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平成三十年四月六日提出質問第二一七号
公益財団法人日本相撲協会における「女性は土俵に上がってはいけない」というしきたりに関する質問主意書
提出者 櫻井 周
公益財団法人日本相撲協会における「女性は土俵に上がってはいけない」というしきたりに関する質問主意書
本年四月四日に京都・舞鶴市において行われた大相撲春巡業中に多々見良三舞鶴市長が土俵上で倒れた折、救命措置のため土俵に上がった女性に対して土俵から降りるようアナウンスがあったことから、「女性は土俵に上がってはいけない」との公益財団法人日本相撲協会のしきたりが注目されている。
これまでも元内閣官房長官森山眞弓氏、元大阪府知事・現参議院議員の太田房江氏が表彰時に土俵に上がることを拒まれた経緯がある。さらに、本日、四月六日、兵庫県宝塚市において大相撲春巡業が行われ、そこにおいても、当該宝塚市の中川智子市長が女性であることから、土俵で挨拶することを日本相撲協会から断られ、土俵脇において挨拶をすることとなった。男性である舞鶴市の多々見良三市長は土俵の上で挨拶したことからこのような対応の違いは、女性に対する差別といえる。
日本相撲協会は公益財団法人であることから、公益の増進及び活力ある社会の実現に資すべきものであり、したがって、国庫補助金の対象となっており、税制の優遇も行われている。
さて、日本相撲協会がこれまでのしきたりとして女性が土俵に上がることを拒み続けているが、このことについて公益財団法人として適切であるかどうか、政府の見解を示されたい。
右質問する。