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平成二十三年十一月三十日提出質問第八二号
大規模被害に耐えうる岩木川改修事業と津軽ダム建設の促進に関する質問主意書
提出者 木村太郎
大規模被害に耐えうる岩木川改修事業と津軽ダム建設の促進に関する質問主意書
私の地元青森県における岩木川は、県最大の河川であり、津軽地域の産業経済文化の発展に寄与してきた津軽の母なる川であるが、近年においても、度重なる台風、大雨、融雪などによる増水・氾濫により、家屋の浸水やりんご園の冠水被害が多発している状況にある。直近では本年九月、中流部において河川敷のりんご園で収穫間際の樹冠浸水が発生し、経済的に大きな打撃を受けている。また、ほぼ二年に一度見舞われる渇水は、本年八月にも、農業用水の番水制による取水制限や目屋ダムの緊急放流を行うなど、農業用水の確保においても大きな支障を来しているところである。
しかし、東日本大震災に加え、全国的に台風や大雨などの激甚な災害が頻発しているにも拘らず、治水・河川事業費は、縮減の傾向にあるが、国は今回の大震災を受け、河川流域に暮らす住民の生命と財産をより一層守る観点から、治水・河川事業関係の大幅な増額による予算確保を図り、安全で豊かな国土形成に努めることが重要と考える。
従って、次の事項について質問する。
二 一に関連し、岩木川水系河川整備計画に基づく河川の堤防やダムの整備は、全国的に台風や大雨などの激甚な災害が頻発している昨今において益々重要度を極めているが、特に右岸板柳地区、左岸上中畑地区、左岸鶴田地区の堤防整備について、平成二十四年度予算ではどのように反映していくのか、野田内閣の見解如何。
三 岩木川中流部において、流下能力の向上を図るための河道掘削を行い、高水敷における冠水頻度を低減させているが、何時までに完了するのか、またこれについての効果をどのように評価しているのか、野田内閣の見解如何。
四 一〜三に関連し、流域住民の生命と財産を守り、安全で豊かな国土基盤の形成を図るには、平成二十八年の工事完成予定である津軽ダムの早期完成は必須である。またこれに伴う本体建設工事や付替県道の建設促進は全国的に台風や大雨などの激甚な災害が頻発している現状に鑑み、防災上急務であるが、津軽ダム建設事業について、平成二十四年度予算ではどのように反映していくのか、野田内閣の見解如何。
右質問する。