請願情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国会回次 | 217 |
| 新件番号 | 2242 |
| 請願件名 | 衆議院ホームページにおける情報アクセシビリティ向上を目的とした情報基盤の整備に関する請願 |
| 請願要旨 |
国会質疑の内容が切り抜かれ、動画サービス上で拡散される事例の急増は、国民の国政への関心が高まりつつあるよい兆候と見ることもできるが、同時に誤った印象が広がるリスクも伴っている。このリスク低減のためには、国民が衆参両院の提供する国政の一次情報に確実かつ容易にアクセスし正確な情報を取得した上で、その妥当性を的確に判断できる環境の整備が求められる。しかし、衆参両院のホームページは設計思想及びサイト構造が異なるため、取得したい情報へのアクセスが容易ではない。国民が一次情報に容易にアクセスできるようにすることに加え、再利用可能な方式での情報提供が進めば、様々な事業者がそれらを活用し、国政に関する分かりやすい情報を提供することも可能となる。 ついては、次記事項を措置されたい。 一 議院事務局法第一条に定める各事務局に対し、両院の情報公開及びアクセシビリティ向上を目的とする連携部局を設置した上で、国会所管の一般会計予算において、当該事務を専任で担うための人件費及び事業費を措置し、新たに人員を充当すること。 二 現在公開されている衆議院のホームページ及びインターネット審議中継の情報について、国民のアクセシビリティを向上させる観点から、連携部局において両院間でサイト構造及び名称等の共通化が図れるよう再設計した上で、ウェブＡＰＩの提供を含む再利用可能な形式での情報整備を速やかに実施すること。 三 衆議院ホームページ及びインターネット審議中継について実施した改善を、参議院でも同様の改善ができるよう連携部局内において情報の取りまとめを行うこと。 四 議院事務局法第一条に定める各事務局に対し、両院の情報公開及びアクセシビリティ向上を目的とする連携部局を設置すること。 五 国会所管の一般会計予算において、前項の事務を専任で担うための人件費及び事業費を措置し、新たに人員を充当すること。 六 当該連携部局を主管部門とし、デジタル庁及び総務省等と連携の上、衆議院及び参議院のホームページにおけるサイト構造及びリンク名称並びに各種呼称について、両院間での認識が統一されるよう整備すること。 七 衆議院ホームページにおいて、リレーショナルデータベースのリファクタリングを行い、ウェブＡＰＩ等による再利用可能な形式での情報提供を実現するよう整備を行うこと。 八 前項に基づき「議案提出者一覧」「議案提出の賛成者」等の情報と議員情報を適切にひもづけ、議員一覧における各議員の個別ページ内において、当該議員が提出又は賛成した議案の一覧についてリレーショナルデータベースを利用した表形式で表示すること。 九 衆議院ホームページ上に表形式で表示される情報について、国民が集計や分析をできるようにするため、エクセルファイル、ＣＳＶ形式又はウェブＡＰＩ等により、データベース形式での情報提供を行うこと。 十 衆議院ホームページ上に掲載されている議案リストの表について、各議案の議決結果又は継続審査の有無を明示した形式に改めること。 十一 衆議院インターネット審議中継における各動画の「発言者一覧」に設定されているリンクＵＲＬにアクセスした際に、該当部分の動画が自動的に再生されるよう仕様を変更すること。あわせて、スマートフォン等のモバイル端末からアクセスした場合においても、アクセシビリティが損なわれることのないようレスポンシブデザインに対応させるとともに、バックグラウンド再生が可能となるよう整備すること。 十二 衆議院ホームページに掲載されている議員情報とインターネット審議中継における発言者一覧の情報をリレーショナルデータベース上で適切にひもづけ、各議員の個別ページ内において、当該議員が発言した審議中継動画へのリンクを表形式で表示すること。 十三 衆議院ホームページ又は参議院法制局ホームページに分散して掲載されている制定法律の情報について、総務省所轄であるｅ―Ｇｏｖ法令検索との連携を図り、情報の一元化を推進すること。あわせて、審議未了により廃案となった法案についても一覧性を持って検索可能となるよう、ｅ―Ｇｏｖ内に「ｅ―Ｇｏｖ廃案検索」等の専用ページを設け、これを公開する形で情報整備を行うこと。 十四 これら全ての改善内容を衆議院ホームページ及びインターネット審議中継において実施した後、参議院でも速やかに同様の改善ができるよう連携部局内において情報の取りまとめを行うこと。 |
| 受理件数（計） | 1件 |
| 署名者通数（計） | 1名 |
| 付託委員会 | 議院運営委員会 |
| 結果／年月日 | |
| 紹介議員一覧 |
受理番号 2242号 岡野 純子君 |