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平成十八年十月二十五日提出
質問第一二〇号

北朝鮮の核実験に関する質問主意書

提出者  江田憲司




北朝鮮の核実験に関する質問主意書


 北朝鮮による核実験をめぐる諸状況について、以下質問する。

一 今回の北朝鮮による核実験の意図は何であると政府は考えるか。単なる「外交カード」、いつもの「瀬戸際外交」なのか。それとも「核保有こそが現体制を守る唯一の手段」という周到な国家生き残り戦略、安全保障戦略の中から出てきたものなのか。
二 今回の核実験は成功したのか失敗したのか。政府の見解如何。
三 再度の核実験の可能性について、政府はどのように認識しているのか。
四 北朝鮮は「核保有国」なのか、未だそうではないのか。政府の見解如何。
五 北朝鮮による核開発は、いつの時点から開始されたと政府は認識しているのか。
六 中国は先頃、唐家(注)国務委員を米国に派遣したが、そこで話し合われた会談の内容如何。米国または中国からどういう説明を受けているのか。
七 中国の唐家(注)国務委員は先頃訪朝し、金正日総書記と会談したが、総書記による核実験への謝罪、再度の核実験の保留、米国による金融制裁の緩和または解除、六者協議への復帰等の点を含む会談の内容について、中国側からどういう説明を受けているのか。
八 北朝鮮に対する中国の政治的、経済的影響力を、政府はどう認識しているか。一説によれば「中国が本気で制裁すれば一週間で北朝鮮は崩壊する」ともいわれているが、その真偽如何。
九 最悪の事態を想定して「備えあれば憂いなし」とするのが危機管理の要諦と考えるが、政府は、今後、状況によっては北朝鮮による暴発はあり得ると考え、そうした事態を想定して検討を進めているのか、あるいは一〇〇%ないと考え想定していないのか。「暴発」とは、核の使用、ミサイルの発射等による他国への武力行使、あるいは生物化学兵器等によるテロ等をいう。
十 結局、北朝鮮の核実験を止めることができなかった「六者協議」の枠組みを、政府はどう評価しているか。北朝鮮にとっては単なる核開発のための「時間稼ぎ機関」ではなかったのか。その有用性についても問う。
十一 小泉前首相は、ブッシュ大統領との会談で、一時、米朝直接(二国間)協議を強く働きかけたと報道されているが事実か。また、今後、政府として米朝直接協議を米国に促していく考えはあるか。

 右質問する。



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