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令和七年一月二十八日提出質問第一五号
潜水艦修理契約に係る特別防衛監察の中間報告に関する質問主意書
提出者 原口一博
潜水艦修理契約に係る特別防衛監察の中間報告に関する質問主意書
令和六年十二月二十七日に、防衛省防衛監察本部(以下、「同本部」という。)から公表された特別防衛監察の調査状況(中間報告)では、川崎重工業株式会社(以下、「同社」という。)と出入業者の一部とが結託して、遅くとも昭和六十年頃から架空取引を行っていた事実が明らかになった。加えて、平成三十年度から令和五年度までの間における架空取引の総額が約十七億円であるほか、このような架空取引が「潜水艦乗組員や現場作業員からの要望に応えるため、さらには、工担らの私的物品を調達するためにも行われていた」ことも判明している。
これらを踏まえ、次のとおり質問する。
一 報道によると、我が国で潜水艦を建造できるのは同社と三菱重工業株式会社の二社のみであり、両社は隔年で交互に防衛省から契約受注している。両社以外の参入もなく、受注競争の起こり得ない環境であると考えられるが、それにもかかわらず、同社がこのような巨額の不正行為を四十年近くも行ってきた原因について、現時点で同本部が把握している範囲で示されたい。
二 現在も特別防衛監察は継続中であると承知している。改めてお尋ねするが、中間報告を公表するまでの特別防衛監察の進捗は、当初の想定日数よりも短縮できたのかあるいは超過したのか明らかにするとともに、中間報告を年末ぎりぎりに公表した理由及び最終報告の公表をいつ頃と見込んでいるか具体的に示されたい。
右質問する。