答弁本文情報
令和七年五月十三日受領答弁第一六八号
内閣衆質二一七第一六八号
令和七年五月十三日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員今井雅人君提出外国資本による森林取得と水資源の利用に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員今井雅人君提出外国資本による森林取得と水資源の利用に関する質問に対する答弁書
一及び三について
御指摘の「その土地に涵養されている水資源を自由に活用すること」及び「水資源を無断でくみ上げ・搬出・販売等を行った場合」の意味するところが必ずしも明らかではないが、森林の有する水源の涵養の機能は、森林法(昭和二十六年法律第二百四十九号)において、保安林制度や民有林における開発行為に対する許可制度によりその維持が図られているところ、このような機能を有する森林の土地においてかそれ以外の土地においてかを問わず、地下水の利用に関しては、地域の実情に応じて条例によりその採取の制限等の規制を定めている地方公共団体が一定数存在しており、この条例に違反した場合の「行政処分や罰則等」については、各地方公共団体が、必要に応じ措置しているものと承知している。
二について
お尋ねの「外国資本によって取得された森林において、水資源のくみ上げ・搬出・販売等を行った具体的な事例」に関する調査は実施しておらず、そのような事例は把握していないが、農林水産省が行った「外国資本による森林取得に関する調査」においては、現在のところ、外国資本による御指摘の「水資源のくみ上げ」を目的とする立木の伐採又は林地の開発が行われた事例は報告されていない。