答弁本文情報
令和七年十二月十六日受領答弁第一〇七号
内閣衆質二一九第一〇七号
令和七年十二月十六日
内閣総理大臣 高市早苗
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員上村英明君提出日韓の文化財返還問題に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員上村英明君提出日韓の文化財返還問題に関する質問に対する答弁書
一について
文化財及び文化協力に関する日本国と大韓民国との間の協定についての合意された議事録(昭和四十年外務省告示第二百六十号)における「勧奨する」とは、我が国政府として日本国民が所有する韓国に由来する文化財の韓国側への寄贈について個別具体的な措置をとることを意味するものではないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。
二及び三について
韓国政府との間では、平素から様々なやり取りを行ってきているが、外交上の個別のやり取りについては、相手国との関係もあり、お答えすることは差し控えたい。
四について
御指摘の「旧植民地や占領地から我が国に持ち込まれた文化財」及び「返還を求められている」の具体的に意味するところが明らかではないため、お尋ねについて一概にお答えすることは困難である。その上で、一般論として申し上げれば、我が国に所在する文化財の取扱いについては、関連する条約及び国内法令を踏まえ、個々の状況に応じて適切な対応がなされるものと考えている。

