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答弁本文情報

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昭和三十年七月一日受領
答弁第一八号
(質問の 一八)

  内閣衆質第一八号
    昭和三十年七月一日
内閣総理大臣 鳩山一(注)

         衆議院議長 (注)谷秀次 殿

衆議院議員並木芳雄君提出国鉄サービス改善に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員並木芳雄君提出国鉄サービス改善に関する質問に対する答弁書



一 青梅線について

(1) 青梅線拝島以西の複線化については現在のところ計画はない。
(2) 立川駅における青梅線と中央線との直通運転は、平面交叉になつているばかりでなく、車両、要員等の増加も伴うため、直通運転の増加は非常に困難である。
    現在、ラツシユ時に青梅から直通電車一本を出すために、早朝(五時十三分)青梅線に電車を送り込んでいる状態で、現行設備ではこれ以上直通電車を増加することはできない。ラツシユ時以外でも、非常に危険な入換作業が伴い、かつ、設備改良にはばく大な工費を要するので目下のところ直通電車を増加する計画はない。
(3) 拝島駅の地下道については早急工事着手の見通しはない。
(4) 目下のところ増発の計画はない。

二 五日市線について

(1) 現在混雑時は蒸気列車を運転し、上り五本下り四本を立川直通としている。
    混雑時以外は五日市 ― 拝島間に気動車を運転しているが、旅客も比較的少く、直通運転のためには気動車の増備と要員増加が伴うので、目下のところ直通列車を増加する計画はない。
(2) 旅客列車の運転回数については、なるべく多く増発して旅客の要望にこたえたいが、車両の増備と要員の増加等が伴うので、目下の国鉄の諸情勢では輸送の安全確保上必要な線区の増発を図る程度の状態で、この線区の増発については計画していない。
(3) 目下のところ計画はない。

三 八高線について

 八高線のサービス改善については今後とも予算の許す限りに於て向上させてゆきたいがさし当り貨物についても本年度二個列車を増発した。

四 南武線について

(1) ラツシユ時は非常に混雑しているが、これが根本的改善にはばく大な工費を要するので、取りあえず本年度に新車を投入して二両編成を三両編成とするの外混雑時の運転時隔の短縮を計画している。
(2) 南武線分倍河原、谷保間は駅間距離も比較的短く、(二・八キロ)又国鉄の要員、予算等の現状からみてさし当り設置困難であり、目下のところ設置の計画はない。

五 横浜線について

(1) 横浜線の複線計画としては中央線対東海道、東北、常磐線貨物の受授その他の関係上横浜線を複線として新鶴見操車場と連絡せしめる計画はあるが、これは南武線に同様な計画が成
(2) 片倉信号場の駅昇格については昭和二十九年五月決定し、旅客乗降場等の設計も完了しているので、地元負担の工事費の納入があり次第着工の予定である。

六 鉄道懇話会について

 鉄道懇話会は国鉄の組織でなく、部外(民間)の方を会員に委嘱した会員の集りで、国鉄ではその会の意見を承り、しかして国鉄の事情を周知徹底せしめ、実効をあげている。役員は会長、副会長制で各会員の互選である。待遇については、一般会員同様報酬等特別な措置をとつていない。
 なお、今後の運営については従来の経験にかんがみ、懇話会の機能を充分に活用して世論吸収に努め、同時に国鉄事情を広く認識してもらうように努めたい。

 右答弁する。




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