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平成三十年五月十一日提出
質問第二八七号

朝鮮半島情勢とイージス・アショア導入に関する質問主意書

提出者  寺田 学




朝鮮半島情勢とイージス・アショア導入に関する質問主意書


 政府は、平成二十九年十二月十九日の閣議決定「弾道ミサイル防衛能力の抜本的向上について」において、「北朝鮮の核・ミサイル開発は、我が国の安全に対する、より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威となっている」ことを理由として、イージス・アショア二基の導入を決定した。
 その後、本年に入り、朝鮮半島情勢においては、南北首脳会談では朝鮮半島の完全な非核化が目標とされ、次いで日中韓首脳会談、中朝首脳会談が開催され、北朝鮮による非核化実現を前提とした米朝首脳会談の開催が見込まれている。
 そこで、以下質問する。

一 現在における、平成二十九年十二月十九日の閣議決定時と同様の「より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威」(以下、「脅威」という。)は存在するか。
二 現在と前記閣議決定時との間で、「脅威」の内容・質等の変化はあるか。
三 米朝首脳会談等による「脅威」の内容・質等の変化の可能性はあるか。
四 南北首脳会談で朝鮮半島の完全な非核化が目標とされるなか、イージス・アショアの導入を進めることが、朝鮮半島情勢の緊張緩和に悪影響を与える可能性はあるか。
五 朝鮮半島をめぐる国際情勢の変化により、北朝鮮の核・ミサイル開発の今後の方向性が見通せるまでの間、イージス・アショアの導入に向けた手続きを中断する可能性はあるか。

 右質問する。



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