答弁本文情報
昭和二十四年五月十四日答弁第一九号
(質問の 一九)
衆甲第三一号
昭和二十四年五月十四日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出引揚問題に関する質問に対する別紙答弁書を送付する。
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出引揚問題に関する質問に対する答弁書
一、ソヴイエト側より引揚再開の通告及びこれが実施のための配船要求が未だないからである。
一、わが方にはないと日本政府は考えている。
一、引揚促進方総司令部を通じソ側に懇請を続けて行く心算である。
一、ソ連内のふ虜の情報については、総司令部を通じソ連政府に要請しているが、未だなんら回答がない。
なお、國内においては、政府は引揚者及び留守家族等よりの申告により個人的消息の蒐集に努めている。
なお、中共地区よりの引揚は、彼の地の情勢上目下実行困難の状況である。
右答弁する。