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第3号 平成16年10月27日(水曜日)

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平成十六年十月二十七日(水曜日)

    午前十一時二分開議

 出席委員

   委員長 橘 康太郎君

   理事 衛藤征士郎君 理事 萩山 教嚴君

   理事 望月 義夫君 理事 山口 泰明君

   理事 阿久津幸彦君 理事 金田 誠一君

   理事 土肥 隆一君 理事 赤羽 一嘉君

      岩崎 忠夫君    江崎 鐵磨君

      河本 三郎君    櫻田 義孝君

      菅原 一秀君    田中 英夫君

      高木  毅君    武田 良太君

      津島 恭一君    寺田  稔君

      中野 正志君    葉梨 康弘君

      林  幹雄君    古川 禎久君

      保坂  武君    松野 博一君

      宮下 一郎君    森田  一君

      下条 みつ君    高木 義明君

      玉置 一弥君    樽井 良和君

      中川  治君    長安  豊君

      伴野  豊君    平岡 秀夫君

      本多 平直君    三日月大造君

      室井 邦彦君    和田 隆志君

      若井 康彦君    若泉 征三君

      佐藤 茂樹君    谷口 隆義君

      穀田 恵二君

    …………………………………

   国土交通大臣       北側 一雄君

   国土交通副大臣      岩井 國臣君

   国土交通副大臣      蓮実  進君

   国土交通大臣政務官    中野 正志君

   国土交通大臣政務官    岩崎 忠夫君

   国土交通大臣政務官    伊達 忠一君

   政府参考人

   (国土交通省河川局長)  清治 真人君

   国土交通委員会専門員   亀井 為幸君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月二十七日

 辞任         補欠選任

  江藤  拓君     宮下 一郎君

  木村 隆秀君     津島 恭一君

  二階 俊博君     田中 英夫君

  菅  直人君     平岡 秀夫君

  松崎 哲久君     本多 平直君

同日

 辞任         補欠選任

  田中 英夫君     二階 俊博君

  津島 恭一君     木村 隆秀君

  宮下 一郎君     江藤  拓君

  平岡 秀夫君     菅  直人君

  本多 平直君     松崎 哲久君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 委員派遣承認申請に関する件

 政府参考人出頭要求に関する件

 国土交通行政の基本施策に関する件


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     ――――◇―――――

橘委員長 これより会議を開きます。

 国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。

 この際、お諮りいたします。

 本件調査のため、本日、政府参考人として国土交通省河川局長清治真人君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橘委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

橘委員長 平成十六年台風二十三号及び平成十六年新潟県中越地震について政府より報告を求めます。国土交通省河川局長清治真人君。

清治政府参考人 河川局長でございます。

 このたびの新潟県中越地震並びにその前に発生いたしました台風二十三号の被災状況につきまして御報告をさせていただきます。

 なお、今から二十五分前でございますが、十時四十分に大きい余震がございまして、新潟県の中越で震度六弱でございます。震度六以上の規模の地震がこれで五回目ということになりまして、ただいま官邸の方に緊急参集がかかっている状況にございます。

 昨日降っておりました雨のこともありますし、さらに二次災害等が懸念されるところでありますが、これから情報収集に当たりたいと思います。

 それでは、お手元に二つのとじた資料があろうかと思います。それから、お話をしていくときに参照していただくために地図を用意してございますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。

 それでは、地震の方から先に御説明申し上げます。

 資料の一ページ目をお開きいただきたいと存じます。

 今回の地震は、狭い範囲に震源地が集中しておりまして、岩盤の中での逆断層による地震ということでございまして、深度が非常に浅いということが特徴でございます。

 第一回目の本震でございますが、二十三日十七時五十六分でございます。震度六強を小千谷で観測しております。右側の方に震度五弱以上を観測した地震の経過を載せてございますが、この中で、赤で塗ってございますところが震度六強でございます。一日の間に、十七時五十六分から十八時三十四分までの間に三回発生してございます。それから、震度六弱が二十三日の十九時四十五分、そして、先ほどの震度六弱が発生しているということでございます。

 十月二十六日の十六時現在での被害状況を左の方に書いてございますが、死者二十七名、行方不明者三名となっておりまして、現在避難を続けていらっしゃる方々が十万人を超えているという状況にございます。

 右側に地震の回数の経緯を書いてございます。余震はまだ続いておりますが、かなり減ってきているという状況でありますが、まだ一週間くらいは注意が必要という中での震度六弱の余震が発生したということでございます。

 次の二ページ目を見ていただきたいと思います。

 ライフラインの重要な要素でございます道路でありますが、国道並びに高速道路でかなり大きい被災がございまして、ここで示してございますのは、現在、余震が発生いたしましたのでまた状況は変わっているかと思いますが、高速道路につきましては、北陸自動車道につきまして、昨晩、一般車に対しても交通を開放したところでございます。それから、関越自動車道並びに国道十七号、国道八号等の幹線道路につきましても、緊急車両の輸送のための通行を確保しているところでございます。

 左側に写真が三枚ございますが、この中段の写真が、地図でいきますと八番の地点でございます。川口町の天納地先というところでありまして、これが国道十七号のほとんど全幅にわたりまして大きく崩落しております。この下に、見にくうございますが、鉄道が見えると思います。これが上越線でございまして、線路が宙づりになっているという状況で、復旧のめどが立っていないわけでありますが、国道十七号の方は、ここで白い線が二本入っていると思いますが、山側の方に道路を振りまして通行を確保したということでございます。

 その下の和南津トンネルというのがございますが、地図で九番の地点でございます。これが現在緊急復旧の工事を進めておりますが、県道を迂回することによって緊急通路を確保しているわけでございます。

 次に、三ページ目でございますが、今申し上げましたことのほかに、丸の二つ目でございますが、救援物資等を運搬する車両についての通行料金を徴収しないような措置を講じてございます。

 それから次に、四ページ目の鉄道関係でございます。

 新幹線につきましては、開業以来の脱線が発生しておりまして、現在、車両を搬出する作業にかかっております。一部脱線している車両につきましては、クレーンでつって撤去するという準備を進めているところでございます。

 それから、左側の表の中に在来線も含めて書いてございますが、右の地図の中に色をつけて路線を示してございます。これは、表の中の「運転中止区間」という色と一致しているわけでございますが、これらの線が現在運転中止となっている状況にございます。

 それから、新幹線の橋脚等にも被害が発生しておりまして、トンネル内の崩壊等とあわせて復旧のめどが現在立っていない状況にありますが、一日でも早く開業にこぎつけたいという状況にございます。

 それから、五ページ目でございますが、河川管理施設の被害でございます。

 この地図の中に震度六強を観測いたしました震源地を三つ落としてございますが、これの周辺で多数の河川管理施設の被災を見ております。右の表にございますが、直轄管理しております施設で百四十一、県が管理しているものについては六十一。これらにつきましても、今後の出水等に備えるために緊急の復旧を進めているところでございます。

 次の六ページ目、これが、信濃川の本川の堤防が大きく被災したところでございます。

 堤防延長百五十メーターにわたりまして堤防断面の半分ぐらいが崩壊しているということでありますが、これにつきましては、二十四日の未明からかかりまして、十月二十五日の二十四時に完成を見ておりまして、現在は、写真の右下にありますような状況で、緊急復旧を完了している状況にございます。

 それから、七ページ目でございますが、施設の被害がありまして、妙見堰という大きい堰がございますが、長岡市の妙見地先でございます。左の下の地図は小千谷市と書いてございますが、修正願いたいと思います。

 これは長岡市の上水道を確保しなければならない堰でございまして、現在、右にありますように、移動ポンプ車等を持ち込みまして水を供給している状況にございます。この真ん中の、妙見堰の管理棟が被災している状況にありまして、この中で操作をするわけでありますが、この建物自体が倒壊するおそれがあるということでございまして、職員が入れない状況になっております。現在、堰は全部開いておりまして、洪水等に対しては支障がないような措置を講じてございます。

 それから、八ページ以降は土砂災害でございます。

 多数発生してございますが、主なものとしまして、九ページ目に、長岡市の濁沢での土砂害でございますが、これは地図では二番の地点でございます。ここで死者二名が発生しているわけでございます。

 それから、十ページ目でございますが、これは地図では三番の地点の少し下のところになります。浦柄というところでございますが、朝日川という川が信濃川に合流する地点で大きい地すべりがございまして、県道がふさがっております。

 下の小さい写真を見ていただきますと、上越線のトンネルがここに二つ通っているわけでありますが、ここが、きょうもテレビで流れておりましたが、車が一台巻き込まれておりまして、女性の方とお子様が二人、車ごと行方不明になっている場所であります。現在、救出活動に入っているわけでありますが、二次災害の危険性がありますので、国土交通省の専門家もけさ地元に入りまして、この救出活動の技術的支援をするということで現在対応を進めているところであります。

 十一ページ目は、山古志村。村民全員に避難指示が出まして、自衛隊等の救出によりまして長岡市に今村民が移っておりますが、これは、山古志村の地域がたくさんの地すべり、土砂の崩壊等によりまして裸地になっているという状況でございます。二次災害等、今後非常に懸念されるわけでございます。

 十二ページ目が、山古志村の油夫というところであります。地図では六番の地点になります。

 それから、十三ページ目でございますが、地すべり等によりまして土砂が谷合いの川をふさいでしまって天然のダム状になっておりまして、そこに水がたまって浸水被害、あるいは、この天然ダムの決壊によりまして下流に大きい被害をもたらすおそれのありそうな主なところを三カ所お示ししてございますが、これらにつきましても緊急な対応が必要ということでございます。

 なお、これに関係します浸水の危険性のあるところ、あるいは下流で二次災害が起こるおそれのあるところの住家の方々には避難指示を出しまして、避難をしていただいているという状況にございます。

 十四ページ目には、海上保安庁が今回救援物資の輸送あるいは被災民の輸送等を行った実績を載せさせていただいております。

 次に、引き続きまして、台風二十三号の概況を御説明申し上げたいと思います。

 地図はもう一枚の方をごらんいただきたいと存じますが、京都府と兵庫県の両方にまたがりまして、由良川とそれから円山川について御説明申し上げたいと思います。

 一ページ目でございますが、ことし十六年度の豪雨災害を概観する資料を載せてございます。台風が史上最多の十個上陸したということでありますが、今までの記録は六個でございますが、それを大幅に上回っております。

 左側に台風の経路、それから梅雨前線あるいは台風ごとの被害、主なものを集計で載せてございます。右側にそれを見ていただきやすいようにグラフにしたものでございますが、今回の台風二十三号は、亡くなられた方、そして行方不明者が、ことしの中で飛び抜けて多かったということが特徴でございます。それから、下には豪雨災害の浸水戸数でありますが、これにつきましても、ことしの一連の災害の中で一番大きい被害を受けたわけでございます。

 二ページ目でございますが、今回の二十三号台風の被害でございます。左の上に書いてございますが、死者八十二名、行方不明者八名、床上浸水が約二万棟、それから床下浸水が約三万七千棟というような被災でございました。右側に県別の被害状況を載せてございます。

 それから、三ページ目でございます。ここには、一級水系が百九ございますが、その中で、この台風二十三号で計画高水位を上回った七水系九河川ございますが、それを赤で示してございます。その中の円山川、由良川について御報告をさせていただきたいと存じます。

 四ページ目が円山川の図でございますが、豊岡市、出石町等で大きな被害が発生してございますが、この中で、濃い青で塗ってある部分が堤防の破堤によりまして大きく浸水した地域を示してございます。

 円山川本川の河口から十三・二キロ付近でございますが、豊岡市の中心街の対岸になります。ここで堤防が破堤しておりまして、広い範囲が浸水しております。この地域一帯は大変地盤が低いところでございまして、地盤高が標高で二メーターから三メーターというような大変低いところでございまして、常時、内水排除等の対策が必要な地区でございます。

 それから、この円山川というところの上流側に出石川という支川が入っておりますが、これも直轄の管理区間でございますが、この円山川との合流点から上流に五・四キロ地点の左岸で破堤をしておりまして、大きく浸水しております。

 この破堤地点が集落があったということで、ここで家屋が流される、全壊するというような悲惨な状況になったわけでございますが、いずれも、この外水はんらんにつきましては、二日あるいは三日ぐらいの間に浸水状況が改善されてきているということでございます。

 面積につきましては、破堤による浸水面積が十五・八平方キロという広大な面積でございます。

 一方、円山川の左岸等について薄い水色で塗ってございますが、これらが、地盤が低くて、内水を本川の方にはかなければならないわけでありますが、本川の水位が上がったことによって、排水のためのポンプがございますが、これを停止せざるを得なかったということで浸水をしているエリア、一部には川からの越水によって水がついているところもあります。

 それから、豊岡の下流の城崎町にかけては、河川の水位が上がったことによりましてはんらんを見ているところがずっとありますので、ほぼ全域にわたって浸水したという状況にあるわけでございます。

 五ページ目には雨の状況を示してございます。

 今般の円山川の流域平均雨量は二百八十六ミリ、由良川が二百七十五ミリ、時間雨量は、それぞれ、豊岡の観測所で最大の時間雨量が四十五ミリ、由良川の福知山で三十七ミリということでありますので、一時間の雨量としてはそう大きいものではありませんでしたが、一日ぐらいの間にかなり集中した雨が降って、大きい出水となったわけでございます。

 六ページ目でございますが、先ほどの、堤防の破堤した箇所に関係する近くの水位観測所の水位データを載せてございます。

 立野という円山川の本川の地点におきましては計画高水位を十三センチ超過している、それから、出石川の弘原という水位観測所で九センチオーバーしているということでございますが、円山川の堤防につきましては完成堤を見る段階に至っておりません。基本的には計画高水位までの高さを確保しているのがようやくといった状態でございまして、今後、堤防のかさ上げ、強化等に取り組んでいくわけでございますが、地盤の悪いところでございますので、ゆっくり盛っていかなければ、一遍には盛れないというような実情もありまして、今後、技術的な面でも検討が必要と思っております。

 それから、七ページ目に、その破堤地点の状況の写真を航空写真と地上写真でお示ししてございます。

 八ページ目は復旧の工法についてお示ししたものでございますが、この本川の堤防につきましては、十月二十六日の十一時二十分に復旧を完了してございます。

 それから、次の九ページ目でございますが、出石川につきましても、二十五日の早朝に仮復旧を完了してございます。

 それから、十ページ目でございますが、由良川の状況でございます。

 由良川は、福知山盆地から舞鶴にかけまして、山間狭窄部といいますか、非常に狭いところを流れておりますので、この間については、堤防の整備という形ではなかなか対応できないというところでございまして、治水対策としては、輪中堤をつくるとか、それから、集落だけを地上げして対応するというような区間になっているわけでございます。

 国道百七十五号がこの川沿いに走っておりますが、舞鶴市内でございます、赤く場所を示してございますが、河口から十キロぐらいのところでバスが立ち往生して、バスの上に三十七名の方が避難して救出を待ったということがテレビ等で報じられていた場所でございます。

 十一ページ目にその状況を示してございますが、このような状況になっておりまして、下の写真にドライブインと書いてあるところがありますが、ここに現在そのバスが移されておりますけれども、一連の水がついた区間でバス、トラック等が同様な状況で救出を待ったということでございます。一名の犠牲者が出たというふうに聞いておりますが、ほぼ全員無事に救出されたということであります。

 それから、十二ページ目でございますが、土砂害につきましてまとめてございます。十三ページ以降にそれぞれ載せてございますが、これは円山川、由良川とは別でございまして、十三ページ目は岡山県の玉野市の状況でありますが、ここで五名の死者が出ております。

 それから、十四ページ目でありますが、京都の宮津市の土砂害の状況、ここでは二名の方がお亡くなりになっております。

 それから、十五ページ目に、海岸でございますが、室戸市の菜生海岸というところで高潮の堤防がございます。これが、今まで日本で観測した、我が国で観測した波の中で一番大きい波を観測したというような大きい高波によりまして破壊しまして、この背後にありました市営住宅でございますが、十三戸の家屋のうち市営住宅十一戸が被災しておりまして、ここで三名の方がお亡くなりになったということでございます。

 参考までに波高を書いてございますが、今まで一番大きかった波高が、室津という観測所で九メーター四十五でありましたが、今回は十三メーター五十五という非常に大きい波を観測しているわけでございます。

 十六ページ目に、海難も幾つかございましたが、その中で、報道がなされておりました海王丸の座礁、それからロシア船籍の客船の被害、そういうものに対して載せさせていただいております。

 概況、以上でございます。

橘委員長 以上で政府の報告は終わりました。

     ――――◇―――――

橘委員長 この際、委員派遣承認申請に関する件についてお諮りいたします。

 国土交通行政に関する実情調査のため、沖縄県に委員を派遣いたしたいと存じます。

 つきましては、議長に対し、委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橘委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 なお、派遣委員の人選、派遣期間等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

橘委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十一時二十九分散会


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