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平成二十四年八月一日提出
質問第三五八号

迷走する青年就農給付金に関する質問主意書

提出者  木村太郎




迷走する青年就農給付金に関する質問主意書


 農家の高齢化が進み、「このままでは田畑だけ残って、肝心の耕す人がいなくなる」との強い危機感の下、農林水産省が今年度から新設した新規就農者支援のための給付金制度であるが、スタート時点において既に予算枠の約二倍となる利用者で殺到していたことが分かった。我が自由民主党が将来の農業を憂い、農業の担い手を新規就農から経営移譲に至るまで一貫して応援するとして、既に提案済みであった「担い手総合支援新法」を現政府が取り込んだ青年就農給付金は、前年度四次補正予算を含めた百三十六億円の予算枠であるが、我が党は、この政策を継続するに当たって五年から六年後を見越し、年間五百億円〜六百億円程度への拡充が必要であることを提案していたものである。
 我が青森県においても、初年度予算枠百八十九人分に対し、二・五倍となる四百七十四人が希望しており、国の財源確保がなされていないため、要件を満たす人全員が給付を受けられない状況である。
 政権交代前に二・五兆円を超えていた農業予算を、今年度予算では、二・一兆円まで大幅に削減した上、選挙用のバラマキである戸別所得補償制度だけが突出し、各種の農業関係予算に致命的なしわ寄せが来ている現状に鑑み、新しい農政ビジョンに向けて、農業予算総額を大幅に増額し、無用なバラマキによって蝕まれた予算の復活・拡充を図り、力強い日本農業の構築、持続可能な農業の発展を目指すべきと考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 今年度の青年就農給付金制度について、全国における希望者からの申請状況はどのようになっているのか、具体的に示されたい。
二 一に関連し、同制度について、所定の一律の条件に基づく市町村の審査を経て、有資格者となった希望者数は、全国でどのようになっているのか、具体的に示されたい。
三 一及び二に関連し、我が青森県においても、初年度予算枠百八十九人分に対し、二・五倍となる四百七十四人が希望しており、国の財源確保がなされていないため、要件を満たす人全員が給付を受けられない状況である。せっかく手を挙げた若者にやる気を失わせる結果となっていることについてどのように反省しているのか、野田内閣の見解如何。
四 一〜三に関連し、自治体の中には、希望者に対して、「要件を満たしても給付されないかもしれない」と伝えている市町村もあると聞くが、どのように対応していくのか、野田内閣の見解如何。
五 政権交代前に二・五兆円を超えていた農業予算を、今年度予算では、二・一兆円まで大幅に削減した上、選挙用のバラマキである戸別所得補償制度だけが突出し、青年就農給付金を始め各種の農業関係予算に致命的なしわ寄せが来ているが、どのように反省しているのか、野田内閣の見解如何。
六 一〜五に関連し、郡司農林水産大臣は、「補正予算も視野に入れながら対応したい」としているが、今後、同制度をどのように進め、予算確保に向けて反映していくのか、野田内閣の方針如何。
七 新しい農政ビジョンに向けて、農業予算総額を大幅に増額し、無用なバラマキによって蝕まれた予算の復活・拡充を図り、力強い日本農業の構築、持続可能な農業の発展を目指すべきと考えるが、野田内閣の見解如何。

 右質問する。



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