質問本文情報
昭和二十五年十二月二十二日提出質問第五七号
九十九里浜沿岸漁民の損失補償に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年十二月二十二日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
九十九里浜沿岸漁民の損失補償に関する質問主意書
第九回国会において「連合国関係損失補償に必要な経費」として一億二千五百万円の予算が計上されているが、次の諸点について、政府の所信を承りたい。
二 この損失補償費の分配について、当適でないものがある。千葉県下では、舟子に四割、網元に六割というごとく、舟子に不利な分配をするといわれており、さらに舟子は、補償金を借金の担保にしているが、舟子の補償金は一括して網元から支拂われるので、網元で差引かれてしまうといわれている。また加工業者には割当がないと聞いているが、これでは補償金は、ただ網元を助けるのみであり、舟子、加工業者はまつたく救われないではないか。この分配の実情及び分配にたいする政府の監督がどのようになされているか。
三 補償金の分配をめぐつて不正事実があるやに伝えられているが。この真僞如何。
右質問する。