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平成三年五月一日提出
質問第一二号

 西表群発地震並びに沖縄周辺の地震対策に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  平成三年五月一日

提出者  玉城栄一

          衆議院議長 櫻内義雄 殿




西表群発地震並びに沖縄周辺の地震対策に関する質問主意書


 去る一月二十三日に西表島で発生した地震は、その後も勢いは衰えることなく、現在まで続いている。
 この地震に関連して、西表群発地震の危険性、八重山群島民及び琉球列島の安全確保の観点から、我が党の調査結果をもとに、以下の点について、政府の答弁を求めるものである。

一 当面する西表群発地震の安全確保対策について
 1 西表島測候所の職員は現在、三人であるが、地震発生以降その勤務は、特に午後五時以降、三人で徹夜体制をとっている。同住民の安全を図り、安心感を持たせるためには、同測候所の職員を常時四人とする体制を確保する必要がある。
   また、電話が一台しかなく、緊急の際には複数で多角的連絡手段が必要であるが、これらにどう対処するのか。
 2 西表島群発地震の現状からみて、西表島と波照間島には、地震観測機器を常設する必要があるが、いかに対処するか。
 3 西表島の岩盤は砂れき質でもろいので、連続地震で崩壊した道路や擁壁の修理は急務である。
   また、予防のための早期の点検と対策が望まれるが、これらにどう対処するのか。
 4 難聴地域住民への緊急通報用ラジオのアンテナ・タワーの設置が必要であるが、どうか。
 5 連続地震に対する観測は陸地に重点がおかれているが、地形上宮古島その他の地震活動と連動しているとみられるので、海底観測も必要であると考えられるが、その対策はどうなっているのか。
 6 夜間の災害を想定し、携帯用発電機・携帯用外灯の備えは必要であると思われるが、これらにどう取り組んで行くのか。
二 沖縄周辺の地震対策について
 1 沖縄周辺は、二百二十年前に世界最大とされる「明和の大地震」の大惨事に遭遇し、その後も大小の地震が発生し、多くの犠牲者をだした。今世紀にはいってからも、「マグニチュード七・〇」以上の地震が十九回以上も発生している。現在もなお、西表島群発地震が不気味に続いている。このような地震地域にもかかわらず「地震防災対策強化地域」に指定されていないが、早急に、この地域指定を求めるものであるが、どうか。
 2 沖縄周辺にある「地震観測装置」は超過疎の状態におかれている。密度の高い地震予知観測網の早急な設置が必要と思われるが、どうか。
 3 群発地震が現実に起きているなか、各省庁と直結したシステムを持つ「地震予知観測センター」の設置が必要である。
   また、沖縄の地震は海洋調査研究が必要であり、そのため、「海洋観測調査船」の就航とその母港建設が必要であるが、この二点についてどう対処するのか。
 4 地震に対しては事前の対策が必要であり、通信・情報提供・緊急避難船・消防施設・避難路や避難地の設定などの総合的な対策の充実が強く求められるが、この地震対策事業をいかに推進するのか。

 右質問する。





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