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平成二十二年五月二十六日提出質問第五一〇号
二〇一〇年五月十六日の日韓外相会談に関する再質問主意書
提出者 鈴木宗男
二〇一〇年五月十六日の日韓外相会談に関する再質問主意書
本年五月十六日、日中韓外相会議へ出席するため訪韓した岡田克也外務大臣は、韓国の柳明桓外交通商部長官と会談(以下、「会談」という。)した。右と「前回答弁書」を踏まえ、再質問する。
二 岡田大臣は、昨年九月十六日に外務大臣に就任してから、柳長官との日韓の外相会談を含め、これまで何度韓国側と会談を行ってきたか。
三 「前回答弁書」では「御指摘の外相会談において、岡田克也外務大臣は初めて竹島問題について取り上げた。」と、昨年九月十六日に外務大臣に就任してから、岡田大臣は「会談」において初めて竹島問題について言及したことが明らかにされている。岡田大臣として、「会談」以前に韓国側と会談した際、これまで一度も竹島問題について言及してこなかったのはなぜか、その理由を説明されたい。
四 岡田大臣として、これまで一度も竹島問題について言及してこなかったのにも関わらず、「会談」において初めてそれについて言及したのはなぜか。
五 我が国が抱える領土問題は、ロシアとの間の北方領土問題、韓国との間の竹島問題の二つのみであるが、前者については、日ロ両国の最高首脳が、北方領土は両国の係争地域であり、北方領土問題は両国の未解決の問題であると認め、これまでいくつもの宣言、声明等の合意がなされている。しかし、竹島問題については、未だ韓国側は領土問題の存在を認めておらず、日韓間できちんとした協議すら行われていない。この様な現実を鑑みる時、竹島問題については日韓両国の交渉課題に上げることが何より求められるのであり、岡田大臣が「会談」以前に一度も竹島問題に言及してこなかったことは、我が国の国益を著しく損なうことになるのではないか。
六 「前回答弁書」には「今後とも竹島問題の平和的な解決を図るため粘り強い外交努力を行っていく考えである。」と、毎回同じ答弁がなされているが、外交の責任者である外務大臣がこれまで竹島問題の言及をしてこなかったことは、とても「粘り強い外交努力」を行ってきたとは言えないと考えるが、岡田大臣の見解如何。
右質問する。