答弁本文情報
昭和五十一年六月八日受領答弁第一三号
(質問の 一三)
内閣衆質七七第一三号
昭和五十一年六月八日
内閣総理大臣 三木武夫
衆議院議長 前尾繁三郎 殿
衆議院議員田代文久君提出北九州市若戸大橋の無料化と交通渋滞の解消問題に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員田代文久君提出北九州市若戸大橋の無料化と交通渋滞の解消問題に関する質問に対する答弁書
一及び二について
御指摘のとおり、実績交通量は、計画交通量を相当上回つているが、
(1) 軽自動車等の低料金の車両の利用台数が多いこと、回数券利用率が高いこと等のため、料金収入は、交通量ほど計画を上回つていないこと
(2) 諸物価及び人件費の高騰のため、維持、管理に要する費用が計画を著しく上回つていること
等の事情もあり、償還期間については、なお、今後の推移を見まもる必要がある。
御質問の額は、それぞれ次のとおりである(昭和四十九年度までは実績、昭和五十年度は、実績見込みによる。)。
イ | 通行料金収入総額 | 八十九億四千二百万円 |
ロ | 利子負担総額 | 五十二億七千五百万円 |
ハ | 維持管理費総額 | 三十億四千六百万円 |
ニ | 既償還額 | 六億二千百万円 |
ホ | 償還残額 | 五十六億八百万円 |
本件有料道路については、洞海湾を陸路によりう回する等他に道路の通行又は利用の方法があつて、当該道路の通行又は利用が余儀なくされるものでないから、道路整備特別措置法第三条第一項第二号の要件に適合している。
若戸大橋周辺における朝夕ラッシュ時の交通渋滞に対処するため、現在、建設省、日本道路公団、福岡県、北九州市等の関係機関において、関連道路網を含めて、当面の措置及び長期的な対応策について協議を行つているところであり、政府としては、この協議の結果を踏まえて所要の対策を検討したい。