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答弁本文情報

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平成十六年八月十一日受領
答弁第六一号

  内閣衆質一六〇第六一号
  平成十六年八月十一日
内閣総理大臣 小泉純一郎

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員伴野豊君提出わが国の財政改善に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員伴野豊君提出わが国の財政改善に関する質問に対する答弁書



1について

 我が国の公的債務残高は増加の一途をたどり、債務残高の対国内総生産比が主要先進国の中でも最悪の水準となっており、我が国の公的債務の状況は非常に厳しいと認識している。

2について

 我が国の公的債務の状況の悪化については、近年の景気の低迷を受けた累次の経済対策等に伴う財政支出の拡大や税収の落込みがその原因として考えられる。これは、我が国の財政を時々の経済状況に応じて運営してきた結果であると認識しており、政府には、財政構造改革に着実に取り組んでいく責任があると考える。

3について

 平成十六年度予算においては、一般会計歳出及び一般歳出を実質的に前年度の水準以下に抑制したところであり、こうした努力などの結果、国・地方を合わせた基礎的財政収支の赤字は、平成十六年度は縮小すると見込まれ、黒字化に向けた一つの手掛かりを作ることができたと考えている。
 政府としては、「構造改革と経済財政の中期展望―二〇〇三年度改定」(平成十六年一月十九日閣議決定)において示された中期的な経済財政運営の基本方針に沿って、基礎的財政収支の黒字化を目指すこととしている。すなわち、平成十八年度までの間、政府の大きさ、すなわち一般政府の支出規模の国内総生産比が平成十四年度の水準を上回らない程度とすることを目指す。また、平成十八年度までに、国と地方双方が歳出削減努力を積み重ねつつ必要な行政サービスや歳出の水準を見極め、また経済活性化の進展状況及び財政事情を踏まえ、必要な税制上の措置を判断する。さらに、平成十九年度以降も、それ以前と同程度の財政収支改善努力を行うと同時に民間需要主導の持続的成長を実現することにより、二千十年代初頭における基礎的財政収支の黒字化を目指していく考えである。

4について

 政府としては、二千十年代初頭における基礎的財政収支の黒字化の達成に向けて、引き続き努力していくことが、その責任であると考えている。



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