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昭和三十年十二月十日提出
質問第二号

 軍事基地に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和三十年十二月十日

提出者  西村力弥

          衆議院議長 (注)谷秀次 殿




軍事基地に関する質問主意書


 米駐留軍基地及び自衛隊演習場等の新設拡張に対する関係者の反対は日本人同志が血を流す抗争にまで発展し、国民の関心と憤激はまことに大きい。
 日本国憲法を擁護する義務を負う政府は非武装のもと日本の独立を築き、世界の平和に寄与することを最高の使命とすべきものと思う。よつて次の点について質問する。

          記

一 世界は緊張緩和平和への方向をたどつているにもかかわらず、なぜわが国においてのみ米軍基地及び自衛隊演習場の新設拡張をするのか。
二 現在日本各地に行われている基地反対運動を正しいと認めるか。
三 基地新設拡張をただちに中止する意志はあるか。
四 自衛隊の演習場の増設の計画はあるか、その具体的内容いかん。
五 基地の地元関係者の過半数が反対した場合には、その計画を中止する意志はないか。
六 基地の土地物件の収用に当つて、反対派と条件派に差別評価を行うがごとき風聞をきくが、このような意志があるか。

 右質問する。





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