答弁本文情報
昭和二十八年六月十六日受領答弁第一二号
(質問の 一二)
内閣衆質第九号
昭和二十八年六月十六日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
衆議院議員天野公義君提出北千住駅改築に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員天野公義君提出北千住駅改築に関する質問に対する答弁書
日本国有鉄道の駅舎は、戦時中及び戦後を通じての保守不充分に起因して老朽のものがはなはだ多いのであるが、ばく大な戦災建物の復旧に全力を注いできた関係上、古い駅舎の改築は遅れがちとなつている。戦災建物の復旧は一応営業に支障のない程度に復旧したので昨年度から老朽建物の復旧充実に努力をしているが財源の関係でいまだ戦前の水準に達するには程遠い状況である。
北千住駅については、混雑緩和のため国鉄と東武鉄道とのホームを結ぶ跨線橋を計画して本年度実施いたしたい考えである。又踏切道についても極力交通の便を図る施設を実施したい考えであるが他に同様な状態のものが数多くあり国有鉄道の費用で実施することは目下のところ財源の関係で困難かと思われるが研究いたしたい。
右答弁する。