答弁本文情報
平成三十年六月十二日受領答弁第三四一号
内閣衆質一九六第三四一号
平成三十年六月十二日
内閣総理大臣 安倍晋三
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員逢坂誠二君提出政府がフランスとともに進める高速炉アストリッドの将来性に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員逢坂誠二君提出政府がフランスとともに進める高速炉アストリッドの将来性に関する質問に対する答弁書
一及び二について
平成三十年六月一日に開催された高速炉開発会議戦略ワーキンググループにおいて、フランス原子力・代替エネルギー庁(以下「当該機関」という。)の担当者から、今後のアストリッド開発に関してフランス政府内で行われている議論の状況の紹介があり、十万から二十万キロワットの出力規模の実証炉を用いたデータ取得等を含む新たなシミュレーションプログラムの考え方についての説明があったが、これ以上の当該機関との個別のやり取りの詳細について明らかにすることは、当該機関との関係もあり、差し控えたい。
現在、フランス政府内において、今後の高速炉開発に関する検討が行われているものと承知しており、お尋ねの点についてお答えすることは差し控えたい。
高速炉の出力規模のみをもって、お尋ねの「今後の我が国の高速炉開発は、世界最高レベルの技術基盤の維持・発展を図りつつ、高い安全性と経済性を同時に達成する高速炉」に該当するか否かについてお答えすることは困難である。
お尋ねの「実現に向けた着実な歩みを得ることができる根拠」の意味するところが必ずしも明らかではないが、「エネルギー基本計画」(平成二十六年四月十一日閣議決定)において、「我が国は、資源の有効利用、高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減等の観点から、使用済燃料を再処理し、回収されるプルトニウム等を有効利用する核燃料サイクルの推進を基本的方針としている」としている。