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昭和二十五年十二月十日提出質問第七号
国連に対する日本国政府の認識に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年十二月十日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
国連に対する日本国政府の認識に関する質問主意書
吉田総理とその一党は、二こと目には「国連協力、々々々々」と口走るが、国連では、米・ソの対立はなはだしく、総会での深刻な対立をそのまま反映し、安全保障理事会中心が総会中心主義に移行しようとしている。米・ソ二大陣営の分裂抗争はますます加重され、二つの世界が武裝対立的な傾向を濃くし、解決点を見出すにも相当困難であると報ぜられている。日本国政府は、米・ソの対立をどのように理解し、国連の今後についてもまたどのような見透しをつけているのか。日本の国連協力とは向米一辺倒のことか。
特に、国連内、西欧側にも米英間にかなりの対立があるのではないか。米英間の意見不一致の点は何々だと思うか。
右質問する。