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平成三十年六月二十六日提出
質問第四〇七号

朝鮮半島情勢の変化とイージス・アショア配備に関する質問主意書

提出者  寺田 学




朝鮮半島情勢の変化とイージス・アショア配備に関する質問主意書


 政府は、平成二十九年十二月十九日の閣議決定「弾道ミサイル防衛能力の抜本的向上について」において、「北朝鮮の核・ミサイル開発は、我が国の安全に対する、より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威となっている」ことを理由として、イージス・アショア二基の導入を決定した。
 その後、本年に入り、朝鮮半島情勢においては、南北首脳会談では朝鮮半島の完全な非核化が目標とされ、次いで日中韓首脳会談、中朝首脳会談が開催され、米朝首脳会談においては、朝鮮半島の完全な非核化を目指すことで合意がなされた。
 そこで、以下質問する。

一 政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した住民避難訓練を当面の間、中止することを決定した。
 菅官房長官は、「米朝首脳会談の成果の上に立って」、「住民参加型の訓練は当面見合わせる」としているが、米朝首脳会談の成果の具体的にどの点をとらえて住民避難訓練の中止を決定したのか。
二 菅官房長官は、「日本にいつミサイルが向かってくるかわからない状況は明らかになくなった」旨を述べ、「我が国にとって安全保障上、極めて厳しい状況は緩和された」との認識を示しているが、一方で小野寺防衛大臣は、「弾道ミサイル実験がすぐに行われる可能性は低い」が、「北朝鮮への考えを緩めたわけではない」との認識を示している。
 1 昨年のイージス・アショア導入を決めた閣議決定時の「より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威」(以下、「脅威」という。)と今般示された菅官房長官の認識、小野寺防衛大臣の認識に違いはあるか。
 2 政府は、防衛力整備の指針である「防衛計画の大綱」や、中期防衛力整備計画などに明記されていないイージス・アショアの導入を、差し迫った「脅威」すなわち、緊急性をも理由として閣議決定したが、閣議決定時と米朝首脳会談後の現在とで緊急性に変化はあるか。
三 政府は、イージス・アショア二基の配備候補地を秋田県と山口県の陸上自衛隊演習場としているが、現時点で、調査の目的も含め、配備に向けた整備・工事等には一切着手していないか。
四 政府が、北朝鮮の「脅威」を認識している中で、北朝鮮に対する圧力の緩和や経済支援の可能性はあるか。あるとすればその条件は何か。
五 安倍内閣総理大臣は、日朝首脳会談の実現に意欲を示している。
 1 日朝首脳会談で、日本を射程に収めるミサイルの廃棄を求める考えはあるか。
 2 日本を射程に収めるミサイルの廃棄の方向性が見えたら、イージス・アショアの配備計画に変更はあるか。

 右質問する。



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