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昭和二十五年十二月一日提出
質問第一四七号

 警察予備隊員の解雇に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十五年十二月一日

提出者  (注)田甚太(注)

          衆議院議長 (注)原喜重(注) 殿




警察予備隊員の解雇に関する質問主意書


一 警察予備隊では、最近盛んにかく首をしているが、かく首の理由は何か、明示されたい。
二 かく首されたものは総計何人か。
三 聞くところによると、発病を理由としているそうだが、入隊後の発病であるのか。病名は何か。入隊当時に嚴格なる思想検査、身体検査をやつたのか。やつたとすればその結果はどうであつたのか。やらないとすれば、検査をやらなくても採用できるような規定があるのか。又、検査をやらずに急に人を集めねばならない理由があつたのか。
四 いずれにしても採用しておいて、今頃になつて病気という理由で首を切るようでは入隊後、一体どのような給食をしていたのか。どのようにむごい取扱いをしていたか。(訓練、時間、種目等)
五 今後発病を理由に相当数の被かく首者が出るか。出るとすれば何人位か。その補充に対する政府の対策如何。
六 米国人教官が一切の訓練に当つているそうだが、米国人による日本人の戰闘訓練類似のような(戰争を放棄した憲法をもつ平和国家の日本人が)ばかげた訓練を今後いつまで何百万人が受けねばならないのか。
  このようなことはだれが計画し、だれが実施に当つているか。政府は政府がやつているというであろうが、今回の被解雇者が、解雇の異議申立をしたとき、当事者は返答に因り、外人教官さえも、私では何ともできぬといつたというではないか。これは現実の事実であつて、戰争に狂奔する夢の国のいくさ物語の一節ではないのだ。
七 右の被解雇者に対する処置はどうしたのか。

 右質問する。





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