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平成四年二月二十日提出
質問第四号

動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における回収ウラン転換実用化試験等に関する質問主意書

提出者  谷村啓介




動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における回収ウラン転換実用化試験等に関する質問主意書


 動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所における新年度(平成四年度)予算による回収ウラン転換実用化試験は、その科学的性格からして、在来の「保全協定」の枠を超えるものと考えられる。従って放射能等による生活環境の汚染・破壊に危惧の念を抱く周辺住民=岡山県民は、様々な機会を通じてこの試験の具体的内容について、責任ある説明を求め、関係資料の提出を要求するなど、事業の安全性の確認を得ようと努力してきた。しかるに同事業所並びに関係官公庁は、ことごとく試験内容を秘匿するかの如く、適正な回答を拒みつづけて現在にいたり、周辺住民の危機感をいっそうミらせている。よってこの際、当該試験の全容に関して適正な説明をなすことは、地域住民の不安をなくし、生活環境の安全を保障する上に緊急を要するものと考える。
 従って次の事項について質問する。

一 現行の環境保全協定は、「天然ウラン系」を前提としたもので、管理目標値にもプルトニウム等の人工放射能は含まれない。また、協定に津山圏域十五市町村を代表し、立会人として署名した津山市長は「…パイロットプラント、原型プラントで取り扱うのは核分裂以前の自然の状態のウラン…」と、当時の市議会で明言している事実からも、新計画に基づく回収ウラン転換実用化試験は、青森県ですでに「再処理工場の一部」といわれる事実にまつまでもなく、環境保全協定の改訂・見直しを必要とするものと考えるが、どうか。
  仮に、その必要なしとされるならば、それを裏づけるに十分な説明を求める。
二 今後、人形峠事業所への再処理回収ウランの搬入計画(年次、月別数量)を明示し、また保管と搬出計画(年次、月別数量)、加工、使用計画を説明されたい。
三 これまで再処理ウランの転換に使用したCTF ― IIの機器のうち、解体した廃棄物及び含有核種の放射線量、線量別数量、保管場所、処分計画等を明示されたい。
四 同じく再濃縮を行ったウラン濃縮パイロットプラントのカスケード等の機器についても、三と同様の説明を求める。
五 今後、再濃縮が計画されているウラン濃縮原型プラントの処理、解体年次と前記三、四と同様の事項につき、予定を明示されたい。
六 回収ウランの実用化試験の実施にともなうモニタリングポストの増設、測定項目及び監視核種の追加予定ありや。また、モニタリングポストにかかわる指針類はどのようなものか、詳細に説明されたい。
七 動力炉・核燃料開発事業団が実施している人形峠事業所及びその周辺における大気中のラドン濃度測定結果について、年次(月)別、測定点別測定値を明示されたい。また、旧人形峠鉱山における一九五八年一〇月以前の坑道の作業環境、特に、坑道内のラドン濃度測定結果を明示されたい。
八 動力炉・核燃料開発事業団人形峠事業所当局は、一九九一年一一月、ウラン濃縮原型プラントの運転終了を平成十年度とする旨を明らかにしているが、それ以後の同所施設並びに広大な敷地について、如何なる活用計画ありや。
九 高レベル放射性廃棄物の処理、処分計画についての、原子力委員会(廃棄物対策専門委員会)及び高レベル放射性廃棄物対策総合計画委員会、高レベル廃棄物対策推進協議会等の審議内容・経過を明らかにされたい。

 右質問する。



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