答弁本文情報
昭和二十五年七月三十一日受領答弁第五八号
(質問の 五八)
内閣衆質第五四号
昭和二十五年七月三十一日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出麦類の生産増強に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出麦類の生産増強に関する質問に対する答弁書
一 昭和九年より一一年に至る三箇年平均麦作面積は、三麦合計一、四三九、八二〇町歩である。
二 戰前昭和九年より一一年までの三麦平均反收は、一石五斗五升程度であり、戰後に比べ高い反收を示しているが、戰後も逐年反收は増加し、昭和二十四年においては三麦平均反收は一石三斗三升を示している。
戰後の麦類の生産低下は肥料、農薬等の生産資材の不足、種子更新の不徹底並びに戰時中からの略奪農業による地力の低下等がその原因と考えられる。
戰後肥料農薬についてはその生産は逐年増加し、現在においては戰前程度の生産を確保している。
麦類増産については、農業技術の普及徹底増産意慾の増進、生産資材の確保に努力して極力生産の増加を期し、試験研究機関の整備拡充、改良普及員の増置、病害防除施設等に経費を計上して実施中であるが、更に国内の自給度をたかめるため昭和二十六年度予算編成に当り、目下その対策について考究中である。
右答弁する。