答弁本文情報
令和三年二月十九日受領答弁第三六号
内閣衆質二〇四第三六号
令和三年二月十九日
内閣総理大臣 菅 義偉
衆議院議長 大島理森 殿
衆議院議員岡本充功君提出ウイルスの変異に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員岡本充功君提出ウイルスの変異に関する質問に対する答弁書
一について
お尋ねの「日本で最初に確認された変異株」の意味するところが必ずしも明らかではないが、国立感染症研究所が同研究所のホームページで公表している「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス(SARS−CoV−二)の新規変異株について(第五報)」における「ウイルスのヒトへの感染性・伝播のしやすさや、すでに感染した者・ワクチン接種者が獲得した免疫の効果に影響を与える可能性のある遺伝子変異を有する」「新型コロナウイルス(SARS−CoV−二)の新規変異株」(以下「新規変異株」という。)であって、他国と比較して日本で初めて検出されたものを意味するのであれば、他国で当該新規変異株が検出された時期を把握していないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。
二について
お尋ねについては、「英国で最初に確認された変異株由来のもので、すでに日本国内で人から人への感染がおこっていると考えられる変異株」の意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
三について
お尋ねについては、「南アフリカおよび南米諸国で最初に確認された変異株由来のもので、すでに日本で人から人への感染がおこっていると考えられる変異株」の意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
四について
「日本における変異株の確認のためのゲノム解析などの検査は令和三年二月五日現在、地方衛生研究所を含め何施設で実施され、それぞれどのような検査法を用いているのか」とのお尋ねについては、政府として地方衛生研究所を含めた「施設」における「検査法」の詳細について網羅的に把握していないため、お答えすることは困難である。また、「一日に確認できる検体数はそれぞれの施設で何検体か、さらに、一検体のゲノム解析に必要な時間はそれぞれの施設で何時間か」とのお尋ねについては、「ゲノム解析」に要する時間が個々の検体に応じて異なることから、一概にお答えすることは困難である。
五について
お尋ねについては、「市中感染」について明確な定義がないことから、お答えすることは困難であるが、令和三年二月十一日に開催された厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボードの資料一「直近の感染状況等の分析と評価」において、「英国、南アフリカ等で増加がみられる新規変異株は、世界各地に拡大しつつあり、国内でも、国内での感染によると考えられる、海外渡航歴のない者から変異株が発見される事例が・・・生じている」とされているところである。