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平成三十年三月二十日提出
質問第一七五号

南スーダンに派遣された自衛隊員の自殺に関する再質問主意書

提出者  阿部知子




南スーダンに派遣された自衛隊員の自殺に関する再質問主意書


 「南スーダンに派遣された自衛隊員の自殺に関する質問主意書」への答弁(以下、答弁)では明らかにならなかった点がある。また、財務省では国有地の特例的な貸付や売却を巡って破棄したと国会で答弁されていた決裁文書が存在した上に、改ざんされていたことを政府が認めた事実を踏まえ、同様に、廃棄したという説明から一転、存在が明らかになり、肝心なところが黒塗りで開示された「南スーダン派遣施設隊 日々報告」についても加えて、以下、質問する。

一 質問主意書では撤収時の二〇一七年五月と現在までの自衛隊員の延べ数を聞いたが、答弁一及び二は、二〇一八年二月までで「三千九百四十三人」とされたので、改めて尋ねる。
 (一) 二〇一七年五月の撤収時までに派遣された実数を明らかにされたい。
 (二) 二〇一七年五月の撤収以降も、二〇一八年二月までに派遣されている自衛隊員または文官の実数をそれぞれ明らかにされたい。
 (三) (二)については、国連スーダン・ミッション司令部で、どのような任務で、派遣されているのか。
二 答弁三及び四について。派遣中に死亡した自衛隊員は「零人」であると答えたことに関し、尋ねる。
 (一) 派遣中に負傷をした自衛隊員数と原因を明らかにされたい。
 (二) 「南スーダン派遣施設隊 日々報告」第一六三九号(二十六頁)では、二〇一六年七月十日十八時〜十一日十八時までの間の「患者受診状況」について、傷病者数「なし」と記載してある。一方、四十三頁の「ジュバ市内衝突事案について」には、「近傍にて砲迫含む銃撃戦」があり、「弾着」の末、誰か「が負傷」したとある。四十三頁で記載されている負傷者は、我が国が派遣した人員や自衛隊員ではないのか。
 (三) 中国の外務省は、中国の派遣部隊が現地時間の二〇一六年七月十日午後六時四十分ごろに攻撃を受け、その隊員二人が死亡、二人が重傷、三人が軽傷であると発表した。なぜ、「南スーダン派遣施設隊 日々報告」にはその記述がないのか。
 (四) 「南スーダン派遣施設隊 日々報告」第一六四〇号(二十六頁)では、二〇一六年七月十一日十八時〜十二日十八時までの間の「患者受診状況」について、傷病者数は計七人であると記載してある。一方、四十四頁の「ジュバ市内衝突事案について」には銃撃戦などの記録はない。七人の傷病状況を明らかにされたい。
三 答弁五及び六について。二〇一八年三月十二日時点で自殺は二人、傷病による死亡が一人としているが、その三件について、死亡年月を明らかにされたい。
四 答弁七及び八について。退職後に死亡した自衛隊員についてはすべてを把握していないとのことだが、自殺について把握している範囲でその数を明らかにされたい。
五 政府は、公開された「南スーダン派遣施設隊 日々報告」に改ざんはないか、無用に黒塗りをした箇所はないか、削除された記述はないか、内容に矛盾はないか、必要な情報が記載されているか、なぜ、いったんは廃棄したことになっていたのか、財務省の改ざん問題が明らかになったことを踏まえて行った確認作業があれば明らかにされたい。また、なんら新たな確認作業を行っていないとすれば、これから行うべきではないか。

 右質問する。



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