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令和六年五月二十一日提出
質問第九八号

ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道建設事業に関する質問主意書

提出者  近藤昭一




ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道建設事業に関する質問主意書


 インド、ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道事業の開業時期は、当初計画では二〇二三年十二月とされていたが遅延している。しかしながら、二〇二四年三月からの報道では、インドのバイシュナブ鉄道相やジョージ駐日インド大使の発言として「二〇二六年頃に開業」とも報じられている。
 本事業は、日本がODA(政府開発援助)として、総事業費約一兆八千億円の八十一%を拠出するものである。公的資金を原資とするODAの趣旨から鑑みて透明性が何より求められるにもかかわらず、上記報道にある当初計画からの約三年に及ぶ開業遅延などについて政府から何らの説明もない。また、総事業費については、「日印両国政府間で精査中」(JICA(国際協力機構)「事業事前評価表」二〇二三年三月二十九日)とされており、事業費が増加する可能性もはらんでいる。したがって、事業計画自体に問題があったといわざるを得ない。
 以下について政府の見解を明らかにされたい。

一 今後の事業計画と円借款契約の予定について
 1 当初計画の遅れについて原因とともに政府の見解を示されたい。
 2 在来線特急の運行開始は本事業に大きな影響を与えるのかどうか明らかにされたい。
 3 本事業の費用回収での見込みについて、F/S(実現可能性調査)と齟齬が生じるかどうか明らかにされたい。
二 日本側の現地対応について
 1 工事の進捗状況、土地、財産への補償の現状、JICA環境社会配慮ガイドラインの遵守指導の経緯、JICAインド事務所の現地住民との面談記録などについて、政府の承知しているところを公表されたい。
 2 インド側の事業者が、現地住民への理解を得ており現地住民から被害の訴えを起こされていないことを政府として把握しているか教示されたい。
 3 高額運賃を前提とするため貧困層に裨益せず、さらにはインド国民に返済負担を強いる本事業のような巨大インフラへのODA供与を見直す必要はないか。

 右質問する。

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