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平成元年十一月二十日提出質問第九号
即位禮及大嘗祭についての質問主意書
右の質問主意書を提出する。
平成元年十一月二十日
提出者 滝沢幸助
衆議院議長 田村 元 殿
即位禮及大嘗祭についての質問主意書
本年一月七日先帝崩御以來二月二十四日御大喪終了までの一連の祭事が或いは國家行事とし或いは皇室行事とするなど二分して齋行されたことは甚だ不明の謗りを免れないものであり、我國悠遠の歴史を汚すものであったとの反省に立ち、明年秋に行はるべき即位禮と大嘗祭こそは總てこれ國家行事として一貫してなさるべしとの主張を以って以下質問する。
一 即位禮・大嘗祭はともに國家行事として行はれることが、歴史上からも憲法上からも正しい。皇室典範にいふ即位禮とは踐祚より大嘗祭に至る數多い行事を一貫する總稱であり、然も大嘗祭こそは、歴史に鑑み即位諸儀禮中最も重要な式典であるからである。見解如何。
二 即位禮・大嘗祭はそれぞれ、何月何日、何處にて行はるるや。
三 悠紀田・主基田は點定されるか、その選ばるる方法。またこれは公表されるか否か。拔穗・檢校のことは如何。
四 大嘗宮(悠紀殿・主基殿)造營の計畫を問ふ。
五 大禮使を置かるるや、置くについては其の數何人なるや。
六 御大典一連の費用は幾何か。その豫算項目を示せ。
七 大嘗祭を中核とする御大典は、單なる皇室祭ではなく、國家國民の大祭であるゆゑ、全國民擧って奉祝することが望ましいと考へるが政府の見解如何。
また政府はそれがための施策を考へる用意ありや如何に。
右質問する。