日本放送協会平成24年度財産目録、貸借対照表、損益計算書、資本等変動計算書及びキャッシュ・フロー計算書の概要

　本件は、日本放送協会の平成24年度決算であって、放送法第74条第３項の規定に基づき、会計検査院の検査を経て国会に提出されたもので、その主な内容は次のとおりである。

１　財産目録及び貸借対照表

　　協会全体では、資産総額9,228億4,777万７千円、負債総額3,220億7,263万９千円、純資産総額6,007億7,513万７千円である。

なお、各勘定の状況は次のとおりである。

一般勘定は、資産総額9,300億8,650万２千円、負債総額3,214億322万９千円、純資産総額6,086億8,327万３千円である。

　　番組アーカイブ業務勘定は、資産総額２億4,925万６千円、負債総額81億5,739万１千円、純資産総額△79億813万５千円である。

　　受託業務等勘定は、資産総額5,315万２千円、負債総額5,315万２千円である。

２　損益計算書

協会全体では、経常事業収入6,604億4,723万８千円、経常事業支出6,494億423万８千円、経常事業収支差金110億4,299万９千円である。この経常事業収支差金に経常事業外収支差金等を加え又は差し引いた当期事業収支差金は184億2,235万５千円である。

なお、各勘定の状況は次のとおりである。

一般勘定は、経常事業収入6,591億3,002万９千円、経常事業支出6,469億4,280万１千円、経常事業収支差金121億8,722万８千円である。この経常事業収支差金に経常事業外収支差金等を加え又は差し引いた当期事業収支差金は195億6,348万円であり、これは事業収支剰余金となり、全額を翌年度以降の財政安定のための財源として繰り越している。

　　番組アーカイブ業務勘定は、経常事業収入13億5,512万３千円、経常事業支出24億9,935万１千円、経常事業収支差金△11億4,422万８千円である。この経常事業収支差金に経常事業外収支差金を加えた経常収支差金と同額の当期事業収支差金は△11億4,112万４千円であり、これを欠損金として繰り越している。

　　受託業務等勘定は、経常事業収入13億8,191万８千円、経常事業支出11億5,844万１千円、経常事業収支差金２億2,347万７千円である。当期事業収支差金は、この経常事業収支差金と同額であり、これを一般勘定へ繰り入れている。

３　キャッシュ・フロー計算書

　　事業活動によるキャッシュ・フローは940億3,154万３千円、投資活動によるキャッシュ・フローは△1,238億2,371万４千円、財務活動によるキャッシュ・フローは△５億9,357万９千円である。現金及び現金同等物の年度末残高は、303億8,575万円減少し、1,264億139万８千円である。