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昭和二十五年十二月一日提出質問第一五三号
米価に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年十二月一日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
米価に関する質問主意書
米価は、来年度米作を保証する再生産費を当然上廻らねばならないのに、政府は、農産物收穫量が平年作もしくは豊作と発表している。ところが、戰後日本農業経営の中において、農協の経営不振、農村購買力の減退、人身売買、徴税不能による差押え等、日本農村は窮乏の一途をたどつているが、農業はその收穫さえよければ、それで保管は平常であるはずではないか。平年作、豊作であつて、なお、経営不能に陷るようでは、政府は農業をいかに経営していくつもりか。米作農産物価格及び農業生産のために買い入れる諸物資の価格、諸税、諸かかりのうちにこそ、農作に報いるに足りないものがあるのではないか。つまりパリテイ計算による米価は、不合理だと思うが、政府の見解如何。
パリテイ方式の合理的な理由如何。
右質問する。