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令和二年三月二十五日提出
質問第一四〇号

学校再開に当たってのマスクの装着に関する質問主意書

提出者  初鹿明博




学校再開に当たってのマスクの装着に関する質問主意書


 令和二年三月二十日、政府は春休みが始まるまでとしていた小・中学校、高等学校、特別支援学校などの一斉休校の要請を延長しないこととし、同月二十四日には、新学期からの学校再開に向けたガイドラインを公表しました。
 このガイドラインでは、換気の悪い密閉空間で、多くの人が密集し、近距離での会話や発声が行われるという三つの条件が重なる場を避けるため、学校における具体的な対策として、換気の徹底や近距離での会話の際のマスクの使用などを明示しています。
 マスクの使用については「多くの学校においては人の密度を下げることには限界があり、学校教育活動上、近距離での会話や発声等が必要な場面も生じることが考えられることから、飛沫を飛ばさないよう、咳エチケットの要領でマスクを装着するなどするよう指導すること。」と記載しており、学校内でのマスクの装着を求めています。
 令和元年度学校基本調査によると、小学校で約六百四十万人、中学校で約三百二十万人、高等学校で約三百二十万人、特別支援学校で約十四万人の児童生徒が通学し、小学校で約四十二万人、中学校で約二十五万人、高等学校で約二十三万人、特別支援学校で約九万人の教員が勤務しています。
 この児童生徒約千三百万人、教員約九十九万人の計約千四百万人分のマスクが確保出来るのか大いに疑問があります。
 マスクの着脱を繰り返すことは、好ましい使用法とは言えず、使い方によっては感染防止どころか感染を広げてしまう可能性すらあります。そのため、マスクは一度使用したら交換することが望ましく、一日一枚で済むとは限りません。特に学校が通常通り再開されると平日の五日間は毎日給食を取っていますが、その際、マスクを外して食事をすることになるので、一日に最低でも二枚は必要となります。
 小・中学校、高等学校、特別支援学校に通う全ての児童生徒及び教員が一日に二枚ずつマスクを使用すると一日に約二千八百万枚が必要となります。
 現在、マスクについては品薄状態が続いており、ドラッグストアなどの小売店での購入が極めて困難な状況にあります。
 以下、政府に所見を伺います。

一 前述した通り、小・中学校、高等学校、特別支援学校の児童生徒、教員数は約千四百万人に上ります。新学期からの学校再開によって、一日当たり、何枚のマスクが必要になると試算していますか。また、その枚数を確保することは可能であると考えていますか。
二 学校再開のガイドラインにおいて、児童生徒に対しマスクの装着を指導するよう求めていますが、品薄状態で小売店舗にマスクはほとんどなく、準備することが極めて困難な中、非現実的であると考えます。児童生徒がマスクを毎日欠かすことなく、入手することは困難であると考えますが、どのようにマスクを入手出来ると考えているのか所見を伺います。
三 政府は、手作りマスクの作成方法を示していますが、子供のためにマスクを作る余裕のない家庭もあると想定されます。マスクを用意出来ない児童生徒が出て、肩身の狭い思いをしたり、マスクを装着していないことでいじめ等の対象とされてしまう可能性があります。マスクを用意出来ない児童生徒への対応についてどのように考えているのか見解を伺います。

 右質問する。

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