、労使関係者との調整を行いつつ、引き上げに向けた取り組みを進めてまいります。

 このほか、ワーク・ライフ・バランスと均等待遇について、有期労働契約のあり方も含め検討を進めていくとともに、過労死や過労自殺などを防ぎ、労働災害をなくすため、企業におけるメンタルヘルス対策の推進、長時間労働の抑制等に取り組んでまいります。

 国民生活の安全と安心を確保するため、さまざまな疾病に対する対策を講じることも重要です。

 まず、薬害肝炎の反省に立ち、安全対策の充実強化など医薬品等による健康被害の再発防止のための取り組みを進めるとともに、インターフェロン医療費助成の自己負担額引き下げやインターフェロン以外の治療に対する支援を初めとする肝炎総合対策の拡充について取り組んでまいります。

 さらに、革新的な医薬品、医療機器の創出のため、関係省庁との連携のもと、研究開発の促進、治験活性化などに総合的に取り組んでまいります。

 移植医療につきましては、さきの通常国会において、親族への優先提供の意思表示や小児からの臓器提供を可能とする臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律が成立したことを踏まえ、施行に向けた準備を着実に進めてまいります。

 また、がん患者の声を踏まえつつ、検診を受けやすい体制の整備のほか、がん医療に携わる従事者の養成を初めとするがん対策の拡充について、がん対策基本法の基本理念にのっとり、取り組みを進めるとともに、難病研究や難病患者の医療費の助成などについて引き続き取り組んでまいります。

 食品の安全性の確保につきましては、輸入食品の監視体制を強化するとともに、問題事案発生時には関係行政機関と連携しつつ迅速に対応するなど、国民の健康の保護を図るために全力を尽くしてまいります。

 このほか、自然災害やテロ、新興感染症などの健康危機に対しても、国民の生命や健康を守るため、万全を尽くしてまいります。

 以上、御説明申し上げましたが、厚生労働行政にはこのほかにも多くの課題が山積をしております。

 私としては、多くの国民から信頼を失った厚生労働行政について、関係者一丸となって業務の見直しや改善に取り組み、心から信頼される厚生労働行政へと立て直しを進めてまいる所存でございます。

 藤村委員長を初め委員の皆様方におかれましては、提出法案の速やかな成立を初め、一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

 以上でございます。(拍手)

藤村委員長 次に、細川厚生労働副大臣。

細川副大臣 おはようございます。

 このたび厚生労働副大臣を拝命いたしました細川律夫でございます。

 私の方は、専ら、労働、福祉を担当するということを大臣の方から指示を受けております。

 厚生労働行政につきましては、国民の皆さんお一人お一人が生きがいを持って働き、そして安心して暮らせる社会を構築するという大変大きな使命を持っております。今、雇用失業情勢は大変厳しい中ではありますけれども、お一人お一人が安心して働き、安心して生活ができる、そういう社会に向けてしっかり取り組んでまいりたいと思います。

 皆様方の御理解と御協力をいただきまして、長浜副大臣、そして山井、足立両政務官一緒になって長妻大臣を支えて、しっかり頑張っていきたい、このように考えております。

 どうぞ皆様方の御協力をよろしくお願いいたしまして、ごあいさつといたします。

 ありがとうございました。(拍手)

藤村委員長 次に、長浜厚生労働副大臣。

長浜副大臣 おはようございます。

 副大臣を拝命いたしました長浜博行でございます。

 私は、主に医療、年金、介護、こういった分野でお役に立てればと思っている次第でございます。

 立錐の余地もない状態の傍聴席の多くの皆様もいらっしゃるわけでございますが、きょうは十一月十一日、いい日、いい日ということで、介護の日ということであるようでございます。先ほど会館で舛添前大臣にもお会いをしましたが、これは前政権で決められた、介護の重要性、そして国民の多くの皆様とともに高齢化社会の中で介護の必要性を訴えられた、すばらしい政策ではないかなというふうに思っております。

 人が生まれてから、そして最後を全うするまで、多くの部分に関与するものが厚生労働行政だというふうに思っておりますので、藤村委員長を初め、内山、大村両筆頭理事の御指導、そして委員の皆様の御協力を得ながら、安心、安全に住み続けられる日本の社会福祉のことについて少しでも前進をさせていければと思っております。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

 ありがとうございます。(拍手)

藤村委員長 次に、山井厚生労働大臣政務官。

山井大臣政務官 このたび厚生労働大臣政務官を拝命いたしました山井和則でございます。

 この厚生労働委員会は、そして厚生労働行政というのは、国会の中、また政府の中でも最も国民の生活に近い、密接に関係する、そして一番期待も大きな分野であると思っております。

 ただいま長妻大臣から冒頭のごあいさつがございました。この中に多くの施策、多くの法案が含まれております。一つ一つの施策、待ち望んでいる方々がおられます。ぜひとも、この厚生労働委員会で真摯かつ建設的な議論が行われることを祈っております。この委員会での質疑の一つ一つに、多くの方々の人生、暮らし、命がかかっているというふうに思っております。

 厚生労働行政の中でも、不十分な点、間違った点ももしかすれば試行錯誤の中であるかもしれません。いい施策に関しては御支援を、また、間違った施策が万一あれば、厳しく御指導をいただければと思っております。

 長妻大臣を支えて、両副大臣、足立政務官と力を合わせて頑張ってまいります。どうかよろしくお願いをいたします。(拍手)

藤村委員長 次に、足立厚生労働大臣政務官。

足立大臣政務官 ごあいさつ申し上げます。

 このたび厚生労働大臣政務官を拝命いたしました足立信也でございます。

 ごあいさつのありました両副大臣、そして山井大臣政務官とともに長妻大臣を補佐して、最大限の努力を私はいたします。

 とりわけ医療の分野におきましては、この国の将来への閉塞感を打ち破るその一歩にしたい、安心を与えたい、そのように思っております。医療への取り組みが今必要なのではないかと私は感じます。

 中でも、新型インフルエンザ対策。先日、国連の対インフルエンザ対策の首席調整官、デビッド・ナバロさんが来日されました。日本の対インフルエンザに対する取り組み、とりわけ死亡率に関しては、先進国中最も低い状況で今来ている、これは現場の方々のたゆまぬ努力のおかげである、犠牲にも近い努力をされている、このことを高く評価されておりました。

 現場からの改革を掲げながら、安心感を与えられるよう誠心誠意努めてまいりたいと思います。どうかよろしくお願いします。(拍手)

藤村委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十時五十五分散会


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