答弁本文情報
令和七年三月二十一日受領答弁第九二号
内閣衆質二一七第九二号
令和七年三月二十一日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員山井和則君提出高額療養費制度改正についての今後の再検討に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員山井和則君提出高額療養費制度改正についての今後の再検討に関する質問に対する答弁書
一から四まで、六から八まで及び十の後段について
お尋ねの「再検討」に係る内容、「方向性」、進め方、「可能性」等については、令和七年三月十三日の衆議院予算委員会において、石破内閣総理大臣が「今後の具体的な検討の方向性について、現時点で予断を持って申し上げる段階にはありませんが、保険料負担の抑制や制度の持続可能性の確保とともに、患者の方々の経済的な御負担が過度なものとならないようにすることが重要です。検討に当たりましては、保険料を負担する被保険者の皆様からの御意見も拝聴しつつ、患者の方々のお話を十分伺い、その御理解をいただくべく最善を尽くしてまいります。」と答弁しているとおりであり、現時点でこれ以上のことについてお答えすることは困難である。
五について
お尋ねについては、令和七年三月十日の参議院予算委員会において、福岡厚生労働大臣が「審議の在り方についてはまさにこれから検討されていく話でありますが、・・・その社会保障審議会、この医療保険部会で御議論いただいていますが、これは、高額療養費だけじゃなくて、例えばマイナ保険証であったり、出産の保険適用であったり、国保制度の在り方だったり、いろんなことを議論している場であります。当然、その時々のテーマによってお話をお伺いすべき方というのが当然変わってくる、そういうものでございますので、どういった形でその患者の団体の皆様方の声をお聞きしていくか、今後しっかり検討してまいりたいと思います。」と答弁しているとおりである。
九の1について
お尋ねについて、御指摘の「昨年、高額療養費を議論した社会保障審議会医療保険部会」における議題の「医療保険制度改革について」については、厚生労働省組織令(平成十二年政令第二百五十二号)第十三条の規定により「健康保険事業に関すること(年金局の所掌に属するものを除く。)。」や「医療保険制度の調整に関すること。」等の事務を所掌する厚生労働省保険局のみにおいて対応することとしたものである。
九の2について
お尋ねについては、令和七年三月十二日の衆議院厚生労働委員会において、福岡厚生労働大臣が「今御指摘いただいたことも含めて、検討してまいりたいと思います。」と答弁したとおりである。
十の前段について
お尋ねの「再検討を秋までに行うとする」「理由」については、国民への周知及び保険者が対応するための準備に一定の期間を要すること等を考慮したものであるが、いずれにせよ、「再検討」に係る進め方等については、一から四まで、六から八まで及び十の後段についてでお答えしたとおりである。
十の中段について
お尋ねについては、令和七年三月十三日の衆議院予算委員会において、石破内閣総理大臣が「本年秋までに改めて方針を検討し、決定することといたしておりまして、来年度中に何らかの見直しを施行することは考えておりません。」と答弁したとおりである。
十一及び十二について
お尋ねについては、国会の運営等に関することであり、政府としてお答えする立場にない。
十三について
お尋ねについては、令和七年三月十一日の閣議後記者会見において、福岡厚生労働大臣が「これまでも、審議会において様々なデータに基づきご議論いただいてまいりましたが、今後、議論を行うにあたっては、さらにどのようなデータが必要か、ご意見も伺いながら進めていきたいと考えています。」と述べたとおりである。