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平成二十二年三月八日提出質問第二二七号
我が国の風力発電に関する質問主意書
提出者 木村太郎
我が国の風力発電に関する質問主意書
世界風力エネルギー協会の調査結果によると、世界で昨年一年間に新しく建設された風力発電施設は、大型原発二十五基分を超える規模に相当し、三千七百五十万キロワットの総発電容量は、二〇〇八年と比較すると、三十一%増えている。世界的に風力発電に関しては、地球温暖化の原因となるCO2の排出量が少なく、低コストの石油代替エネルギーとして各国が位置づけ、関心が高まっているとの認識を持っている。中でも、アメリカと中国で風力発電施設の建設ラッシュが目立っており、中国は、昨年の新設が最も多く千三百万キロワットで、二年連続倍増している。また、アメリカは、総発電容量で三千五百十六万キロワットと、世界第一位となっている。一方、我が国の風力発電による総発電容量は、二百六万キロワットで十三位となっており、また、新設は十七万八千キロワットと、二〇〇八年と比較した場合半減し、順位も十三位から十八位に後退した。
従って、次の事項について質問する。
二 日本は、気候変動枠組条約第十五回締約国会議(COP15)で、CO2を一九九〇年比二十五%削減と掲げたが、そのために風力発電をどのように活用していこうと考えているか。
三 我が国として、風力発電の総発電容量に関して、いかなる目標とその目標年次を持ち、そのための風力発電施設の建設を、今後具体的にどのように考えているのか。
四 平成二十二年度予算案の中で、風力発電に関し、どのように反映されているのか。
五 同じ「環境」というキーワードでも、「景観環境」まで破壊してはならない。よって、今後風力発電施設の建設整備と景観環境との整合性を、どのように位置づけ取り組んでいくのか。
右質問する。